HSBC香港の口座開設が再び厳しくなったと
風の噂であちこちから聞くようになった。
香港金融のプロの話を聞いても、
たしかに厳格化されたことを実感しているという。
例によって例のごとく、
英語・中国語ができない新規顧客の受け入れを拒否して
コストを下げたい本部からの通達によって
各支店も今までとは姿勢を変えたらしい。
海外の銀行だけあって、
HSBC香港では日本語は通じない。
これは当然だろう。
そのため、連絡も英語と中国語で来るし、
テレフォンバンキングもネットバンキングも同様。
しかし、日本語しかできない日本人顧客を受け入れると
通達をしても意味が通じない。
たとえば最低預金額を下回っている旨を郵送しても、
そもそも内容を理解してもらえなければ
対処を期待できない。
こうして休眠口座が増えてしまうのは、
HSBC香港としては不本意な結果。
そこで、過去にもあの手この手で
語学力を中心にして口座開設の要件を厳しくして、
最初から顧客を絞り込む姿勢を打ち出してきた。
実際には新規顧客の獲得を図りたい現場と、
条件を厳格化したい本部側で利害が不一致なため、
通達後は一時的に厳しくなり、
その後徐々にゆるくなるという流れを繰り返してきた。
今回については、
従来の質疑応答の一部の録音に加え、
(リスク許容度についての質問部分)
ビデオ撮影をするという噂も流れてきた。
これは本腰を入れて条件を厳しくしてきたかと思いきや、
HSBC香港の口座開設のサポートをしている人の話では
導入後1ヶ月以上経っているのに
ビデオ撮影が行われている支店にいまだ遭遇してないらしい。
噂で終わるのか、
それとも予想より遅れて段階的にビデオ撮影が導入されるのか?
この点は今の段階ではわからない。
ただ、口座開設が厳しくなったという噂については
事実とのこと。
とは言え、これまで1,000人以上をサポートしてきて
99%以上の確率で口座開設を成功させてきた人の話では、
今でも準備をしっかりすればほぼ問題ないとのこと。
もちろん、準備が簡単とは限らないのも事実だが。
以下は、そのサポートのプロが行っていること。
まずは面談のシミュレーション
HSBC香港の口座開設の際、以前のように通訳を挟む形ではなく、
本人が受け答えができるかどうかをチェックされる。
ただし、やり取りの内容は決まっているので、
語学力に自信がない人の場合には
事前にシミュレーションを行って
万全の状態にしてから臨むようにしているらしい。
短期間で英語や中国語を習得することは不可能でも、
中学英語ぐらいの語学力でも対応は可能。
さらに、銀行員とのやり取りで使われる質問と回答を
事前に押さえておくことでぐっとスムーズになるらしい。
これは納得できる。
就職等の面接は、
日本語ですら事前に練習して臨む人も多いもの。
まして英語ならなおさらシミュレーションをするかどうかで
結果が変わってくるだろう。
しかも定型的な内容が多いわけなので、
覚えるべき事柄も限られている。
雑談に比べればはるかに短期間での上達が臨めるし、
これで語学力に不安が残る場合でも
相当に有利な状況になる。
申請書類は意外に複雑
HSBC香港で口座を開く際には、パスポートだけ持っていけばいいわけではない。
当然ながらルールがあるので分かりやすそうだが、
必ずしも一筋縄ではいかない事情もある。
たとえば、国際運転免許証を持参する場合。
発行する自治体によって記載内容が異なり、
HSBC香港側で受理してもらえない場合もある。
そのため、事前にチェック項目を伝えたり、
過去に不備があった自治体の場合には
内容を確認したりしているらしい。
国際運転免許証と言えば公的な書類なので、
地域によって記載内容に違いがあるのもおかしな話。
しかし、事実としてこうしたケースがある。
場合によっては、他の書類で代替する必要があるため
事前に確認を行って不備を防いでいるとのこと。
わざわざ日本からやって来て、
それが無駄足になるというのも無念なものだし、
万全を期しておくにこしたことはないだろう。
また、海外居住者については
特に条件が厳格化されている模様。
以前に書類がそろえるのが間に合わないまま
香港にやって来て、
口座開設を断られた人と会ったこともある。
楽観視できる状況ではなくなっているので、
この点は注意が必要。
時々刻々移り変わる各支店の最新状況
半月前には口座開設が簡単だった支店が、急に厳格な基準を持ち出すことは珍しくない。
特に本部が通達を出した後は
ルールに従っていない支店に注意もいくようで、
それをきっかけに厳しくなることも。
そのため、過去の噂でハードルの低かった支店が
現在も同様の環境にあるとは限らない。
このあたりはコンスタントに
サポートをしているプロでもない限り、
あてになる情報を持っていないというのが実情だろう。
数年前の情報どころか、
数週間前の情報すら風化している状況なので、
過去の噂や体験談を元に行動するのはリスクが大きい。
香港まで行って口座開設に失敗したくなければ、
この点は肝に銘じておいた方がいいだろう。
海外の中では近いとは言え、
わざわざ訪れて収穫なしではさすがに悲しいので。
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