日本の大手銀行とフィリピンの銀行が提携を結び日本でフィリピンの投資セミナーを行なったり、フィリピン進出を促す動きは絶えない。
そして、実際にそういった動きが功を奏してか、どんどん日本企業がフィリピンに進出を行なっている。
2013年を見ても、まず1月にはワタミがグロリエッタに店を構えた。
この店は実際に私も足を運んでみたが、高級感がある店内で日本のワタミよりも明らかに内装のグレードは高かった。
金額も日本とたいして変わらないので、一般大衆に向けた店というよりは現地のある程度高額所得者とか、あるいは外国人向けにつくられている印象。
そして2月にはラーメンの山頭火が、同じくグロリエッタにオープンした。
他にはシューマートのモールオブアジアにも二号店が出店し、今後も3年計画で5店舗まで拡大していくと言う話。
続いてもグロリエッタの話になるが、4月にはファミリーマートがオープンし、5年間で300店舗まで増やすプランが着々と進行中ということ。
実際に私がグロリエッタに行くまでの道の間にも1つファミリーマートが去年の年末ごろにできてるし、さらに住んでいるコンドミニアムの1階にもファミリーマートがオープンしている。
かなりの出店攻勢をかけている印象があるので、5年で300店舗というのもただ単にはったりをかましているわけではなくて、実際にそれを実行しようという意思がマニラ在住者にも伝わってきている。
セブンイレブンやミニストップと比べても高級感のある内装になっていたり、若干値段も高めに設定されている反面で味がよかったりするので、マカティやグローバルシティ等のエリアにおいてはファミリーマートがシェアを奪っていく余地はあるのではないかと思う。
他にちょっと別の業種でいうと、不動産業者のエイブルが5月にはマニラに初出店している。
あとは11月になるとTMJというべネッセグループの会社がフィリピンに進出してきていたり、あるいはユニクロが12月にはフィリピン国内で11店舗目となる店舗を出店して、ダスマリニャスという場所に出店をした模様。
日本企業以外にも各国の企業がフィリピンに進出してきていて、ロールスロイスも2013年の10月にはグローバルシティにショールームをオープンした。
こういったところからも、いかに先進国がフィリピンに注目してこの新興国の市場を販促に活用しようとしているか、うかがい知ることができる。
この流れは今後もやむ気配がないし、当面続いていくのだろう。