マレーシアの入国審査に出国用航空券は本当に必要?

表向きの条件として、
マレーシアに入国する際には出国用航空券が必要とされている。

では、入国審査で提示を求められたり、
所持していないと問題が起きたりするのか?



標準的な旅行なら数日後に帰国するための
航空券を持っているはず。

しかし、私のように移住するために訪れた場合には
帰国用の航空券など持っているはずもなかった。


そこで、日本にあるマレーシア大使館に問い合わせてみた。

そこで言われたのは、
規則上は必要であるものの、
入国審査において提示する必要があるかどうかは
担当官の判断次第という話だった。

つまり、どうなるかは個々の担当官の裁量なので
大使館としては明確な回答はできないということ。

少なくとも大使館の公式なメッセージとして、
出国用航空券が不要とは言えない雰囲気だった。

移住に際して、入国審査を通過できずに
いきなりつまずく事態はさすがに回避したかった。

仕方ないので、
ANAで正規の航空券を購入した。

これは払い戻しを前提としていたからで、
格安航空券やLCCで安い航空券を買い、
それを使わずに捨てるよりも、
手数料だけ払って正規の航空券を払い戻す方が安い。

たしかANAの手数料は1500円ぐらいだった。

こうしてクアラルンプールから羽田への
仮の帰国便の航空券を鞄にしのばせていったが、
マレーシアの入国審査で提示を求められることがなかった。


住み始めてからは周辺諸国に旅行してきたが、
マレーシアの入国審査の際に航空券が話題に上がったこともない。

周囲の移住仲間に聞いても、
誰もそんなことを言われたことはなく、
そもそも規定を知らない人もいた。


入国審査の形式的な要件のすべてが、
実際に問われるわけではない。

一方で、
何の問題もない観光旅行に来ているだけなのに、
ロンドンやフランクフルトのように
比較的審査が厳しく、色々聞かれる場合もある。

形式要件と実質的な審査内容は必ずしも一致しておらず、
マレーシアにおける出国用航空券の所持も
そうしたズレの部分に含まれるらしい。

その事実がわかってから、
タイやラオス等に行ってマレーシアに戻ってくる際、
わざわざ出国用航空券を用意することはなくなったが、
そもそも質問もされないので何の問題もなかった。


ただし、大使館の人も口を濁しながら忠告してくれたように、
どこかのタイミングで移民局内で通達が出て
出国用航空券のチェックをするようになる可能性は否めない。

元々、公式には必要とされているわけなので
文句を言うこともできず、
渋々受け入れざるをえないことになるが、
仮に現地まで行って入国できないとなれば
大きな不利益を被ることになってしまう。

ここが怖いところ。

ひょっとしたら、
1ヶ月後には状況が変わってしまうかもしれないし、
その点については保証のない要素となる。


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