香港が住みにくいと思ってしまう7つの理由

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新型コロナによる渡航制限が始まるまでは
ほぼ毎年香港を訪れていた。

主な理由は投資関係の用事を済ませるためと、
金融の情報交換だったが、
その中で移住についても考えなかったわけではない。

実際、マレーシアとフィリピンに住んだ後、
次の居住地として選んだのは台湾だったが、
香港もかなり似た環境にある。

しかし、台湾と比較したとき、
香港は住みにくいと思わざるを得なかった。

その理由の中でも大きなものを
7つにまとめてみた。


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世界有数の家賃の高さ

香港と言えば東京都と同じくらいの面積しかない上、
一部のエリアは山なので居住可能エリアは限られる。

結果として、
高層ビルが林立した街になっているが、
それでも住宅の供給は継続的に不足しており、
家賃は世界的に見ても屈指の水準まで高騰している。

たとえばワンルームに住むにしても、
2万HKD程度から。

もちろんセントラルやコーズウェイベイのような
一等地ならさらに家賃は高騰する。

ロンドンやニューヨークに住むわけでもないのに、
この水準の家賃を支払う価値を
香港に見出すことは残念ながらできなかった。


上がっていく物価

香港の物価の中でも特に高いのが家賃だが、
全体的な物価もかなりのスピードで上がっている。

アジアに住むメリットの1つに
物価の安さが挙げられることは多いが、
香港においてそれは通用しない。

香港よりは東京に住んだほうが生活費が安いし、
まして日本の地方都市と比べればなおさら。

コスト面での優位性は
ほとんどないと言っていい水準になっている。


食事がいまいち


香港の食事がまずいとまでは言わないが、
正直言って美味しいとは思えない。

台湾は日本と同じジャポニカ米を使っていることもあり、
基本的に食生活の面で不満を感じることがほとんどない。

一方、香港は一週間程度の滞在でも
食事の美味しくなさが目立ってしまう。

毎日のことなので、
食べるものが美味しいかどうかは
住みやすさ・住みにくさに直結する。

これはマレーシアに住んでいた頃に痛感したところで、
周囲にローカルレストランしかなかった上、
ローカルフードには半年足らずで飽きてしまった。

香港は飲食店の数は多いので
マレーシアのようなことにはならないにしても、
やはり食の面での魅力は乏しい。


台風を中心にした自然災害

香港と言えば台風によって
年間に何度か警報が出されることでおなじみ。

そのため、台風シーズンのフライトの場合には
行きと帰りの天候を気にせざるを得ない。

何しろ台風とタイミングが重なれば
飛行機の欠航などざらなので。

生活することを考えても、
台風で外出が困難な日が年間に何度かあることは
織り込まなくてはいけない。

地震と違ってタイミングが読めるとは言え、
やはり自然災害は少ない場所の方が住みやすい。


湿度の高さ

香港は春から秋にかけて湿度が80%台、
それ以外でも70%台の日が多く
湿度が高い傾向にある。

旅行者としてはそこまで気にならないものの、
香港在住者に聞くとカビが生えやすいところが難点ということ。

これは台湾にも共通して言えることで、
湿度の問題は自力での解決が難しく、
地味に住みにくさを感じてしまう。


人工の密集度の高さ

香港は狭い土地に多くの人が密集して暮らしている。

ウィキペディアによると、
マカオ・モナコ・シンガポールに続いて
世界で4番目の人口密度となっている。

旅行者にもなじみの深い尖沙咀のネイザンロードや
セントラル周辺の雑踏を経験すると、
日常生活におけるストレスを想像せざるを得ない。

路上喫煙も多いため、
歩いていてタバコ臭いのも香港の残念なところ。

あまりにも人が多すぎるのは、
やはり住環境を損なう要因になってしまう。


政治的な不安定さ

香港は中国の独立行政区で
一国二制度が適用されている。

本来ならイギリスから中国に返還されてから
50年(2047年まで)は香港の資本主義や生活様式の維持が
中英共同声明で保証されていた。

しかし、実際には中国の意向によって
香港の処遇が左右される面があることは否めない。

ビザや法的な問題等も含めて
将来的に不安定な部分が残るため、
移住して長期で滞在することを考えると
マイナスに働く。


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