日本人非居住者として消費税の免税手続きをしてみた

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日本人であっても非居住者が一時帰国した際には、
消費税が免税される制度がある。

とは言え、
わざわざ日本に戻ってきたタイミングで
大きな買物をすることが今まではなかった。

ホテル暮らしをしていることもあり、
基本的に持ち歩く荷物は最小限。

シンプルかつミニマムというのが基本。

元々ショッピングを楽しむ趣味はあまりなく、
まして今のようなライフスタイルだと
なおさら物を増やすことには慎重になっていた。



しかし、そろそろメガネを買い換えたいと思っていたところ、
たまたま成田空港から上野でJRに乗り換えた際、
メガネ店のJINを見かけた。

その前にもブダペストとデブレツェンで
メガネ屋に入って話を聞いてみたものの、
英語がろくに通じなくて不安で仕方なかった。

以前にもマレーシアでメガネを買ったので大丈夫かと思ったが、
どうも心細い。

しかも買ってから入手できるようになるまで一週間。

その期間が本当に守られるのかどうかも不明で、
ルーマニアでパソコンを購入した際に
2日以内で届く予定のところが
5日目にようやく届いた記憶も蘇る。


そんなわけで、
ブダペストでの購入は諦めて日本に一時帰国し、
その後にバンコクで買おうかと思っていた。

ただ、偶然JINもあったのでフラフラと入ってみたら、
詳しく丁寧に説明もしてくれるし、
かけていたメガネのデータも取ってくれて、
詳しく解説もしてくれた。

どうも乱視の矯正が強すぎるらしい。

たしかにかけ始めた時には
頭痛がしたり、気持ち悪くなったりしていたが、
度が過剰に強いのが原因になっているとのこと。


別にバンコクでの購入にこだわる理由もなかったので、
そのまま上野で購入することにした。

大阪に移動するまでに一週間ほどあったので、
時間的にも間に合いそうだと思ったら、
30分で用意できるとのこと。

商品知識豊富で丁寧な接客と言い、
迅速な対応と言い、
久しぶりに日本に戻ってきた甲斐があった。


保証期間が半年で、
海外は対象外ということだが、
日本に一時帰国した時なら
2回までレンズ交換もしてくれるらしい。

交換は購入した上野店だけではなく、
全国の店舗で可能ということ。

保証を使うことはなさそうだが、
その時に海外居住者であることは伝えていた。

そして会計の段階で、
「消費税を免税にできますが、手続きしましょうか?」
という申し出。

免税制度は知っていたが、
縁がないと思っていたので考えもしなかった。

金額的には大きくないが、
せっかくなのでどんなものか試してみようと
手続きをしてもらうことにした。

参考URL
http://www.mlit.go.jp/kankocho/tax-free/about.html

店舗での海外居住者であることの確認は簡単で、
パスポートの入国の日付を見るだけ。

私の場合は成田空港から直行だったので、
そのスタンプを見せた。

水道や電気の支払いのような
住所を証明する書類は特に要求されなかった。


パスポートにレシート等を貼り付けられ、
出国時に税関で手続きをするように言われ、
一度店を出た。

遅めのランチとしてアメ横でねぎとろ丼を食べた後、
1時間ほどしてからメガネの受け取りに店に戻り、
無事にメガネを入手出来た。


その後、羽田から伊丹空港へ、
関空から福岡空港へと移動し、
東京・大阪・福岡での滞在を終えてから
バンコクに飛び立つ時に税関での手続きをした。

荷物検査が終わった後、
パスポートコントロールの前に
簡易机のようなものに座っている職員の人がいて、
その人が税関のスタッフ。

なんとも簡素なたたずまいだった。

パスポートを提出すると、
何か質問をされることもなく、
黙ってレシートを取り除かれて
パスポートが手元に戻ってきた。

購入した商品を示す必要もなく、
そのまま行っていいということだったので
あっさり消費税の免税手続きは終了。


もしかすると、
住所の証明が必要かもしれないと予想していたし、
元々免税なんて予定していなかったため、
そんなものは手元になかった。

場合によっては、
空港で消費税を払えばいいと思っていたが、
結果的に簡単に通過。

根掘り葉掘り質問を受けて、
フライトの時間が迫ってくるようなこともなかった。


注意点としては、
パスポートから入国後半年以内であることが
理解できないといけないこと。

そのため、日本に一時帰国する際、
空港で自動化ゲートを通ってしまうと
記録が残っていないために不都合が生じる。

前回の帰国が半年以内で、
出国の記録がない(自動化ゲートを使用)場合は
事実上、非居住者として消費税の免税手続きが可能と聞いたが、
これも本来の手続きの姿ではないだろう。

となると、
海外在住者が日本に戻ってくる場合、
免税対象の5,000円以上の買物をする可能性があるなら
とりあえず自動化ゲートを使わずに
パスポートコントロールで普通のレーンに並び、
スタンプを押してもらった方が間違いがないことになる。


もっとも、頻繁に日本まで来るわけではない上、
個人的には買い物をする機会も少ないため、
正直どちらでもいいと思っているが。

ただし、メガネを買い替える時だけは、
今後も日本で購入したいとは思った。

逆にそれ以外の商品に関しては、
あえて日本まで来て買って帰るものは
海外居住歴が5年を過ぎた今でも思いつかない。


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