シンガポールの物価が高いというのは嘘!?現地では二重価格も


シンガポールの物価については誤解されることが多い。

隣町に2年以上住み、何十回と行ってきたから分かることを
ここで書き記しておこうと思う。




まず、もっとも大きな問題は、
シンガポールの物価は日本人の感覚とは違い、
階層社会がはっきりできているということ。

日本にも高級スーパーはあるものの、
基本的に誰でも使えるような店が多い。

マルエツよりイトーヨーカドの方が高めということはあっても、
壁に体当りしたら壊れそうなボロボロの小屋で
小売店が営業していることはない。


シンガポールもそこまでひどい店は少ないものの、
日本人の感覚ではちょっと入りがたいというか、
むせかえるほど現地の匂いのしそうな店が庶民向けにある。

こうした店なら、日本の物価よりも安い。

食料品からシャンプー、洗剤、歯磨き粉等、
田舎の雑貨屋のような品揃えの店は
シンガポールの中でも見られる。

もちろんボロボロの個人商店だけではなく、
ジャイアントや昇松のような中流のスーパーもあれば、
ISETANや高島屋のような高級店も。

日本の調味料や生鮮食品まで購入できる。

もちろん価格は日本で買うよりも割高で、
2倍程度が目安になる。

中級スーパーなら、
チーズが21シンガポールドル、
ミネラルウォーターが1.5リットルで1.7シンガポールドル、
タイガービアが500mlで5.5シンガポールドル程度。


あるいはホーカーズと呼ばれるローカルレストランなら
一食200円程度で食べることもできる。

これは隣国のマレーシアとほぼ変わらない水準。

もっと言えば、海を隔てたインドネシアとも同レベル。

先進国レベルに経済発展している国だし、
一人あたりのGDPは日本よりもすでに高い。

その一方で、
こうしたホーカーズの食事にも根強いニーズはあるし、
そうした店にしかいけない層の人も多数いる。

それはシンガポール人ばかりではなく、
出稼ぎに来ている大勢の外国人も含めて。

有能な人材を世界から集めている反面、
単純労働をさせるために
安くで働く労働者を集めている一面もあるので。

このあたりは戦略的で、
建前上の人権や国際社会での名声よりも
自国民の利益を優先している。

3Kと呼ばれる仕事を安い費用で
外国人の労働力に渡すことは
シンガポール以外でもカタール等で行われていること。

結果、自国民はそうした仕事から解放され、
また国際社会から時に不当と非難されるほど
外国人を安くで使うことで、
自国の利益になっているのは間違いないだろう。

逆に国際的な地位のある国ほど
他国からの目も気になって思い切りづらい部分がある。

世界的な潮流としては、
高度な技術や技能を持つ外国人の獲得競争が激化する一方、
シンガポールを含めた一部の国で
収入面で底辺に近い労働者を
自国に必要な範囲で受け入れることも行われている。

最上位と底辺層の労働者が
受け入れる国としてのメリットがあり、
代替可能な中途半端な層は敬遠されがち。


ホーカーズで食事をしてみたこともあるが、
すごい色のご飯が出てきて絶句した。



いかにも人体に有害そうな色合いで、
一気に食欲がなくなったのを憶えている。


市内交通に関して言えば、
地下鉄網は整備されていて50円程度から乗ることができるし、
国土が東京23区程度の広さしかないので
移動にお金はかからない。

交通費の面では、
東南アジアの価格というイメージが強い。

タクシーはタイやマレーシアよりは高いが、
元々狭い国土なので遠くまで行くことが少なく、
結果的に安くで済む。

会社や車体にもよるが、
おおよそ3シンガポールドル(約245円)が初乗り料金で、
その後は1キロにつき0.22シンガポールドルが加算される。


また、シンガポールの地下鉄は
アジアの中でもトップクラスにきれいで安全。

アメリカやドイツ、フランスのような先進国よりも
よほどリラックスして地下鉄に乗っていられる。


旅行に焦点を絞って考えてみると、
リバーサイドポイントからのリバークルーズで
安いものだと14シンガポールドル程度。

ナイトサファリが22シンガポールドル。

新加坡佛牙寺龍牙院やサルタン・モスク、
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは無料。

ただし、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの
クラウド・フォレストとフラワードームは28シンガポールドル、
OCBCスカイウェイは8シンガポールドル。

一周約30分の観覧車のシンガポール・フライヤーは
29.5シンガポールドルとなっている。


一方で物価の高い面も


シンガポールは物価が高い国として知られる。

これはなぜなのかというと、
一部の商品が高いのと、
世界中から富裕層が集まっている国なので
そこに向けたサービスが高いから。


たとえば家賃。

国土の狭さが住宅価格を直撃するのは容易に想像がつくところ。

その上に投資熱によって新しいビルがどんどん建てられているものの、
人口も増加しているので需要は減らない。


シンガポール国内を移動していると、
本当にいたるところで新しいビルが建築中。

物心ついた頃には日本が不景気だった世代としては、
あの景気の良さには異常なものを感じる。


そんな不動産に関しては、
一般人が1人で部屋を借りることはできなくなっている。

そのため、ルームシェアが基本。


日本で複数の会社を経営している
知人の部屋を見せてもらったことがあるが、
シンガポール中心部ではなく空港に近い立地なのに、
1LDKのコンドミニアムで月に約30万円の家賃だった。

こちらは高級物件だったが、
それにしても高い。

隣国のマレーシアなら1.5倍以上の広さの部屋を
10分の1の家賃で借りられるので。

しかも、1年ごとの更新の際に、
大家が本気で50%の賃上げを交渉してくるため、
今のうちに自宅を買おうか検討中ということだった。

すでに高騰しきっていると思われていながらも、
常にその上へと物件価格が上昇してきただけに、
投資家ばかりではなく移住者としても
賃貸か購入かで悩ましいところ。

このような状況なので、
数年前の過去の話を聞いて家賃の見積もりをしても
現地に来たら価格が変わりすぎているということになりかねない。

オーチャードロード周辺のような
一等地ほど物件価格の急激な高騰がしやすく、
経済動向の影響を受けやすい。

金融国家だけに、
今後の経済動向によっても
物件価格や家賃は乱高下する可能性がある。

家賃はシンガポールに住むのには必須なので、
食費等の物価が安くても現地に住んでいる人は困る。

旅行者として言えば、
たしかにシンガポールのホテルは高め。

とは言え、日本の感覚からすれば割安だし、
きれいではないが4000円ほどのホテルもあるらしい。

有名ホテルで言えば、
ためしに今2ヶ月後の日付で確認したら
船がのっていることで有名なマリナベイサンズだと
27200円から。

ラッフルズ・ホテルだと65,900円からとなっていた。

こうして見ると、
マリナベイサンズは高級なイメージがある割に、
お手頃な価格なのが分かる。

宿泊者限定の屋上プールもあるので、
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイやシンガポールを
一望しながらくつろぐことができる。

ただし、利用者が多いだけに
水の汚さについては評判が悪いので、
その点は期待しない方がいいだろう。

タイミングにもよるとは思うが。


レストランは先程のホーカーズのような店がある一方で、
富裕層の多い国だけに、
世界的に見てもトップレベルの外観やサービスの店もある。

こうした店は日本の同レベルの店より2割から3割程度安いだけ。

もしくは、ほぼ同等の場合もある。

もはやシンガポールは先進国と言ってもいい経済レベルなので、
高級店には物価の安さは反映されていない。


税率を低く設定して世界中からお金持ちを呼び込んでいるだけに、
様々な高級店も軒を連ねる。

中心部のオーチャード・ロードを歩けば、
ブランドショップが立ち並んでいるのを見ることができる。

マリナベイサンズも、
高級感のある店舗がこれでもかというほどに入っている。





富裕層が使うような店に入れば、
日本人から見てもシンガポールの物価は安くない。

そもそも、この国に労働者以外で移住できるのは
現在では日本の中でも億単位のお金を動かせる層だけ。

中間層にはまったく無縁なレベルの国なので、
それも仕方のないこと。

東南アジアは日本よりも遅れているイメージは根強いが、
日本の一人あたりDPGが32,478ドルだったのに対し、
シンガポールは52,877ドル。

実に1.6倍以上となっている。

新興国だからとあなどれるレベルでは到底ない。


その一方で、富が全員に分配されているわけではなく、
単純労働に従事する人の人件費は安いし、
彼らの生活に必要なものの多くの価格は
マレーシア等の東南アジア諸国と大差ない。

旅行でシンガポールを訪れる際にも、
どのような店に入るかで物価の感覚は大きく違ってくる。


一方の側面だけを見てくると、
シンガポールの物価についてかたよった情報を得ることになり、
そういう人が周りに言いふらすと誤解が生まれる。

あくまで日本の価格をそのままスライドできるわけではないので、
その点はご注意を。


移住先として見た場合

Rochor駅近くのショッピングモール
たしかにシンガポールの物価は高い傾向にある。

少なくとも東南アジアの中ではそうだし、
先進国の中でもっと安い国もある。


しかし、もし移住を感じているのであれば、
この価格を高いと考えているのならメリットは小さいだろう。

元々この国に人が集まっている理由は主に2つ。

1つ目は少しでも有利な賃金を求める労働者。

所得水準の低い国から人がやって来るのは、
シンガポールも例外ではない。

ドバイに多くの外国人労働者がやってきて、
タコ部屋に泊まりながら働いているのと同じこと。

インドネシア人やインド人、マレーシア人等が
職を求めてやって来ている。

水道橋を渡ってすぐのところにある
マレーシアのジョホールバルから毎日通勤している人も。

底辺の労働者を募集する一方で、
世界の中でも一流の人材を確保しているのもシンガポール。

こちらは年収が数千万円、数億円という報酬を
稼ぎ出す人材も少なくない。


2つ目はタックスヘイブンであることを理由に、
節税したい富裕層が次々に移住している。

私の友人の中にも、複数の企業のオーナーでありながら、
各社に社長を立ててシンガポールに移住した人がいる。

つまり自分自身は日本法人の役員から外れ、
オーナーの立ち位置で各社の社長を通して
実質的に会社を管理している。


彼らの場合、節税によって浮くお金を考えれば、
物価が多少高かろうと関係ない。

家賃や食費の金額がどうであろうと、
トータルの収支で見たら些事なので。

まさに大事の前の小事そのもので、
ここから価格が倍になっても痛くも痒くもないが、
税率が上がるのは死活問題ということも多い。


そもそも物価に圧迫感を感じるのであれば
税金が安いことを優先する必要はないわけなので、
もっと他の選択肢を考えた方が得策だろう。


隣町、ジョホールバル宿泊という選択

隣国マレーシアの街並み
旅行の際にコストを下げる方法として、
隣国マレーシアに泊まるという方法を提唱する声もある。

ジョホールバルはシンガポールから陸続きになっていて、
コーズウェイという道路(水道橋)を渡って行くことができる。

国境を超えるタクシーやバスが出ているので、
比較的気軽に行くことができる。


私もこのジョホールバルに住んでいたことがあり、
他の国に行くときはシンガポールのチャンギ空港を利用するために
両国を行き来していた。

しかし、その経験から隣国とはいえ、
交通が便利とは言えない状況であることを痛感した。

まず、シンガポールを走っている普通のタクシーは
マレーシアの国境を越えられない。

そのため、国境を超える専用のタクシー乗り場まで移動し、
そこからジョホールバルへ移動。

再びタクシーを乗り換えて市内を動くことになる。



たしかにジョホールバルの方がシンガポールより物価は安いが、
ホテル代は大きく変わるものでもない。

シンガポールもリーズナブルな中級ホテルもあり、
往復にかかる時間や交通費を考えると
用もないのにジョホールバルに行く必要はないのではないかと。


なお、国境を越えるバスも出ているが、
本数が少ない上に入国管理のたびに降りることになり、
手続きの間に出発してしまうことも多いので
使い勝手が良くない。

それが原因で飛行機に乗り遅れるようなことがあると大変なため、
移動日に前日の夜にマレーシアまで行くような場合は、
時間に余裕を見て移動する必要がある。


他に車をチャーターする手もあるが、
こちらはシンガポールとジョホールバルの片道で
140リンギット(約4,500円)。

自宅やホテルまで迎えに来てくれて、
空港や目的地までピンポイントで送迎してくれるが、
往復で約9,000円となる。

よほど長く滞在しない限り、
シンガポールで多少割高なホテル代を出すほうがいいだろう。

そもそもジョホールバルに寄っても、
見どころらしい見どころもない。

治安も悪く、一時期は回復傾向を見せたものの、
その後はどうも再び悪化している。


シンガポールの物価が高いと言っても、
隣国まで行かずとも安くで食事等が出来る店もあるし、
コストを下げたいなら
そちらで済ませる方が得策であるというのが
ジョホールバルに住んだ上での感想。



秘密の話

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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