インスブルックのスーパーマーケット、BILLAで瓶ビールを買ったとき、ふたを開けてもらうようにレジで頼んだ。
当たり前の話だが、わざわざ栓抜きを持ち歩くわけもなく、すべてのホテルに置かれているわけでもない。
しかもその時は、すぐに飲みたかったのでふたを開けてもらう必要があった。
店員が不可解な表情を浮かべた後、制服のポロシャツの裾で開封したのには驚いた。
当然ながら栓抜きで開けることを想定していたので、こんな空手の師範のような方法を取るとは予想だにせず、筋肉質にも見えない普通の女性店員が取る手段としては、完全に想定外だった。
しかしながら、翌日になって新たな事実が判明した。
オーストリアの瓶ビールの特徴として、フタを開けるのにねじって回転させればいいように設計されている。
つまり、ペットボトルと同じスクリューキャップ方式。
確かによく見てみると、回転の方向に矢印が描かれている。
別のスーパー(SPAR)に行って、前日と同じように蓋をあけてもらおうとして、レジでこのことを指摘された。
つまり、オーストリアで瓶ビールを買う場合、栓抜きがなくても開封できることになる。
これなら飲もうとした時に書かなくて困ることもないし、かといってビールのクオリティが落ちることもない。
どうしても缶ビールよりも瓶ビールの方が美味しく感じるのだが、栓抜きがないと瓶ビールは飲めないという欠点がある。
この点が見事に解消されていた。
本来ならバーで飲むのがよさそうなものだが、オーストリアの場合、禁煙の文化については大幅に遅れており、バーにおいてたばこ臭さを避けるなど到底不可能な話。
土砂降りの雨の中で傘もささずに歩いて、濡れないことを願うぐらいに無謀。
ということで、レストランで食事の時に飲むか、ホテルで部屋飲みをするかの二択になる。
幸い、インスブルックにおいてはアルプスの山を眺めながら部屋飲みができたし、ザルツブルクではホーエンザルツブルク城やザルツァッハ川をのぞんだ部屋でビールが飲めた。
これなら下手にバーに行くよりも環境がいい。
オーストリアはゲッサー(Gösser)が市場シェアでは最大手で、他にもOttakringer(オッタクリンガー)やZwettler(ツヴェットラー)、Schwechater(シュヴェヒャーター)等の美味しいビールが盛り沢山でテンションが上がる。
なお、ワインやシャンパンにおいても同様の傾向は存在して、オーストリアではスクリューキャップになっていることが多い。
アルコールに弱いため、一日ではボトルを飲みきれないのだが、これなら助かる。
このあたりはオーストリアの良い所だった。
ホテルに戻ってからはハルシュタットへの行き方を調べ、オーストリア周遊の旅の準備を万全に整えた。
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