海外での引っ越しと方角の話


海外へ引っ越す際には、日本とは部屋の方角についての考え方が違ってくる場合がある。

私の場合はマレーシアやフィリピンのコンドミニアムで暮らしてきたが、こういった熱帯の赤道に近い地域においては、日本のように南向きや東向きの方角が重宝されることがあまりない。

というのも、基本的にどの方角になっていても、赤道近だとどこかしらの時間帯に日が差すことになるから。

さらに言うと、1年を通して基本的に暑いので、それほど日当たりが良いことがメリットにもならない。

もちろん、南向きや東向きが嫌われるという意味ではなくて、そういった向きだからといって、特別有利な条件の物件にならないという話。

したがって、北向きや西向きの物件であっても、それほど嫌がられることはなく、賃貸付けはすんなりと行うことができる傾向にある。

実際、私も3つのコンドミニアムに住んでみて、部屋の向きは様々だったが、特にどの向きであっても困ることはなかった。

フィリピンの中でもマカティ・エリアは、外から見える位置に洗濯物を干すことが条例で禁止されている。

ということで、洗濯物が乾きやすいので南向きがいいとか、そういった方角による違いもなくなってくる。

基本的には、部屋干しか乾燥機を使うことになるので、部屋の窓がどっち向きであっても、洗濯物の乾き方は同じ。

それよりはむしろ、どれだけ窓が開くかとか、換気がしやすいかとか、そういった事の方が重要になる。

これが例えばアメリカやヨーロッパ、オーストラリアといった地域であれば、また引っ越しの際の方角の考え方は変わってくるだろうし、中華系の住人が多い地域であれば風水的な問題も絡んでくる。

このように海外に引っ越しする際には、日本とはまた方角について受け止め方が違ってくるし、そういったことを知っておくと、必要以上に余計な条件にこだわってなかなか住む部屋が見つからないとか、そういったトラブルを経験しなくて済むようになる。

特に海外で部屋探しをする場合は、かなり物件が限られる場合も少なくない。

日本人が住む部屋は、その国の中でも比較的安全な地域にあるそれ相応のセキュリティのコンドミニアムというのが相場になるので、その条件を満たす部屋ということになると必然的に数が限られてしまうので、余計な条件はある程度諦めることにした方が、事がスムーズに進む。

特に新興国の場合であれば変な場所に引っ越してしまうと、それによって家賃を安く抑えることができても犯罪に巻き込まれたりして、結果的に高くつく結果になりかねない。

安全をお金で買うという意識も必要なので、その点については自分が特にお金を持っていない場合であっても、先進国の人間として見られることは意識しておく必要がある。


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