住環境としてポルトガルを見た時、
移住する上での大きなメリットがいくつかある。
ポルトガルが住みやすい国である理由を
5つに絞ってみたので、
それぞれ見てみよう。
ヨーロッパ有数の気候の良さ
ヨーロッパに住む上でデメリットとなるのは
冬の寒さが厳しいこと。
ただし、ポルトガルの場合は
大西洋から暖かい大気が冬に流れ込んでくるため、
隣国のスペインや緯度が変わらないフランスやドイツより
明らかに暖かい。
これはクリスマスシーズンに
ポルトガルと周辺国を周遊した時に
体感として感じたところ。
薄手のコート1枚分ぐらいの違いがあった。
データとして
12月の平均気温を見てみると、
リスボンが12度、
マドリッドが6度、
パリが5度となっている。
冬でも比較的温暖であることは
ポルトガルの住みやすさの大きな理由の一つになる。
物価が安い
ヨーロッパでは南欧や東欧が
物価が安いエリアのイメージがある。
しかし、実際はポルトガルも南欧と同程度の水準で、
東欧のハンガリーやブルガリアよりは
やや割高ではあるものの、
ヨーロッパの中でも物価は低水準に収まっている。
そのため、生活レベルを落とさなくても
自然に生活費は節約できる。
リスボンに住んだ場合、
パリの半分とはいかないまでも、
6割程度の生活費で同程度の暮らしができる。
食事が日本人の味覚に合う
ポルトガルと言えば
天ぷらやカステラの発祥の地としても知られるが、
海沿いの国なので海産物も豊富。
特にイワシは有名で、
食べていて懐かしさを感じてしまう。
他にもアロス・デ・マリスコスというシーフードリゾットや
カルド・ヴェルデというスープ、
コジード・ア・ポルトゥゲーザという煮込み料理など
ポルトガル料理はなじみやすい。
やはり食事が合わない国は
住んでいてつらくなってくるので、
味覚が近いのはありがたい。
料理の美味しさはポルトガルに住むメリットの1つだろう。
日本とは米の品種は違うものの、
米料理も一般的なのでその点も嬉しいところ。
フレンドリーな国民性
ポルトガル人は開放的でフレンドリーな人が多く、
気位が高くて話しづらいとか、
壁を感じることがヨーロッパの中でも比較的少ない。
やはり現地の人との付き合いやすさは
住みやすさに直結する。
また、ヨーロッパの中では
ポルトガル人は比較的小柄なため、
威圧感が薄いのも日本人が住む上では長所になるかもしれない。
オランダのように大柄な人が多い国は
どうしても迫力に押されるところがある。
この点でポルトガルは
余計なプレッシャーを感じる機会が少ない。
都市と自然(海や山)の距離の近さ
リスボンやポルトのような都市部であっても、
海や山とすぐ近くなので
地下鉄で数十分も移動すれば自然に親しめる。
都市の利便性と自然の両方を日常的に満喫できるため、
長期でも暮らしやすい。
リスボンから少し遠出するなら、
世界遺産にも指定されているシントラの森の中を歩いたり、
ビーチリゾートのカスカイスへ足を伸ばすこともできる。
以前にマニラに住んだこともあったが、
どうしても緑が少ないことが気になっていた。
ポルトガルの場合、
どの街に住んでもそのようなことはない。
代表的な都市のリスボンやポルトはもちろん、
中部都市のコインブラにしても
自然は比較的身近。
この点はポルトガルの住みやすさを語る上で
欠かせないだろう。
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