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アフリカの移住先としての隠れた魅力と、それでも住む場所の候補にならない理由


アフリカに移住する知人がいて、彼はマダガスカルに住むことにしたらしい。

元々フランスで暮らしていて、ビザも持っているので、フランス領であるマダガスカルにはビザの問題なく住むこともできるそうで、既に移住してしまった。

アフリカで日本人が暮らす場合であれば、エジプトやモロッコ、あるいは南アフリカ共和国あたりが比較的人気だろう。

つまりアフリカの中でも北部のエリアか、もしくは最南端に位置するあたりに人気は集中する。

当然ながらアフリカの場合、インフラもほとんどの国で整っていないし、内戦が起きていたり、あるいは砂漠化や飢餓等、圧倒的に住環境としては不利な状況が今なお続いている。

そんな場所に、外国人が無防備にのこのこやって来るのは、かなり危険なこと。

実際アフリカに旅行することを考えたときに、ヨーロッパと比べてもやたらと費用がかかるが、これらのうちのかなりの部分がセキュリティに対しての費用で、いかに普通に外国人が歩いているだけだと危険であるかを物語っている。

どうみても日本人が現地の人と溶け合って目立たないことは不可能なので、その時点で浮いてしまうことを前提に考えなければいけない。

そう考えると、東南アジアに比べても、圧倒的に危険が多いエリアだと言える。

とはいえ、一般に考えられているようなアフリカのイメージとは違い、砂漠や貧困、そして一部のエリアで自然豊かなアマゾンがあり、象やライオンやシマウマの群れを見ることができたり、インパラが走っていたり、バッファローがいたりといった牧歌的なイメージばかりではない。


高層ビルが立ち並ぶ街

アフリカ最大の都市、エジプトのカイロは、ピラミッドくらいしかイメージがないかもしれないが、実は高層ビルが立ち並ぶ。

エジプトばかりではなく、アフリカでも二番目の都市といわれる、ナイジェリアのラゴスも同様。

動画で見てみるとわかるが、一部のエリアに関しては、先進国と変わらないぐらいに発展しているのがわかる。



ほかにも南アフリカ共和国のヨハネスブルクも、人口が440万人を超える大都市で、高層ビルが立ち並ぶ一方、世界で最も危険な街として不名誉な知名度を誇る。

こちらはアフリカ系の住民ならともかく、それ以外の外国人、あるいは白人の入植者が昼間に歩けるのは、ショッピングモール内とか、そういったごくごく一部の所のみ。

ほかにも南アフリカ共和国だと、ケープタウンも現代的な都市だし、こちらはヨハネスブルクよりも白人の割合が高くなっている。

ケニアのナイロビにも高層ビルが立ち並び、こういった姿をみていると、東南アジアと同様に、アフリカも急激な成長を遂げていることがよくわかる。

ただし、治安面でみると、まだまだ東南アジアのように安心して暮らせるレベルではないし、さらにいえば感染症の問題も、より深刻。

実際、東南アジアに移住してきた友人達を見ても、あるいは私自身を例にとっても、予防接種をしてから来る人はなかなかいないが、アフリカに関しては、そもそも入国前に予防接種が義務付けられていたりするので、そこからも深刻さの違いがうかがえる。

また、各国に入国する際、この半年以内にアフリカに行ったことがあるか、というチェック項目が設けられていることがあるが、ここからみても、東南アジアとアフリカの感染症の頻度の違いは、はっきりみてとれる。

要は、アフリカに行ってきた人を警戒しなければいけないくらいに感染症が多いということで、こういったことも生活の大きな妨げになる。


実はヨーロッパ的な暮らしもできるアフリカ

アフリカとヨーロッパというと、世界の中でも、全く文明の発展度や経済の進み方が違う印象があるかもしれないが、実際のところは地図で見てもわかるとおり、スペインとモロッコはほとんど陸続きに近いぐらいに近接している。



もちろん実際には海を挟んではいるのだが、ジブラルタル海峡は非常に狭く、それほど渡航技術が発達していなかった時代でも、船で渡ることができるエリアだった。

さらにいえば、チュニジアとマルタとか、そういった国も非常に近いので、これらの国々は文化圏でいうと同一視できる部分がある。

北アフリカにはそういった事情もあって、実をいうと文化的にはヨーロッパ圏ともいうことができ、サハラ砂漠から南とは、本来文化圏としては区別されるべきエリアであったりする。

さらにいえば、南アフリカ共和国にも多くの白人が住んでいて、エリアによっては白人のために作られている場所もある。

もっともそういった場所は、逆に外国人専用になっている傾向にあり、現地の人と入植者である白人、あるいはそれ以降にやってきた外国人がうまく溶け合うことは、治安の関係もあって非常に困難。

なにしろ南アフリカ共和国と言えば世界の中でもトップレベルに犯罪が多い国なので、人種間の対立も激しく、彼らが融和する未来は現実的なステップが全くみえない。

とはいえ限られたエリアの中であれば、ヨーロッパに近い街並みで暮らすことができるし、モロッコなどであればヨーロッパの人が冬の寒さを避けるためや、夏のバカンスにやって来たりするような場所でもある。

こういったところで多少ヨーロッパの雰囲気を楽しみつつ、コストを抑えて生活するために移住する人もいる。


それでもアフリカ移住は候補にならない

これまで東南アジアのなかで、フィリピンやマレーシアで暮らしてきたし、永住権も取った。

さらにインドネシアやタイ、ベトナムをはじめとして、アジアの中を見て回ったし、さらには世界一周をしてヨーロッパを一通り見て回ったり、カナダやアメリカといった北米の住環境を視察してきたりした。

その中でいくつも住みたい国を見つけることができたし、今後も海外生活を続けていく予定ではあるが、今のところ、アフリカの中で移住先候補として有力な国が一つもないのが実際のところ。

いくらヨーロッパと同じ文化圏の国があるといっても、それはヨーロッパの物価の安い国に行けばいい話。

例えば東欧の中でいえばポーランドやハンガリー、チェコなどが、それなりに治安が良く物価も安い。

ここからさらに物価が下がるとしてもそこまで大きなメリットはないし、何よりも治安や疫病等の問題が出てくるとなれば、何の意味もない。

例えばエジプトは、アフリカの中でも比較的豊かな国とはされているが、中東と接しており、政情が不安定な状況がこの数年は続いている。

とてもではないが、現在の情勢を見る限り、エジプトに移住することは、今後数年不安でできない。

そういったことを考えてみると、あえてアフリカに住むメリットがこれといってなく、一般的なイメージよりも実は魅力があるのは事実だと思うが、だからといって、積極的に住みたいと思う理由が見つかったわけではない。


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執筆者、伊田武蔵

「旅をするように暮らしたい」

そんな思いで2011年に
下見なしで海外移住後、
フィリピンとマレーシアで
コンドミニアムを借りて住む。

その後、
今後の移住先候補の視察のため、
各国を周り住環境の研究をしながら
2年9ヶ月のホテル暮らし。

1年間の台湾生活を経て、
現在はタイでの暮らしを満喫中。

フィリピン永住権と
マレーシアのリタイアメントビザ、
タイランドエリートを取得済み。

8カ国に資産分散。

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