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今回、世界一周の旅の第二の場所としてイポーを選んだのには、
2つの理由があった。
1つ目は移住先としての価値をチェックするため。
2つ目はクアラルンプールからペナンへの途中だったので、
立ち寄りやすかったから。
マレーシアには2年以上住んだし、
私自身も慣れ親しんだ街。
そして、移住先はクアラルンプール、ペナン、ジョホールバルの
3つの都市に片寄っている。
コタキナバルも旅行先としては人気だが、
生活の場として選んだという話はあまり聞かない。
イポーの場合、移住先としての適性以前に知名度が低い。
それでもマレーシア第三の都市だし(人口の上で)、
埋もれているだけで案外良いかもしれない。
比較的こじんまりとまとまっているというので、
その点も生活していく上ではプラスに働く可能性がある。
ジョホールバルで住んでいた経験から、
いくつもの集落が点在しているよりは
ひとまとまりの方が楽だとは感じていた。
イポーを移住する場所として考えた場合、
この点に強みがあるのではないかと予想していた。
ということで、クアラルンプールからKTMという電車で
2時間半弱揺られ、イポーに着いた。
駅舎はとても美しい。
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ホテルを予約していなかったので、
街中で探してみる。
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3,000円程度の安宿が多かった。
セーフティーボックス(金庫)があるホテルが少なく、
この点は参った。
それから街歩きを始めたが、
たしかにまとまっている。
しかし、大きな中心と呼べるものがない。
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巨大なショッピングモール等のシンボルがない街。
そして、日本料理どころか洋食系の店も少ない。
マクドナルドやピザハット、ケンタッキーはあるが、
それ以外に本格的な洋食を食べられるところは少なく、
パブ等の限られた場所になってしまう。
イポーは空気や水が美味しく、
グルメの街、食い倒れの街という情報もあった。
たしかにマレー料理を食べるには店に困らない。
しかし、それ以外を望むとなると・・・。
そもそも、空気がきれいだからイポーに移住しようとするのなら、
実際に現地を訪れてから決めた方がいい。
車も多いし、決して空気が澄んではいないので。
郊外の緑の多い場所に行けば、
たしかに空気はきれいだった。
ただ、イポー中心部はまったく違う。
道の向こうに渡るのも苦労するほどの車の往来があるので、
大気汚染は感じた。
イポーに住む場合には食事の面がネックになる。
クアラルンプールまで2時間半で行けるとはいえ、
電車の本数は少ない。
国際線に乗る場合はクアラルンプールかペナンに行く必要がある。
街中も特に利便性が高いわけでも、
環境が優れているわけでもない。
正直、イポーに移住するメリットは感じなかった。
これならクアラルンプールのモントキアラや
ジョホールバルの方がメリットが大きい。
こうして、今後住む場所の有力候補にイポーが入ることはなかった。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
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日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
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![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
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