ボホール島と隣接するパングラオ島の中でも、人が集まってくるのはほとんどアロナビーチに限られている。
ちょうどそこと対岸にあたる部分も、現在ビーチが造成されたりして、今後は人の動線も変わっていきそうだが、今現在の段階ではやはりアロナビーチが圧倒的な集客力をほこり、逆に言うとそれ以外のエリアはほとんど見所がない。
ボホール島に関して言えば、チョコレートヒルズやターシャがいる動物園もあるし、ツアーで行く人は多いものの、やはり宿泊客で見るとアロナビーチ付近のホテルに泊まる人が相当な割合を占めている。
そしてアロナビーチに面した限られたホテルの中でも、アモリータホテル(Amorita Resort)は比較的安心して泊まれる場所。
アロナビーチ沿いは、ただ単に海に面しているというだけで、それなりの宿泊費をチャージできることもあり、建物は安っぽく、ドア等の間に隙間があってゴキブリが入ってくるとか、シャワーが電気式でちょろちょろとしかお湯が出ないとか、水がしょっぱいとか、インフラ面で様々な問題があることが多い。
一方、アモリータホテルであれば、日本人の感覚でも満足できる宿泊施設となっている。
アモリータ以外であっても、雰囲気自体は悪くなかったりもするのだが、実際に泊まってみると、建物に大いに問題があるというのは、よく聞く話。
例えば、新しくできたヘナンリゾートはレストランで食中毒を出しているし、チャーツリゾート&アートカフェ(Charts Resort & Art Cafe)はとても雰囲気はいいものの、部屋の中の虫がひどいらしい。
そう考えてみると、アモリータに泊まるのは、海沿いのエリアの中ではやはり鉄板と言える選択であるように感じる。
しかしながら、それなりに宿泊費も高いので、あえて他のホテルを選ぶ人もいると思うが、実を言うと、このアモリータホテルにはレストランも入っていて、宿泊客以外も利用できるという話だった。
穴場のレストラン
レストランからは海が見えて雰囲気がいいし、プールサイドでもあって、リゾートの条件が整っていて、昼寝が出来るベッドやデッキチェア等もありながら、美味しい料理を驚くほど安価に提供してくれる。ビーチリゾートのホテル併設のレストランであれば、町中に比べてずっと高級なのは当たり前で、セブ島であっても、シャングリラホテルであればハンバーガーでも3000円くらいするのが当然となっている。
しかしながら、どういうわけなのか、このアモリータ併設のレストランは、飲み物抜きだと1000円ぐらいのメニューも、かなり充実している。
例えばパスタ類はほとんどが1000円以下だし、ビーフストロガノフを頼んでみたが、こちらも1000円を少し超えるぐらい。
セブのショッピングモールの中でも、やや高級ぎみなレストランと同じ程度の価格設定がされており、アロナビーチを代表するアモリータリゾートでありながら、なぜこのような価格設定をしているのか意味不明。
では、価格に比例して出てくる料理も貧相なものなのかと言えば、そんなことはなく、味も十分に満足できるレベルだった。
これであれば、ビーチ沿いの露店のような店で食べるのと比べて予算が倍になる程度で、通常のリゾートホテルとは比べものにならないぐらいの価格で、十分に美味しい料理と素晴らしい雰囲気を楽しむことができる。
フィリピンは陽が落ちるのが早く、パングラオ島も例外ではないので、5時半ぐらいにやってきて、夕日が沈むのを眺めながら食事をとるのは、南国感を強く感じられてお勧め。
アモリータであれば、陽が沈んだ後の満天の星空をデッキチェアに寝そべって、のんびりと眺めることもできる。
ずっと空を見上げていると首が疲れてしまうが、デッキチェアだったらそういった心配もないので、アロナビーチで食事をする場所を探しているのであれば、ここも有力な選択肢として検討してみてはいかがだろうか。
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