
マニラにはリトル東京という小さな日本人街があって、そこには多くの日本食レストランが集まっている。
その中の1軒にちゃんこ屋の「関取」という店があって、ここには様々な漫画が並んでいる。
最近であれば私が読んでいたのは「こち亀」で、その前は「ブラックジャックによろしく」や「サンクチュアリー」もこの店で読んだ。
最近はあまり行くことがないものの、以前は関取によく通っていた。
といっても、私がちゃんこを食べたのは1回だけで、それ以外は基本的にランチの時に行っていた。
ランチメニューがいろいろとあって、チャンポンうどんとか、から揚げ定食や豚キムチ定食など、基本的にはボリュームの大きな店となっている。
関取という名前の通り、店内にも相撲関連のグッズが置いてあったりするので、そこをイメージしてかなり量が多めのランチを提供する店となっている。
「関取」に通い始める以前には、リトル東京の近くにある「神輿」という日本料理屋にもよく行っていた。
神輿は残念ながら私がマニラに移住して2カ月ぐらいで潰れてしまった。
今でもその店の看板は残っているものの、営業している形跡は無く、店の外に面しているガラス戸の部分にはすべて新聞紙が貼られて店内の様子が見えないようになっている。
「べるぜバブ」を神輿で読んでいて、読了できずに途中で終わってしまったのは残念だったのだが、どうも営業が再開する目途は立たないらしい。
なんだかんだで閉店からもう半年程経っているので、恐らくこのまま復活することはないのだろうと思う。
さらに言うと、その隣に「サンゴ」というハンバーガーショップがあった。
ここは漫画の品ぞろえは非常に少なかったものの、「サラリーマン金太郎」だけがしっかりと揃っていた。
「サラリーマン金太郎」は、国を問わず日本料理屋の中でも恐らく最も頻繁に置かれている漫画なのではないかというほどよく見かける。
というのも、やはり各国に住んでいる日本人は駐在員も多いので、年齢層や彼らの置かれている境遇が「サラリーマン金太郎」と共通する部分があり、とりあえず無難なところという扱いなっているのだと思う。
逆に「ワンピース」や「NARUTO」といった、日本や世界で発行部数が多い漫画は意外に置いていなかったりする。
フィリピンではこれらの漫画が置かれている店を見たことが無いし、マレーシアに住んでいた時にも「八起」という日本料理屋で「NARUTO」が置いてあったのを見たぐらいで、他の日本料理屋では「NARUTO」も「ワンピース」も置いてはいなかった。
現状、私が知る限りではマニラで漫画を読みながら食事をしたいのであれば、「関取」が最も漫画の品ぞろえは豊富。
ぱっと見た限りで150冊ぐらいはあると思うので、それなりに数は多い。
ただしジャンプコミックスは少なく、ちょっと古い漫画が中心になっている。