ペナン島の物価を元マレーシア居住者がチェックしてみた

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ジョージタウン近くの海
ペナン島の物価を現地で調査してみた。

今後の移住先として候補に挙がっていたので、
どんなものなのかと。


元々、私は1年ほど前にはマレーシアに住んでいた。

ジョホールバルというずっと南に進んだ街で
2年ほど暮らしていたので、
マレーシアの物価の感覚はある。

リゾート地であるペナン島の場合には、
どのくらい上乗せされているのか興味があった。


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現地スーパーの場合

まずは物価調査の基本ということで、
ペナン島のスーパーに入ってみた。

キットカットが9.99リンギット。

キットカット


韓国系インスタントラーメン(5パック)が
12.99リンギット。

インスタントラーメン


缶のコーラが1.5リンギット。

コカ・コーラ


青りんごが1.59リンギット。

りんご


中国産ふじが1.95リンギット。

りんご


小ぶりなパイナップルが1.69リンギット。

パイナップル


パパイヤが1.99リンギット。

パパイヤ

このあたりはジョホールバルと変わらない。

リゾート地だからといって、
何でもかんでも高いというわけではないらしい。

他にも牛乳が200円程度からとか、
基本的な物価はペナン島も地方都市もクアラルンプールも同等だった。


レストランの物価はやや高め

マレー料理
まずはローカルレストランの話。

こちらはペナン島の方が高いということは
ほとんど感じなかった。

違いがあっても、ジョホールバルより2割とかその程度ではないかと。


ペナン島でも200円程度で一食を食べられる。

ホーカーズとも呼ばれるローカルレストランは
様々な場所にあり、
地元の人の生活を支えている。


なお、フェリーターミナル近くのインド人街には
ナンを出す店が多い。

こちらは選ぶメニューによっては、
カレーとナンで100円程度だったりする。

ただし、ジョージタウンのローカルレストランは
店員の愛想の悪さが並々ならないので、
とっつきにくさがあるのは否めない。



では、外国人向けレストランの価格は?

こちらはペナン島の物価がやや高めという感じがした。

クアラルンプールとはほぼ同等の価格で
クオリティーは3割減という印象。


ジョホールバルと比べると、
3割から4割金額が高くなっている感じを受けた。


マレーシアの中でも土地代が高い島だし、
観光客メインでやっているだけに仕方ないところだろう。

むしろ価格よりも接客の質が
マレーシアにおいても低めなのが気になった。

観光地というブランドだけでやっていっている気がする。

どうせ一見の観光客相手なのだから
それでいいという本音が見え隠れした。

和食レストランにも行ってみたが、
やはり質はいまいちな店が多い。

一部にこだわりの店はあるものの、
なんちゃって日本食レストランが
散見されるのも事実。

ただし、首都クアラルンプールがバンコクに比べて
あからさまに和食のレベルが下がるのに対し、
タイの第二の都市チェンマイと比べたら
ペナンは良い勝負といったところ。


ペナン島での移動料金

バスの車内
バスの場合、50円程度から利用できる。

フェリンギビーチに行くのに使ってみたが、
5分おきに来ると書いてある便が20分待っても来なかったり、
バス停の場所が変わっていたりすることも。

さすがマレーシア。

ましてビーチリゾートのペナンが
特別に時間厳守だったり、
手続きに厳しいとは思えないので予想通りだった。

バス停と言っても、
ポールが一本立っているだけだったりするため、
酷暑の中で待つことになり、
かなり身体に応える。

バスを使えば安くで移動できるが、便利とは言えない。



タクシーの場合、
本来はメーター制となっているのだが、
ペナン島においては使われていることがほとんどない。

倍程度の料金をふっかけてくるのが標準仕様なので、
移動コストは他の街より高くつく。

これはクアラルンプールよりも明らかにひどい。

それほど遠くまで乗る人が多くないとは思うので、
法定料金の倍を請求されても大きな金額にはなりづらいが、
悪評高いマレーシアのタクシーの中でも
ペナンは状況が悪いと考えておく必要がある。

なお、運転手の態度が悪いのは、
マレーシアの各都市と変わらない。


ペナン島の家賃

ペナンの街並み
住むことを考えた場合、
住宅費は大きな割合を占める要素となる。

他の物価がどうであれ、
この部分によっては生活コストが大きく上昇しかねない。


同レベルの家賃で比較した場合、
首都のクアラルンプールの方がペナン島より割安。

さすがにリゾートアイランドといった感じで、
土地も限られているだけに家賃はやや高い。


外国人向けのコンドミニアムの販売価格を、
全国に先駆けて100万リンギット(従来は50万リンギット)に
引き上げたのがペナン島。

さらに、2018年には
外国人が購入する際の最低価格が
300万リンギットに引き上げられた。

日本円にして、およそ8,500万円。

なお、マレーシアの一般的な地域では、
今でも外国人の最低購入価格は100万リンギットのまま。

このことからも分かるように、
地価や不動産価格については強気な姿勢を持っている。


その反面、海は決してきれいではないし、
リゾートと言われてもそこまで価値が高いとは思えない。

ペナン島の物価は高くはないが、
マレーシアでコストを抑えながら悠々自適に暮らそうと思えば
住む部屋は妥協せざるをえない。

そして、ある程度生活費をかけて
海の近くに住みたいと考えるのなら、
プーケットやパタヤ、バリの方が
個人的には有力な選択肢となってしまう。

私自身はマレーシアのリタイアメントビザ、MM2Hがあるので
ペナンにこのまま住もうと思えば
部屋さえ借りれば住める条件は整っている。

しかし、ペナンに住む価値があるとは思えず、
個人的には今後の移住先候補からは外すことにした。


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