ジャカルタにおけるローソンの大胆な進出戦略

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先日、日本料理屋で読んでいたフリーペーパーによると、ローソンは2014年からこの先10年で一万店舗をジャカルタに展開することを見込んでいるらしい。

インドネシアはハラール認証の問題を初めとして参入障壁が高いらしく、ローソンにおいてもアルファグループという地元の企業と提携して、そちらに店舗開発やオペレーションを任せながら進出しているという。

日本のコンビニは驚くほどアジアの中ではよく見るもので、ジャカルタにおいてもローソン以外にサークルKやセブンイレブンを既に見かけている。

あるいはフィリピンにおいては、ミニストップとセブンイレブンが2大勢力となっていて、ローソンは一昨年頃に初めて進出したということで、その後は数十店舗にまで1年ちょっとで達しているらしい。

実際、私が住んでいたコンドミニアムの1階にもローソンができていたり、かなりのペースで増えていることをマカティに住んでいた時に感じていた。

それに比べると、ジャカルタにおいてローソンは既に普及している印象があるし、最初に泊まったホテルの徒歩1分以内にも1軒既に見つかった。

ただし、ジャカルタにおいては日系のコンビニばかりではなく、地元初と思われるような小売店、コンビニと言うべきなのか個人商店の延長と考えるべきなのかよくわからないような、あまりエアコンも利いていない店があるので、そこら辺の小売の競争市場はフィリピンに比べると厳しい印象。

ちなみに、インドネシアの物価をリサーチするためにローソンに入ってみたところ、おにぎりがだいたい90円ぐらいで売られていたり、意外に安くはないと率直に感じた。

それ以外にパスタ等も200円で売っていたりはするものの、量は少ないし、質が高いわけではないので、日本で買い物をするのに比べると若干安めではあるものの、コストパフォーマンスがいいかということになると、かなり疑問が残る。

逆に言うと、こういった価格帯であっても、店内はしっかりと賑わっているし、中間層がインドネシア人の中でも育っていることが伺える。

インタビューの記事を見ていたら、インドネシアにおけるローソンの展開の仕方は、かなりローカライズすることについて迷いがないらしい。

例えばおでんの残り汁にごはんを入れて、その後にサンバルを加えて食べるといったインドネシア風の味の楽しみ方であっても、そういったことは全然受け入れていく予定だという。

逆に言うと、日本人がインドネシアに来てローソンに入ったからといって、日本の味を楽しめるとは限らないことになるので、その点は若干残念ではあるものの、これだけ人口が増えている国なので、やはり市場としては非常に有望なのだと思う。

その一方で、バリからは撤退しており、経営する側としての難易度は高いのではないか。

飲食店を出店するだけでも認証等を取らなければいけないので、そこら辺のハードルも高いと聞くし、チャンスはあっても決して容易な環境ではないことを実際にジャカルタに入ってみて感じる。


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