タイのデベロッパーであるオリジンプロパティが、省エネや環境負荷を小さくする事を目的に造ったコンドミニアムとしてトロピカーナというシリーズを開発していく事を発表した。
具体的にどういうことかというと、風力発電や太陽光発電をコンドミニアム内で採用してエネルギーの自給率を向上させることが一つのテーマとしてあげられている。
その他にも環境への負荷が比較的軽いやし等の木材を使用することによって、環境にも配慮したコンドミニアムをつくるということ。
さらに緑地面積を大きくしたり、コンドミニアム内の植物に使う水として浄化した生活排水を使うとか、そういった形でもエコに配慮して行くということ。
場所を見てみたらChang Erawan駅という聞いた事のない場所から徒歩四分ということだった。
Chang Erawan駅がどこということを調べてみると、どうも今現在は存在しないということで、2017年に開業する予定になっている。
つまり三年後に開業する新駅ということで、バンコクの大都会の中ではなくて若干そこから外れた場所ということになる。
トロピカーナを購入する場合であれば区分所有権を得ることができて、販売価格としては129万バーツからということなので、日本円にすると700万円程度くらいから購入することができることになる。
狭い部屋であれば25平米ということなので、かなりスペースは狭い。
もちろんあくまで一番狭い部屋の話なので、そこから広い部屋までそろっていると思うが、こういった価格帯での販売ということになっていて、どうやら一月には東京で説明会も行われたらしい。
この件が気になったのは、別にコンドミニアムを買いたいとかそういったことではなくて、タイでもどんどん考え方が先進国化していることを感じたから。
やはり環境を気にするのはある程度余裕ができてからでないと、なかなか生まれない考え。
実際、中国の工場汚染を例にとってみても、彼らは自分たちの権利を主張して環境への責任や近隣諸国へ悪影響には配慮しない。
それに比べると、国民性もあると思うが、タイ人はある程度成熟した考え方をすでに持っているし、すでにそういったレベルに生活水準が上がりはじめているのではないかと思う。
こういった目線で見ると、どの国がどの程度環境に配慮したり、エコ活動に従事しているのかというのもかなり面白い指標になる。
実際にフィリピンの中で比較的裕福なマカティ地区は、ビニール袋をもらうことはできなくなっていて、代わりに買い物すると破れやすい紙袋を渡される。
これも環境に配慮したもので、フィリピン全土では行われていないがマカティ市内においては条例で定められている。
こういった新興国の中でも豊かな地域に限定してエコの精神を根付かせるとか、そういった活動が行なわれているのをみてとることができる。