マレーシアの交通事情は良いところと悪いところが入り交ざっている。
クアラルンプールの渋滞のひどさは
首都としてはやや軽め。
ジャカルタやハノイに比べれば
いくらかマシと言って良いだろう。
何しろ、ジャカルタは空港と街中までの移動時間が
30分の時もあれば3時間の時もあるのだから。
しかも、時間帯等で事前の予測をつけるのも難しい。
そこまでクアランプールでも
そこまで渋滞はひどくはないし、
ペナンやマラッカ、ジョホールバル等ならなおさら。
一方、市内交通として電車が走っているのは
唯一クアラルンプールだけ。
こちらは地下鉄とスカイトレインがあり、
シンガポール・バンコクよりは粗末だが
ジャカルタやマニラに比べればきれいで安全。
ビエンチャン(ラオス)やハノイのように
首都でも電車が走っていない街に比べれば
もちろん優位性がある。
クアラルンプールとペナン等の別の街を比べた場合、
大きなメリットの1つが電車と言っても良い。
気軽に移動できる交通手段なので。
これは渋滞に巻き込まれないだけではなく、
トラブルに遭わないという利点の価値が大きい。
マレーシアのタクシーは危険
クアラルンプールを除けば完全に車社会のマレーシアにおいて、
住むにも旅行にも車の存在は欠かせない。
もちろん自分で所有していなくてもいいが、
その場合はタクシーを使うことになる。
このタクシーが大問題で、
マレーシアの交通事情や治安に大きな影を落としている。
私もこの国に住むようになってから、
時にタクシードライバーのいい加減さに呆れ、
時に暴力的な脅しに心底嫌気が差してきた。
最初はメーターを黙って回しておきながら、
到着して支払いをする段階になってから
法外なチップを要求してきたり、
断ると車を降りても怒鳴ってきたりする。
席を叩いたりするのも日常的。
彼らは毎回確実にむしり取ろうとしているというより、
言いがかりをつけて何人かに1人が支払うえばよしとしている模様。
それだけ軽い感じで言いがかりを付けられるし、
時に怒鳴ったりしてくる。
特にこちらが日本人なので、なおさら。
外国人であること、
お金を持っていること、
簡単に折れると思われていることが原因なのだろう。
彼らの職業がタクシーの運転をすることなのか、
脅しや詐欺がメインなのかはもはや分からない。
それだけに、
タクシーに乗らずに移動できるクアラルンプールは
ペナンやマラッカよりもストレスが少ない。
タクシーの初乗り料金は
為替によっては100円以下のマレーシアだが、
その安さ以上に質は低い。
というより、
犯罪まがいのトラブルにしばしば遭遇するので
東南アジアの中でも特殊な環境。
マレーシア生活の中でのストレス源の大きなものが
このタクシー問題だった。
ただし、uberを使ったりすれば
トラブルの大半は回避可能となるので、
そうした対応策を使うのも快適に移動する方法の1つ。
他の国ではわざわざSIMを用意したりしなくても、
マレーシアでは空港等で購入しておき
いつでもuberを使える環境を整えておく方と安心。
それは料金を節約するためでも、
空車のタクシーが捕まらない時の対策でもなく、
安全に移動するための方法として。
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