ルーマニア移住はありか?




ブカレスト他3都市を回って移住について考えてみた。

東欧の一角を占めるルーマニアは、ドラキュラ伯爵と物価の安い国として知られている。

昨年ポーランドやチェコ等の東欧の国を回って、このエリアには注目するようになったが、ルーマニアについては今回が初めての訪問となった。

ブルガリアに続きやってきたが、この国の移住にあたってのメリットというのは、それなりに英語が通じるということと、国内移動についても、外国人の利便性がそれなりに確保されているということ。

仮にルーマニアに移住して生活をするということになると、現地の言葉を覚えても、他の国では使えないので、英語を使って暮らすことを想定している、

別に5年も10年も住むというつもりは最初からないので、仮に住むとしても1年とか、あるいは寒い時期を除いて数ヶ月とか、そういった単位ということになると想定しているので、マイナー言語であるルーマニア語を覚えるモチベーションは全く存在しない。

そうなった場合に、ブルガリアのように英語が通じないと、非常に不便な思いをするし、鉄道に乗るにしても英語表記が全くなくて、尚且つ到着時刻すらも書いていないブルガリアに比べると、ルーマニアというのは標準的なヨーロッパの形式になっているので、鉄道の旅も快適だった。

今回はブカレストを基点として、ブラショフ、シギショアラ、シビウと回ってきたが、途中で特に不安を感じることもなく、無事に移動することができた。

唯一の不満は、とにかく鉄道が遅いことぐらいで、料金の安さを考えれば仕方がないと言える。

とはいえ、ルーマニア移住において、もっとも大きな障害となるのは治安面の不安。

私自身は、ルーマニアにいる時に身の危険を感じるようなことは一度もなかった。

国によっては、到着して早々に異常な空気を感じたりするので、そういった意味では、長閑とまでは言わないものの、ヨーロッパの中でも特別危険という感じはしない。

例えば、ロンドンやパリに比べて、ブカレストが余日に治安が悪いとか、そういった傾向を感じることはなかった。

ヨーロッパの中でも、いわゆる先進国の国と比べると、移民が入ってくるわけでもなく、そういった意味でも治安が乱れづらい下地があると言えばあることになる。

ルーマニアは、他の国に移住していく、又は働きに出る人が多い国であって、移民の受け入れ先というよりは、移民を排出する側ということになる。

とはいえ、経済が貧しい国なので、そこまで安全というわけでもないし、限にブカレストは危険極まりない町のように言われていたりもする。

それ以外の町でいうと、シギショアラというのは、異常に物乞いの数が多く、1日に何人も遭遇することになった。

移住するということを考えると、こういった環境というのは避けたい。

ということは今回回った町の中でも、すでにブカレストとシギショアラというのは、選択肢から外れることになるし、残るのはシビウとブラショフのみになる。

しかしながら、これらの町についても、特別移住したいと思うほどではなく、ルーマニアは確かに物価は安いが、もっと進んでいるポーランドとか、あるいはチェコとかハンガリーとか、そういったところと比べて、特別価格優位性を持っているわけでもないので、あえて未発展のルーマニアに移住をするというのは、理に適っていないように思う。

様々な国を見て思うのは、経済が発展していないとか、インフラが整っていないとか、文化的に未発達とか、そういった国の方が物価が安そうな印象はあるものの、それはイメージの問題であって、現実には必ずしもそうではない。

バンコクとジャカルタと物価は同水準だし、バンコクとクアラルンプールであれば、なぜかクアラルンプールの方が物価が高いことが現地に行けばわかる。

それと同じように、ルーマニアとポーランドというのは、対して生活費は変わらず、それでいてポーランドの方が安全で、水準の高い生活を送ることができる。

それであれば、わざわざルーマニアに移住をしてしまうメリットはないということになる。



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執筆者、伊田武蔵
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