マレーシアは食べ物がまずいのが生活して辛かった

マレーシア生活の中でデメリットに感じたことの1つに
食べ物がまずいということがある。

マラッカでの朝食

毎日食事はするわけで、
どうしても無視することはできない要素。

日本に住んでいる時にはこだわりがなかったが、
こちらに来てから徐々に考えが変わりだした。


元々、最初からマレー料理をまずいと感じていたわけではない。

むしろ美味しいと思って食べていたほど。

最初は旅行気分で美味しく食べていたのだが、
癖の強さと油の多さに飽きが進んでいく。

ラクサ、クイッティオ、ナシレマ、ミーサップ、
アヤムパプリク、ワンタンミー・・・。

しかし、移住して生活を続ける中、
徐々に食欲が落ちていくのを感じた。



最初の3ヶ月は良かった


マレーシアに移住して最初の3ヶ月弱は
美味しくマレー料理を食べられた。

非日常の味として心が捉える期間の
限界がこの辺りだったのかもしれない。

しかし、3ヶ月を越えることには
マレー料理に共通する根底にある味やにおいに
うんざりするようになってしまった。

毎食まずい食べ物を体調管理のために食べるのは辛い。

マレーシアで最初に住んだコンドミニアムの周りには
ローカルフードの店しかなかった。

タイ料理やインドネシア料理、中国料理等もあったが、
基本的な味付けはかなり似ていた。

やはりローカライズされている部分もあったのだろう。

そして、自宅近くのタイ料理は異常に辛く、
お腹をやられてしまった。


ビーチリゾートとして有名なペナンでは、
得体の知れない色のケーキが出てきた。

ケーキ

そう言えば、マレーシアのスーパーでは
この手の色のケーキをよく見かける。


なお、マレーシアの中で美食の街と呼ばれる
イポーも訪れたことがある。

イポー

しかし、移住者・旅行者共に外国人が少ない街だけあって
マレー料理以外の選択肢が極端に少なく、
個人的には食事はまずかった。

それが原因で予定を早めに切り上げ、
早々と退散することを決断したほどに。


クアラルンプールやペナンと違い、
外国人向けのレストランは少なく、
食の多様性はとても低い街だった。



タクシーで食べに行くにもトラブルが多い


和食レストランやイタリアンの店も
マレーシアには多数存在している。

ただし、歩いていける範囲ではなかったので、
移動手段としてタクシーを使うことになる。

このタクシーが曲者で、
マレーシアにおいては極端にトラブルが多い。

日本ではなく東南アジア諸国と比べても
トップレベルの悪質さと言って差し支えないだろう。

悪いイメージが広まっているフィリピンよりも
よほどトラブルに巻き込まれることが多い。


朝食は自宅でフルーツを食べていたが、
昼と夜の2回は外で食べていたので、
仮に和食レストラン等を中心にするなら
1日に2往復、4回もタクシーに乗らなくてはならない。

そのたびにストレスを感じるのは
それはそれで現実的ではなかった。

まずい食べ物を我慢するか、
タクシーでのトラブルを受け入れるかの二択なら、
身の危険のない前者を原則として優先するしかなかった。


なお、マレーシアではマクドナルドがデリバリーをしているので、
それを利用することもしばしばだった。

人生において最もマクドナルドを利用したのも
マレーシアで生活していた頃。

なお、聞いてもいないのに45分以内に届けると毎回注文の際に言われるが、
90分以上してからようやく到着したことも。

もちろん謝罪も申し訳なさそうな様子もなく、
むしろ憮然として様子で渡してきた。

このあたりはお国柄や国民性がよく現れている。



2年が限界だった

コンドミニアムは1年契約だったので、
期間が来たら別の部屋に移った。

条件は明確で、
タクシーに乗らずに基本的な生活の用が足りること。

特に食事の面で。


その意味での立地を重視して引っ越したので、
2年目はほぼマレー料理を食べる必要がなくなった。

新規で開店したスペイン料理の店が
1年足らずで閉店してしまうという残念な出来事はあったが、
徒歩圏内に3つの和食レストランがあり、
イタリアンも1軒あった。

隣国のタイと比べるとクオリティは落ちるが、
1年目に比べれば劇的に生活の質は向上し、
毎日食事の時間が来るたびに憂鬱になったり、
義務のように食べ物を飲み込む暮らしから解放された。

とは言え、さらにもう1年マレーシアに住みたいかと言われると、
もう限界だった。


マレーシア国内での引っ越しも検討したが・・・


クアラルンプールやペナン、マラッカといった
国内の別の街に引っ越すことも検討した。

そして、実際に現地を訪れ、
モントキアラ等で不動産の内見も行った。

コンドミニアムの室内

この時にはMM2H(マレーシア・マイ・セカンドホーム)という
リタイアメントビザもすでに取得済みだったため、
生活しやすい街さえあれば条件は整っていた。

しかし、ここで決断した。

食べ物がまずく、タクシーのトラブルが多く、
その他複数のデメリットを抱えている国で暮らすのはやめにしようと。

逆にマレーシアの強みといえば、
比較的英語が通じるということと、
ビザを持っていたことぐらい。

周辺諸国を旅する中で、
この国を選ぶ理由は失われていった。

ということで、次に住むことにしたのがフィリピンで、
マレーシア生活は2年で打ち切りとなった。


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