ニューヨーカーの食事は本当に不健康なのか

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一般にアメリカ人が食べる食品は、貧困層を中心に栄養がひどく偏っていると指摘されることが多い。

その最たるものがファーストフードで、マクドナルドを中心として、健康を害するようなものがたくさん含まれていて、トランス脂肪酸であるとか、保存料であるとか、添加物とか、そういったものが加えられていると言われている。

そしてこの国に実際に来てわかったことは、確かにファーストフードは充実しているということ。

特に多くに見られるのはハンバーガーとピザで、ピザに関しては、1スライス99セントで売っている店をいくつか見かけた。

それ以外にもホットドックであるとか、ファラフェルとか、そういったものを売っている屋台や店舗を多く見かけられる。

しかしながら、ホットドックに関して言っても、多少は野菜を入れている店もあるし、あるいは同じファーストフード的な店であっても、メキシコ料理の店に関して言うと、タコスとかブリトーの中にかなり大量に野菜が入っていたり、ベジタリアン向けのメニューもあるので、そういったところに気を付けておけば、1000円弱の食事であってもそこそこ健康的に出来たりする。

少なくともヨーロッパに比べて、著しくアメリカ人の食事が不健康な感じがするということはないし、ニューヨーカーに関して言っても、意識の持ちようによって、健康的にも不健康にもなるのではないかと思った。

もちろん本当の意味で健康的な食事、例えばオーガニックな食品を使ったレストランであるとか、そういったところに行くには決して安くないコストはかかるし、普通のハンバーガーであっても、1000円ぐらいすることは通常なので、そういった意味で食費の安い国ではない。

しかしながら、他国に比べて著しく食の安全性が劣るとか、そういった考え方には若干違和感もあった。

例えば、新興国のフィリピンであれば、もっと露骨に不健康なファーストフードも多く、鶏肉と米だけとか、そういった野菜が一切ない、もしくは若干カボスがついてくる程度の場合が多いので、そういったところと比べると、アメリカは極端に選択肢が狭いわけではない。

ただし、アメリカは間違いなく先進国であるわけだし、経済の強さで言えば世界一なので、その割にはかなり貧しい食生活という側面があるのは否めない。



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階層によって食べるものが違う

しかしながら、アメリカは二極化どころか四極化が進んでいるとすら言われている国なわけで、ファーストフードを中心としているのは、当然ながらその中の下の方の層に属する人たちで、そこだけを見てアメリカ人やニューヨーカーの食のスタイルを判断するのもおかしな話。

最下層はフードスタンプ等で食いつないでいるような状態なので、ファーストフードをメインにしているのは、一番下だけではなく、下から二番目の層も同様。

そういった意味で言うと、人口的には決して少なくはないし、基本的にはピラミッド状で階層分けがされているので、下の層ほど人数的には多いということになる。

そういった意味では、確かにファーストフードの利用層は多いし、朝マックのソーセッジエッグマフィンが2つで3ドルということで、むしろこの辺に関しては、フィリピン等の新興国以上に価格が安くなっているという不思議なことも起きている。

その裏で、ファーストフードの店舗にどのような管理体制が敷かれているのかというのはかなり怪しいところがあるし、確かに添加物等のリスクは、拭えないところはある。


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