30代・40代が海外移住において年齢的に暗黒世代である理由



年齡が20代や50代以上の世代に比べると、
30代・40代の働き盛りの年代は
海外移住にある意味でまったく向いていない。

もちろんどのような人生設計をするかによるが、
極端に選択肢が狭まりやすいのも事実。

ぼんやりと海外生活を夢見る人は、
まず住みたい国を思い描いたり、
日本を出て暮らすことを想像してみたりする。

その次は仕事やお金の問題を考えるのが
王道のパターンだろうか。


しかし、実際に海外に移住して生活して感じるのは、
仕事・お金と同じぐらい重要なのがビザの問題。

そして、ビザの条件には年齡要件が付いていることが多い。

この部分をクリアできなければ、
好きな国に勝手に住み着くことはできない。

一部にはビザなしでアメリカに不法滞在し、
後に就労ビザを取るという流れの人もいるようだが、
明らかに例外的な存在だろう。

そもそも不法行為なので推奨できるような流れでもない。


そう考えると、20代のうちは
ワーキングホリデーを利用することで
ビザを一定期間まで取ることができる。

世界中の好きな国に住めるわけではないが、
12ヶ国が対象となる。

最近はポーランドと新しく協定を結んだり、
徐々に拡大する傾向にもある。


これが30代になると、
ワーキングホリデーの年齡から除外されてしまう。

40代も同様。

この20年は海外移住をする場合、
ワーカービザを取ることが多い。

日本人の大半の人は
国内外を問わず雇われて生きていくわけなので
雇用されて働く労働ビザを取得することになる。

ビザの名称は国によって異なるが、
ここでは雇用されて働く際に取るビザを
ワーカービザと呼称することにする。


職種によっては、
ワーカービザは取りやすい。

たとえばオーストラリアの場合、
現地の人ではなく日本人が行う仕事である必要性があるため、
和食レストランや日本人向け観光ガイドなら
就職先を探しやすいし、ビザも取りやすい。

それが将来性のある仕事かどうかは別だが、
とりあえずオーストラリアに移住しやすい職種ではある。

とりあえず海外で暮らしたいとか、
働きたいならこうした方法もある。

しかし、明確なキャリアパスを描いているような場合、
好きな国に住むことは仕事にプラスになるとは限らない。


また、私のように20代のうちに独立し、
30代になった今も個人でビジネスをしている場合、
取れるビザがなかなかないという問題にも見舞われる。

個人事業主が取れるビザは少なく、
なかなか悩ましいところ。


年齡が50歳以上になるとリタイアメントビザを取れる国が増え、
たとえばタイがこれに該当する。

タイはバンコク、プーケット、チェンマイ等に
多くの日本人移住者がいるし、
現役で働いている人から引退した人までいるが、
リタイアメントビザは50歳以上に限定される。


あるいは55歳と定めている国もかなり多く、
ジャカルタやバリが人気のインドネシアがこれに当たる。

あるいはオーストラリアも同様だが、
資産要件が75万オーストラリアドル、
日本円で6500万円以上だったりハードルが高い。

年齡だけ条件を満たしても、
富裕層以外は物価の面でもビザの面でも
移住が難しい国になった。


これに対し、
30代でも取得できるリタイアメントビザとしては
マレーシアのMM2HやフィリピンのSSRVがある。

MM2Hには年齡要件がないので、
30代どころか20代でも取れる。

私は31歳の時に取得した。


フィリピンのSSRVは35歳以上が対象で、
私が取ったクオータビザという永住権なら
年齢制限がないので30代前半でも、
あるいは子供でも取得可能。

これらは世界的に見てもレアな存在。

やはりリタイアメントビザは
50代以上が対象という国が多い。


まとめると、
年齢的に20代はワーキングホリデーがあり、
50代以上はリタイアメントビザがある。

30代・40代はその間の中途半端な世代で、
長期的に仕事も組み込んでビザを取るのでない限り
かなり面倒な世代と言わざるをえない。

まして雇われて働く気のない私のようなタイプは
かなり不便な思いをすることになる。

結果、海外生活は続けながらも
ホテル住まいをしながら色々な国を周ってみたり、
1年程度の期間で特定の国に住んだりしている。

フィリピンとマレーシアでビザは取ったが、
今後はタイのイージーアクセスを取得して
5年間の居住権を取得することも視野に入れている。


また、再来月からは台湾に1年住む予定。

こちらは入出国を繰り返す形で。


同様の方法はカナダでも行えるし、
知人がその方法でかつてスノーボードをしていた頃に
バンクーバーに住んでいたらしい。

こうした国を上手に活用すれば、
特に年齡が関係あるわけでもないので
30代・40代でも海外移住を複数の国で行える。

まだまだ人生が続く段階で、
一生を捧げるような国を特定する必要もないし、
色々な国で暮らしてみたいと思っている。

フィリピンで永住権を取ったのも、
ずっとフィリピンで暮らそうと決意したからではない。

将来への保険程度の感覚。


ビザが取りづらい年齡だからこそ、
フレキシブルに動き続けるというのも
1つの選択肢になってくるだろう。

30代の後は40代の10年も待っているので、
まだまだ50代になってリタイアメントビザの選択肢が増えるのは
ずっと先の話。

それまでは宙ぶらりんな世代として
過度に安定を求めすぎない選択をしていきたい。



伝えるのが難しいこと

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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