バンコクは街中でも道端に屋台があるので、いつも良いにおいがしている。
香草を使った鼻にツンと来るような食べ物もあるものの、焼き鳥のような香ばしいにおいをするものもあるので、基本的には一日中食欲を掻き立てられることになる。
先ほどもBIG Cと言うショッピングモールの中にあるフードコートで食事をとって、日本で言う大判焼きに近いデザートも食べて、それからタイランドカルチャーセンターという駅に向かって歩いていたら屋台街があった。
そこをそのまま通り過ぎようとしたところ、焼き鳥の屋台の中にレバーが置いてあるのを見つけた。
これはバンコクの中でも初めての出来事だったので、ひとまず頼んでみることに。
2本頼んで14バーツということだったので、日本円で約40円。
1本あたり20円ということで激安。
このたれの味が日本と違ってスパイシーだったり、妙に辛かったり、癖があったりするのかというとそういうこともなく、このレバーに関して言えば日本の焼き鳥とほぼ同じ味がした。
それ以外の焼き鳥であれば、ある程度日本とは違う味がすることもあるが、それでも親しみやすくて美味しかった。
そしてこのレバーが何の引き金になるかというと、ビールの呼び水になってしまう。
こんな感じでバンコクではどんどん欲望が連鎖していくところがあって、気を抜いているといつの間にか食事の量も飲酒の量も増えてしまう。
実際、バンコクに長く滞在しているとどんどん怠けてしまいそうなので、滞在期間は一週間程度にしているという大富豪の話も聞いたことがある。
これも納得できる話。
そういう意味で言うと、食べるものに困らないし、グルメの街と言うことが出来る反面で、自己抑制が出来ないで節制をせずにいるといつの間にか体重が増えてしまうとか、もしくは健康を害することにもなりかねない。
バンコクに来てからの食生活を考えてみると、食の多様性ということで体に良いものを意図的に食べている反面で、つい甘いものを食べ過ぎてしまったり、ビールを飲んでしまったりと言った問題点もある。
例えば昨日であれば京都のイメージで作られた抹茶アイスと白玉とかき氷を合体させたようなスイーツを食べたし、一昨日であればクレープを食べている。
マニラにいるころには、せいぜい週に1回くらいしか甘いものを食べなかったことを考えると、バンコクに来てから毎日何かしら甘いものを食べているのは、かなりの異常事態と言えなくもない。
そういったことを考えてみると、それなりに節制の意識を持っていてもつい食べ過ぎてしまうのがバンコクの特徴で、これはクアラルンプールとかマニラでは観測できないことだった。
それだけ楽しみが多いということでもあるし、手頃な価格で色々食べることが出来るという意味では旅行者にとって大きな楽しみであると思う。
しかしながら、移住やロングステイを考えているのであれば、自分の体重管理や体調管理も考えておかないと取り返しのつかないことになりかねない。