ポルトガル料理は日本人に馴染み深い


リスボンにやってきてから、食事の面で大きな失敗をしたことがない。

というのも、ポルトガル料理は日本人にとってなじみ深い味のものが多いため。

その典型がイワシの塩焼きで、なにしろイワシをただ火で炙って塩を振っているだけなので、日本とまったく味が変わらない。

食べていて、日本のどこかの海辺の民宿にでも宿泊している気分になってしまった。

これならポルトガルに移住しても、食事の面で困ることはないだろう。

唯一違うことがあるとすれば、付け合わせの野菜にかけるための酢が出てくることや、オリーブオイルが一緒に提供されること。

このオリーブオイルは、原則として自分でかけるようになっているので、それをかけなければ、まさに日本の味と変わらないイワシを楽しむことができる。

ただし、私が食べた店では、かなり大きめのイワシが4尾も出てきて、一度食べれば当面はもうイワシは食べなくていいという気分になった。

あれから1週間以上経つが、まだイワシは食べていない。

これ以外にも、例えばサーモンが色々な店で取り扱われている。

サーモンに関しては、簡単に飽きるようなものではないので、この1週間で3回ほど食べた。


肉料理も充実

魚以外で言うと、肉はステーキが多くて、鶏肉から豚肉、牛肉まで一通りそろっている。

ハウスステーキとビーフステーキ等の違いがよくわからない区分がされていたりもするし、価格が違うところをみると、何かしらの違いはある模様。

肉料理も、比較的充実しているので、肉と魚を食べているだけでも十分に満足できる。

さらに嬉しいことに、付き合わせで野菜が出てきたりもするので、そこそこヘルシーな食生活を送れる。

リスボンの食事代はかなり安く、1食700円から1200円程度で収まることが多い。

スープも1ユーロから2ユーロ程度で提供されていることが多く、たいていは「今日のスープ」も野菜スープなので、その辺を頼んでおくとかなりヘルシーな暮らしができる。

ポルトガルの物価は移住者だけではなく、旅行者も恩恵をうけることができる。

ポルトガル料理なのかどうかいまいち定かではないものの、赤ワインで米と鶏肉を煮込んだ料理も、ロシオ広場の近くで食べてみた。

残念ながらこの料理に関しては、かなり赤ワインが生臭く、それほど美味しいという感じではなかったし、悪酔いしそうな感じがあった。

おそらく、アルコール分は大部分飛んでいると思うものの、二日酔いの日の息のような臭いがしたので、1度食べれば十分だと思う。

もしくは、何人かでシェアして少量で食べるのであれば、味のアクセントになっていいのかもしれないが、一人で一人前を食べるということになってしまうと、赤ワイン臭さがかなり強く、厳しいものがあった。

これが唯一失敗と呼べるような失敗ではあるものの、それ以外についてはそこそこ美味しいものを食べられている。

ちなみにリスボンのホテルでの朝食は、基本的にパンとハムとチーズ、それからシリアルや牛乳と紅茶、コーヒー、これに加えてデザートとしてヨーグルトというのが一般的で、あまり果物や野菜を提供しているところは多くない印象だった。

できれば朝に果物を食べたい私としては、その点だけ若干残念ではあったものの、ホテル代を考えてもそれなりに費用対効果はよかったと感じている。


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