具体的に言うと、香港向けの送金通貨は日本円のみとなり、ニュージーランド向けの送金も同様の条件が付いた。
マレーシアに関しては、リンギットしか送れなくなってしまった。
これまでのように、ペイフォレックスを通して香港に送金をして、その日本円をHSBC香港の中でUSドルや香港ドルに両替することはできなくなった。
では今後、ペイフォレックスを通して海外送金をする場合で、香港やニュージーランドにお金を送る場合どうするかというと、まずはペイフォレックスの中で両替をしてから、その通貨を銀行に送ることになる。
しかしながら、ここで問題なのは、当然ながら為替レートはよくない点。
例えば同時にペイフォレックスとHSBC香港でレートを見てみた場合、1USドルがHSBC香港では121.10円だったのに対して、ペイフォレックスでは121.65円だった。
もし100万円を海外に送金して両替をする場合であれば、HSBC香港のレートだと、8257.5ドルになるのに対して、ペイフォレックスだと8220ドルと37.5ドルの差になる。
37.5ドルは約4520円ということになるので、元の100万円に対して、0.45%不利という取扱い。
これまでペイフォレックスで100万円を送金した場合は、手数料として3980円がかかっていたが、その送金手数料よりも為替の差の方が大きいことになってしまう。
そこで考えたのは、一旦他のHSBCの口座に送金をし、グローバルビューの機能を使ってHSBC香港に日本円のままで資金を移して、そこで両替をする方法。
HSBCマレーシアについては、リンギットしか送れなくなってしまっているので、この方法をHSBCフィリピンで行うことにした。
有利な為替レート実現のため、HSBCフィリピンを利用
私が開いていたのは元々のペソ口座だけではなくて、USドルと香港ドルを追加していたが、日本円の口座はなかった。そこで、インターネットバンキングに接続をし、その中でメッセージを送ったところ、数日後に日本円口座の開設が完了したという報告がきた。
これによって、まずはペイフォレックスの日本の口座に、日本の国内銀行からお金を送り、そこから日本円のままでHSBCフィリピンに送金して、着金後にグローバルビューを使ってHSBC香港に資金を移動。
後はその時々のタイミングで香港ドルやUSドル、あるいはその他の通貨に両替をしたり、他の国に送金したりすることができる。
なお、ペイフォレックスの口座は、以前は三菱東京UFJ銀行のものもあったが、こちらは廃止され、現在はみずほ銀行とジャパンネット銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行の4つが利用可能。
まずは一旦こちらにお金を移してから、海外送金を行うという流れになっている。
HSBC香港の場合はこのようなこともできるが、メインバンクが香港の他の銀行だとかなり困るところ。
また、HSBC香港をメインバンクにしている場合であっても、原則としてHSBCフィリピンは、不動産投資をするとか、ビザを取るとか、あるいはフィリピン居住者でないと、口座の開設ができないのが、基本的な対応ということになる。
実際には抜け道もあるものの、原則論としてはそのようになっているので、フィリピン経由での送金は誰でも簡単に出来るわけではない。
同じHSBCであっても、国によって口座開設をほとんど認めてくれない場合もあれば、ノーチェックに近いくらい簡単に開ける場合もあったりするので、そこら辺は国ごとの姿勢の差が激しい。
私自身も30分もかからずに簡単に口座を開設できた国もあれば、アメリカのように粘ってもどうにもならなかったケースもある。
今後の送金のことを考えると、香港以外にプラスでもう一つ口座を開設しておくのも、一つの方法だと思う。
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