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ブルノ(Brno)は場所によって治安が悪い印象を受けた


ブルノ

チェコ第二の都市にして、モラヴィア地方最大の都市であるブルノにやってきた。

バスターミナルを降りて、中心街を通り、東側にあるHotel Arteに向かったが、その時の印象はあまり良くなかった。

町並みはそれなりに綺麗だったが、中心部を外れて東の方角に行くと、やたらと犬の糞が落ちているし、通りを歩いている人達も人相が良くない。

チェコ人といっても、明らかに元々そこに住んでいるような民族ではなくて、貧しい国から移民として働きに来ている人であることがわかる。

彼らが二世や三世にあたるのか、それともまさに移民として移住してきた張本人なのかはわからないが、旧市街の東側に位置するミラディ・ホラーコヴェー通り以南、たとえばブラディスラヴスカー通りやツェイル通りはすさんだ雰囲気が漂っている。

4泊しか滞在しなかったが、ここで移民同士の喧嘩寸前の場面にも遭遇した。

どういった経緯で彼らがもめていたのかは全くわからないが、そこまで体は大きくないものの筋骨隆々で、いかにも男としての闘争本能の塊のような、30代のゴロツキ風の男が、もう一人のサラリーマン風の男を威嚇していた。

結局、お互いに手を出すことはなく、殴る前触れのような動きを見せて、牽制し合うだけで物別れに終わったが、一触即発の雰囲気だった。

それ以外にも、3階から突然火のついた煙草を落としてくる若者がいたりとか、安心して歩けるような雰囲気ではない。

一概にブルノの治安が悪いというより、エリアによって大きく変わるという感じがした。

例えば、観光客が多い中心部は長閑な雰囲気で、規模も小さい街なので、それを狙った犯罪者が多く生息しているとも考え難い。

さらに言うと、北側に行くと、高級戸建エリアになるので、先程のところとは全然雰囲気が違い、ミラディ・ホラーコヴェー通りより少し北の方に歩いて行くと、閑静でハイソな住宅街に変わる。

住宅街

それ以外の場所はよくわからないが、スピルバーグ城のある丘から見る限り、そこまでスラム化しているようなところもない模様。

ブルノの街並み

しかしながら、栄えているという印象もなかった。

ブルノには、ビザの関係もあってそう簡単に移住することはできないが、仮に住むようなことがあれば、とてもではないがブラディスラヴスカー通りとか、そこら辺一帯のエリアは安心して生活できる場所ではない。

また、ブルノは同じチェコでもプラハと違ってアジア人自体が少ないので、そういった意味で差別を受けるリスクもあるし、部屋を借りるにしても、周辺エリアの治安にかなり気を付けて選ばないと痛い目を見ることになりかねない。

一般にヨーロッパの先進国、例えばドイツとか、イギリスとか、フランスのような経済の強い国は、移民による治安悪化にどの国も悩まされている。

移民の中でも、貧しい人が多く住み付く貧民街のようなものができると、そのエリアの治安は悪化しがち。

その予兆は、ブルノのような小さな町ですら見ることができた。

チェコ第二の都市とはいえ、人口30万人台という小さな町だが、そんな町にすら移民問題が押し寄せている現実がうかがえた。



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執筆者、伊田武蔵
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