ホテルライオンから、マリアルイーザ通りを南下して、ソファのセルディカ駅に向かって歩いていった。
そのまま真っ直ぐ進んで行くと、左側にモスクやいくつかの大きな古い建物を見てから、ビトウシャ(Vitosha)という大通りに出る。
ここがどうやらソフィアのメインストリートになっている。
残念ながら現在は工事中で、道の右側と左側が完全に遮断されてしまっている。
とはいえ、行きと帰りでそれぞれ別の方向を歩くことで、全ての店をざっくりと眺めることができた。
昔からウィンドウショッピングには興味がないが、こうして海外に来て、色々な店を観察するのは興味深い。
お国柄や国民性が反映されていることもあれば、経済規模であったり、発展の度合い、経済の伸び具合なども反映されているので。
ブルガリアは決して経済規模が大きい国ではないし、多くの東南アジアの国のように、著しく成長している途上でもない。
むしろ、時間が止まったような国だと感じていたが、ソフィアのビトウシャストリートに関して言えば、そこそこの活気はある。
このビトウシャストリートはソフィアの中でも治安が良さそう。
しかしながら、これが首都のメインストリートだと思うと、やはり寂しいものがあるというのが、一番の印象だった。
セルディカ駅中心やビトウシャ通りの辺りには、外国人向けのレストランがたくさんあって、こちらは英語の表記も充実している。
しかしながら、それ以外のエリアに行くと、パン屋やテイクアウトのピザの店は目立つものの、店の中で食べるタイプのレストランはが少ない。
ここら辺もブルガリアの人の外食事情とか、観光業の発展具合を反映しているように思う。
そのままビトウシャ通りを南下していったところ、大きな公園にぶつかった。
この公園がブルガリアスクエア。
その通りのずっと向こうには、まだ雪がかかった山々が連なっているが、山までもそれほどの距離はない。
こう考えてみると、ソフィアは首都と言っても規模は小さく、すぐ近くに山や自然を感じながら生活することが出来る町ということになる。
そう聞くと、とても空気が良さそうとか、自然が豊かな町だという印象を受けるかもしれないが、それはかなり誤解な部分があって、ソフィアの町中はかなり空気が悪い。
その原因は明らかで、車というよりも、あまりにも受動喫煙にさらされる機会が多いから。
受動喫煙は避けられない
立ってタバコを吸っている人や、歩きタバコがあまりにも多すぎて、やや鼻風邪を引いた状態でソフィアに到着してから数日間、人のタバコの煙がしみて、鼻の粘膜がだいぶ痛くなってしまった。あまり発展していない後進国や新興国は喫煙率が高い傾向にあるが、ブルガリアの現状は、その中でもかなり悪い部類に入るらしい。
今の時代、路上でここまでタバコの煙をまき散らしている国はそうそうなく、先日までいたバンコクやセブであっても、ここまでひどいことはなかった。
そういったこともあったので、人通りの多いソフィアの町を歩くのは、健康的なのかどうか、かなり疑わしく、じゃっかん辟易するところもあった。
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