世界の美術館巡りの旅

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ロンドンのナショナルギャラリー
世界一周をする中で、いくつかの美術館に立ち寄ってきた。

例えば、オーストラリアのシドニーにあるオーストラリア博物館現代美術館ニューサウスウェルズ州立美術館等。

南半球の美術館に行くのは今回が初めての体験ではあったが、オーストラリアということもあって、ヨーロッパやアメリカの美術館と特に大きな違いは感じなかった。

一部にアボリジニアートがあったので、その部分にちょっとした特長がある程度。

そして、再び北半球に戻ってロンドンでは、ナショナルギャラリーや、テート・ブリテンに行くことになった。

これらの美術館は初めて行ったわけではなくて、元々以前に来たことがあって、再び訪れてみたいと思っていた場所。

特にテート・ブリテンはウィリアム・ターナーの絵画が充実しているので、ここにはぜひとも足を運んでおきたかった。

ポルトガルは以前にも国立美術館に行ったことがあったが、こちらは建物が個人的に好きだっただけで、作品自体はそれほど再び見たいと思うものはなかったのでとばすことにして、スペインのプラド美術館に行ってきた。

こちらは、世界三大美術館の一つに選ばれるだけあって、さすがの所蔵ではあったものの、二回目は初めての時ほどの感動もなく、わりと淡々と見て、あっけなく終わってしまった印象があった。

期待値が高かっただけに、拍子抜けな印象だったが、エル・グレコの羊飼いの礼拝を鑑賞できたのは収穫だった。


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大西洋を越えて北米へ

北米に渡ってからは、アメリカを中心にいくつかの美術館に行ってきた。

例えば、ニューヨークのMOMAや、メトロポリタン美術館等。

MOMAは初めて楽しむことができた現代美術館となった。

どうもモダンアートは理解がしづらく、何がいいのかわからない絵画や映像作品が並んでいることが多いので、行ってみてもチンプンカンプンなだけで、ピンとこないことが多かった。

言ってみれば、パリでピカソ美術館を見た時に近いような、思考が停止する感覚があるのがモダンアートではあったものの、MOMAの場合、印象派の絵画等も多数展示してあって、ゴッホの星月夜やダリの記憶の固執もあったので、そこら辺の絵画は感動的で、100人以上の行列を並んで入った甲斐があった。

MOMAに関しては、あまりにも人が多いので、一度思わず立ちすくんで建物の中から出てしまったが、再び戻ってチケットを購入するための行列に並んできた。

あれだけの行列に並んだのは、ここ数年考えてみると、バンコクのイミグレで待たされた時以来。

しかしながら、それだけの価値はあった。

フィラデルフィアでは、バーンズコレクションを見に行ったり、フィラデルフィア美術館を見てきた。

フィラデルフィアは、美術館巡りにおいて穴場な町。

ニューヨークのように人でごった返していることはなく、それでいて、所蔵品は、ゴッホのひまわりやルノワールのコレクションを中心として、かなり充実しているし、個人的にもかなり気に入った。

そして、ワシントンでは有名なスメソニアン博物館がある。

これは特定の一つの博物館のことを指しているわけではなくて、ダウンタウンエリアの近くにある、博物館や美術館の集まりのことをいう。

特に有名なのは自然史博物館だが、私がメインで考えていたのは国立現代美術館。

こちらは東館が休館中ということで、西館だけを見てきたので、全体の半分ぐらいしか鑑賞することはできなかったが、何しろそれ以外の博物館も数多くあったので、それはそれでかえってよかったのかもしれない。


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