まだまだ全体として貧しい国とはいえ、フィリピンにおいても富裕層や中間層の数は年々増えてきている。
そのため、海外旅行をする人も珍しくないし、私がマカティのレガスピ地区で借りていたフィリピンのコンドミニアムのオーナーは、夫や息子を連れて日本に旅行に来たことがあると言っていた。
このオーナーは、フェデラルランドという大手のデペロッパーで働いている管理職の女性で、会計のバイスマネージャーをしていた。
夫は以前、靴職人をしていたというが、中国に仕事を取られて廃業し、今は特に働いていない模様。
そして息子は、20代後半でIT系の企業に勤めているという話だった。
一度グリーンベルトにある焼肉屋に招かれて話をしたが、その時聞いたところではディズニーシーに行ったりして、日本旅行を満喫したという。
当時はまだ円が高かったので、今に比べてフィリピン人が日本に旅行に行く場合の経済的な負担は相対的に大きかった。
それでも家族で日本まで行って、ディズニーシーを満喫したり、旅を楽しめるぐらいにフィリピン人の所得も上がってきている。
そのオーナーも、あくまでも中間管理職という位置づけであって、大手デペロッパーの役員とか、あるいは大口の株主とか、そういった人ではないので、マカティにおいてもそこそこ給料のいい会社員という立ち位置になる。
そういった人が、日本旅行を含めて海外旅行を楽しめるだけの経済力を持っているのが、現在のフィリピン。
まして今のように日本が円安になれば、ますます来やすくなることだろう。
観光ビザも緩和されているので、そういったことも追い風になるかと思いきや、この観光ビザについては緩和の条件として、特定の旅行代理店のパッケージツアーに限定されているため、フィリピン人が日本に来るためのハードルが一様に下がっているわけではないらしい。
そして、フィリピン人にとってどこが人気の旅行先かと言うと、海外においては香港であるという。
香港が人気の理由
香港には私も何度も行っているが、ホテル代がだいたいマカティの3倍から4倍ぐらいになる。安いホテルは驚くほど汚いし、スーツケースを開くことができないほどに狭い。
かと言って、1万円ちょっとぐらい払ったところで、決してコストパフォーマンスの高い部屋とは言えないし、宿泊費がとても高いイメージがある。
それに比べると、マニラの一等地であるマカティの方が、ずっとホテル代が安い。
それでもフィリピン人の間で香港が人気なのは、マニラに比べると町がきれいであるということと、ショッピングが安くでできるということらしい。
香港は宿泊費が高いものの、確かに物価は比較的安い。
何しろ世界の工場と呼ばれる中国と隣接しているし、その分輸送コストも安い。
結果として買い物をするには、割安感はある。
土地が限られているので、コンドミニアムを借りる場合とか、ホテルに宿泊する場合の宿泊費の部分が割高になっているだけで、それ以外の交通費や、食事代が高いわけではない。
こういった点が人気を集めて、フィリピン人の間で香港は人気の旅行先になっている。
それ以外にも国内旅行ではどこが人気を集めているかというと、やはりボラカイであるという。
ボラカイ島は欧米人からも高く評価されていて、世界中から人が集まってきているが、当然ながらフィリピン人の間でも人気がある。
セブパシフィック等を使うことによって、とても安くで国内の移動はできるので、1月から5月の乾季においては、人気の旅先となっている。
他にもフィリピンというと、先日行ってきたパングラオ島であるとか、セブ島、ダバオ、イロイロ島などのリゾート地があり、海外からの旅行者だけではなく、フィリピン人の間でも旅行者が増えている。
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