海外移住の際に日本の携帯は解約するか?残すべきか?


これから海外移住をするという時に、
日本の携帯を解約してしまうのか、
それとも契約を続けておいたほうがいいのかを
悩む人がいるらしく、
メルマガで相談を受けたりする。


結論として、
基本的に日本の携帯は解約してしまって構わない。

住む国で契約した方が圧倒的に安いわけだし、
仕事の関係で日本国内に電話番号が必要といった事情がない限り、
毎月無駄なコストをかける意味が見当たらない。

知人は日本を出てから税務調査に入られて、
どこにいても連絡がつく番号を残すように言われたらしいが、
そういった特殊な事情がなければ不要だろう。


携帯の本体は必要か?

携帯の本体を持ってくるかどうかという問題だが、
原則として持ってくる意味がない。

SIMフリーのものを除けば、
海外の移住先で使用することはできないので。

日本以外の国では携帯はSIMフリーが基本。

SIMカードを入れ替えると携帯の本体はそのままに
それぞれの国で使える仕組みになっている。

逆に言えば、
日本のように本体と電話会社がセットになっている国は特殊で、
まさにガラパゴスの極みと言える。

現在の契約を解約したら、本体の価値がなくなるというのは
日本以外で聞いたことがない。


写真や連絡先のデータが入っていて手元に置きたいとか、
そういう事情がなければ不要品だろう。

私も海外移住の準備をしている時、
何かの役に立ちそうに思って一応日本から携帯を持ってきたが、
まったく使わずにマレーシアで捨ててしまった。


原則としては
日本を出てから携帯本体とSIMカードを買い、
他の国に旅行に行ったり、
再度別の国に移住した時にはSIMカードを入れ替えれば
本体はそのままに使えることになる。


マレーシアやフィリピンの場合、
携帯の基本料金がなく通話料のみのコースもある。

特に使わない場合も契約だけしておいて、
コンドミニアムを借りる時等のために
番号だけは確保しておいたほうがいいだろう。

安い機種は本体も2000円程度から売っているし、
1ヶ月の料金も基本料金は無料。

数ヶ月に1度300円程度のお金をチャージしておけば
番号が無効になることもない。


海外移住をすると携帯の番号が必要な場面もあるので、
必要ないと思っても一応番号は持っておいたほうがいい。

個人的にはメールアドレスとスカイプだけで
連絡手段は十分だと思っているが、
部屋の賃貸契約等の時にはあった方がスムーズ。

いわば社会的な地位の証明と言うか、
信頼性を確保することになるので。

たとえば、銀黒の口座開設の際にも
電話番号を記入する欄がある場合も。

前時代的な発想だと思うが、
いまだに電話番号がないと、
不審に思われることがある(苦笑)。



一時帰国時の苦労

フィリピンから成田空港へ
日本に一週間ほど戻ることになった時、
新宿で食事会を開くことになった。

私が主催だったので店の手配もしたが、
連絡先がメールアドレスだと予約ができないと言われ、
仕方ないので確認の電話を受けるのではなく、
こちらからスカイプで連絡することになった。

海外にいるという事情も、
スカイプで話すという連絡方法も伝えたので、
もはや何の確認なのか分からなかった。

予約のドタキャンや無断キャンセルを防ぐために
メールよりも距離の近い通話をしたいのだろうが、
さすがに面倒だった。

そこに至るまでに、
何通もメールのやり取りをすることになったし、
返信も遅くてなかなか結論が出ないし。


ガラパゴス化した日本に一時帰国する時は、
電話番号がないとこんなことも時にはある。

博多の店を予約した時には、
確認の連絡を受けられない旨のメッセージを沿えて手配したら、
それで大丈夫かどうかの返信も来なかったし。

ドキドキしながら当日訪れたが、
無事に席が確保されていたので安心したが。


また、wifi環境も世界の多くの国とは違う。

ひとくくりで海外とまとめるのも雑だが、
基本的にカフェに入れば、
その店のwifiを使えることが多い。

これは私が住んできたフィリピンもマレーシアもそうだし、
旅してきた多くの国も同じ。

ベトナムでもラオスでも、
オーストラリアでもハンガリーでもクロアチアでもカナダでも
このルールは変わらない。


これが日本だと、
ソフトバンクやau等の契約がないと使えないとか、
海外在住の日本人にとってはややこしい。

言語障壁がある外国人観光客なら、なおさらだろう。

結局、外でネットに接続するのはあきらめ、
ホテルでつなぐことになってしまう。

独自規格で突き進む国のやり方を理解するのは、
外国人にとってばかりではなく、
海外に移住した者にとってもなかなか厳しい。



電話番号を捨ててみた

マレーシアとフィリピンで暮らした後、
ホテル暮らしをしながら色々な国を周ってみた。

1年以上そんな生活を続けてきたが、
いつの間にかフィリピンで買ったGlobe社のSIMも
料金をチャージしないので無効になった。

特に解約の手続きをしたわけではないが、
プリペイド式のSIMの場合、
最後のチャージから3ヶ月〜6ヶ月ぐらいで
自動的に番号が使えなくなるパターンが多い。

その後、今まで使っていた番号は
新しく空いた番号として他の誰かに割り当てられることになる。


こうして手元に携帯(iPhone)はあるものの、
電話としての機能はなくなった。


その後、airbnbやuberの登録のために
一時的に台湾でSIMを買ったことはあるが、
基本的に電話番号のない状態で暮らしてみた。

その結果としてわかったのは、
銀行のような保守的な考え方のところで
口座を開設するような場合を除けば
さほど困ることはないということ。

ただ、番号を持たないことにこだわる必要もなく、
数百円でSIMを購入できるのだから
必要なときには買えばいいと思う。

変に持たない暮らしに執着しても
息苦しくなるだけなので。

少なくとも、個人的な連絡を電話で取ることはなくなり、
基本的にはメールやフェイスブックのメッセージ等に集約した。

それで特に困らないし、
本を読んでいる時に邪魔をされたりもしなくなり、
快適になった。

今ではSIMが有効な状態でも、
スマホを常に機内モードにしているので
電話がかかってくることもない。

機内モードを解除するのは、
何らかの事情で電話をかける必要があるときぐらい。

それでも困らないことを確信できた。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
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