海外に住むのがあっけなさすぎた。押さえるべきポイントは2つ

バンコクのgateway
海外に住む体験を初めてすることになった
マレーシアに移住した時には、
これからどうなるか不安を抱えながら飛行機に乗った。

最悪の場合にはそのまま帰ってくればいいと思っていたが、
日本に戻るどころかマレーシアで2年以上暮らし、
そのままフィリピンに移った。

2回とも下見なしで。

そして、もう当面は日本に住むことはないだろうと思っている。


いまだに英語がろくにできない私でも
案外不便せずに海外に住むことができるのは、
日常の場面で難しいコミュニケーションはほとんど要らないから。

これは実際に移住してから気づいたことだが、
外国に住んでも仕事以外の場面で
赤の他人と話すことは決して多くない。

まして国境まで越えて海外にやって来ているわけなので、
こちらで見かけるのは基本的に他人。

それもつい最近まで知り合いですらない他人。

そう話し込むはずもない。


海外に住んでいるからといって
急に近所付き合いが始まるわけでもないので、
レストランに食事に行ったりする時以外は
現地の人と話すことはそれほどない。

あとはコンドミニアムの警備員と挨拶をするとか、
美容院やマッサージに行くとか、
限られたシチュエーションでの会話がほとんど。

語学力がなくても普段の暮らしはどうにでもなる。


ということで、海外に住んでも英語を上達させる気にもならず、
進歩しない状態に焦りすら感じなくなった。

外国にいると言っても、このままで十分ではないかと。

もちろん現地で彼女を作りたいとか、
仕事をしたいと思うのなら
現地の言葉、マレーシアならマレー語ができたほうが
有利になるのは間違いない。

とは言え、海外に住みたいという願望を叶えるためには、
高度な語学力は特に必要ない。

コミュニーケーション手段として片言の英語で機能する。



食事の面でのハードルは?

タニヤ通りの寿司
アジア各国では日本人移住者の先人のおかげで
それなりにレベルの高い日本料理屋があるので、
食の面でも困ることがない。

最近は山頭火や牛角、ココイチ、大戸屋等のチェーンも
海外進出に積極的なので、
ますます選択肢が増えている。


こうした日本食を海外で食べることができなければ、
頻繁に帰国していたのかもしれない。

仮にそんな状況なら、
一時帰国して再び日本を出る時には
味噌汁の素を買っておいたりするかもしれないが、
実際はそんなことはまったくない。


そもそも海外に住むようになってから
1度も日本に戻ってもいないし、
日本で食べ物を色々買い込んでくる必要がまったくない。

こちらでも手に入るし、
自分で料理しなくても日本料理屋に行けば済むので。

海外に住みながら1日1食ぐらいのペースで
日本食を食べている。

水炊き
焼き鳥と巻き寿司

こうなると、もうどこに住んでも変わらない。

さらに言えば、
レベルの高い和食を食べたい時には
バンコクのプロンポンやトンローに行っている。

こちらの方が近いし、
食事以外の楽しみも多い。


そんなわけで、
海外に住むことで異文化への突入という挑戦をしたが、
当初の思惑とは違って
あっけないほどに簡単に馴染むことができた。



移住は簡単でも永住はつらい

タイの駅
マレーシアで2年以上暮らして思ったのは、
同じ街にそれだけの期間いるのはヒマということ。

よほどの理由がない限り、
2年を越えて1つの街で暮らし続ける意味がない。

もっと色々な国に住むほうが
刺激が増えて多くの体験をすることができる。


フィリピンにもこのまま2年、3年と住むことはないだろうし、
永住権は申請しているが永住はしない。

自宅コンドミニアムがあるマニラ市・マカティの様子
マカティの高層ビル
グリーンベルトのカフェ
グリーンベルト

マレーシアでも永住権に当たるMM2Hビザを取ったが、
取得して10日もたたずにフィリピンに来た。


この2つの国はいつでも住める国として確保した上で、
もっと他の国にも住んでみる予定。

相変わらず片言の英語だけで。


海外に住むならビザが必要、ただし・・・

基本的に外国への移住やロングステイのレベルで
日本以外の国で生活するのであればビザが要る。

多くの国にビザなしで入国できるとは言え、
やはり期間には制限があるので。

その期間はベトナムのように15日ということもあれば、
カナダのように半年ということもある。

言い換えると、カナダに6ヶ月住むには
ビザなしでも問題ないことになる。

さらに、観光ビザを更新することで
カナダならイミグレーションオフィスで
1年半まで滞在期限を延長可能なため、
この点においてはハードルが低い。


フィリピンもまた、観光ビザを更新すれば
住むことが出来る国。

途中の入出国なしでも最大2年まで延長できるし、
LCCを使って近隣諸国に旅行に行けば
期間はリセットされる。

ただし、繰り返しの入出国はあやしまれる原因になるため、
空港で止められるリスクもあるし、
観光ビザの更新を移民局の判断で拒否されることもある。


やはり永住権等の確固たるビザを持たずに
堂々と海外で住むことはできない。

この点は仕方のないところではある。

どの国も外国人が勝手に住み着くことを歓迎してはいないし、
日本人の国際的な信用力が高いとはいえ、
そこまでではない。


ただし、テストとして海外に住むなら
こういった方法を使うのも1つの手。

そこまで長期間ではなくても、
ビザの申請手続きをする前に下見を兼ねて
ショートステイをして居心地を確かめることも可能。

このあたりは上手にやっておきたいところ。


追記:海外での定住生活の終わり

クロアチア・ポレッチ
海外に住むようになって合計3年以上が経過した。

ひとまず一箇所で暮らすというフェーズはいったん終了して、
次の段階に移ることにした。

つまり、拠点となる自宅を持たないという段階に。

海外に住みたいという段階から、
もっと色々な国で暮らしたいという思いが強くなったのがきっかけで、
このような選択をした。


せっかくなので、無期限で世界一周を開始した。

別に急いで効率よく周るわけではなくて、
ウロウロしながら一周しようかと。

きれいにぐるっと周るのではなくて、
ウネウネとよく分からない動線を描きながら、
結果的に一周はしているという感じになると思う。


これも海外に住むようになったのがきっかけで、
色々な経験を詰んだ延長線上に見えてきたもの。

日本で生活していた時には思いもよらなかった。


しかし、場所にとらわれない状態で仕事ができるようになり、
収入が続くことでお金の問題も解決してあるので、
海外生活に慣れた時点で住む場所を固定する必要がなくなった。

もちろん、世界のどこでも暮らせるとは思わない。

アフリカに住むことは今後もないだろうし。


ただ、選択肢は無数に増えていくのは間違いない。

定住しなければビザも要らないので、
その意味でも候補地は増加した。

外国人として、よそ者として色々な国に住めるというのは、
ある意味、一番のリスク分散になるのかもしれない。



1年半のビザなしホテル生活

フエのホテルのウェルカムドリンク
フィリピンとマレーシアではビザを取ったが、
どちらの国に住むわけでもなく、
マニラを出てから1年半は各国を渡り歩いてきた。

通常、海外に住むにはビザが要るが、
このようなスタイルなら話は変わってくる。

観光ビザの期限内、あるいはビザなしの期限内に
次の国に移動することによって
ビザは不要になる。


1年半にわたって、そんなホテル生活をしてきた。

場所はシンガポール、香港、インドネシア、タイ等のアジア、

シドニーやメルボルン、ケアンズ等のオーストラリア(オセアニア)、

ポーランド、ハンガリー、チェコ、ルーマニア、スロバキア、
アイルランド、イングランド、スペイン等のヨーロッパ、

アメリカ・カナダの北米。

南米とアフリカ、南極以外の大陸はひとまず制覇した。


そして、どのエリアでも問題が起きたことはない。

実際、期限内には移動しているわけなので、
当然のことではあるが。

海外に住むには、このような方法もある。

もちろん、仕事を続けられる環境がなければ、
お金の切れ目が旅との縁の切れ目になってしまう。

そうならないためにも、
どこでも仕事ができる環境を作れたことは
人生を変える大きなきっかけになった。

遊びながらも価値を生み、
人に貢献しながら旅を続ける。

こうした環境が作れれば、
持続的な旅も海外暮らしも可能。



ホテル生活のコストは?

パタヤのホテルのベッド
ホテル生活をするには、
コンドミニアムやアパートメントを借りるよりも費用がかかるが、
ざっくり言えば家賃が2倍〜3倍になるイメージ。

しかし、長期滞在可能なビザが取れない国にも
滞在できるというのは
見過ごすことができない魅力。


しかも家賃の2倍のホテル代を払うと言っても、
一箇所に定住して旅行に出かける場合には
家賃とホテル代が二重に発生することになる。

となると、頻繁に旅行にいく場合と
それほど変わらないコストでホテル生活は可能。

遠くの世界の話のようで、
意外に現実的な話だったりもする。


ハードルとしては、
まず各国を転々としていても暮らせる基盤づくり。

仕事を引退している場合には、
比較的作りやすいと思うが、
現役でも私のように場所に縛られずに仕事をしながら
ホテル生活をすることは可能。


2つ目に荷物の圧縮。

大荷物を持って移動することも不可能ではないが、
体力的にも心労の面でも大変。

重い荷物を引きずって動きまわるのは辛いし、
機内持ち込みにできないと飛行機に乗る時預けることになり、
中身が破損したり、時には行方不明になったりする。

ロストバゲージはLCCでもナショナルフラッグでもあることだし、
最大の防御策は最初から預けないこと。

荷物の紛失の不安が理由で
移動にかかるストレスが増えては旅を楽しめない。

手荒に荷物を扱われるのも愉快な話ではないし、
身軽に動くために荷物は10キロ以内に集約したい。


そんな条件を満たし、
1年半のホテル生活、言い換えれば移動生活をしてきた。

海外に住むには、このような方法もある。

永続する必要もないので、
時々移動生活をしたり、
コンドミニアムを借りて特定の国に住んだり、
緩急をつけるのもいいのではないだろうか。

私自身、マニラを出て1年半の移動生活をした後は
セブでコンドミニアムを借りて腰を落ち着けた。

そして賃貸期間終了とともに、
再びホテル生活に戻る予定でいる。

地に足がついていないようでいて、
実践してみると意外と不便もなかったりする。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


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