新型コロナが明らかにするビザの実力

新型コロナに関連して、ビザについて各国で動きがあった。

報道で目立ったのは、
アメリカでビザの発給が停止されたことだろう。

同様のことが各国で起きていて、
私が保有しているフィリピンの永住権、クオータビザや
マレーシアのリタイアメントビザ、MM2Hも
新規での発給が一時停止となった。

しかも移民局が通常通りに機能していないため、
平時でさえいい加減な情報伝達がますます不透明になり、
ビザ取得をサポートするエージェントも
状況を把握するのに苦労していた。

複数のエージェントの情報に目を通していたが、
断定的に取得は不可能とする会社もあれば、
不確定な事実をありのままに伝えている会社もあった。

後者のほうが負担は大きく、
そもそも移民局の方針が不確定なだけに
あいまいな話が続くことになる。

顧客によっては頼りなさを感じる人もいるはず。

そんなデメリットを理解した上で
事実に忠実に寄り添ってくれる会社に
個人的にはサポートを頼みたい。

そういった意味では、
エージェントの姿勢が浮き彫りになった時期でもある。


一方、タイランドエリートについては
有効期限が半年間延長されるという嬉しい知らせが届いた。

これで当初は5年間有効なビザだったのが、
5年半に延長された。


それぞれのビザの優先度が浮き彫りに

新型コロナの影響で各国が入国制限をする中、
それぞれの国でビザの優先度が垣間見えた。

まず自国民を最優先するのは各国で共通するところ。

次に外国人の中でも特定のビザを持つ人に
入国が許可されるようになる。

たとえばフィリピンでは
永住権のクオータビザでは入国が認められるようになっても、
リタイアメントビザのSRRVでは入国できない状態が続いている。

シンガポールの場合だと、
医療や輸送など公益サービスの従事者以外の就労ビザ保有者の入国が
3月23日から一時的に禁じられていた。

永住権保有者の入国は認められていたことから、
就労ビザよりも永住権が優先されていたことがうかがえる。

一般的には市民権がもっとも権利として強く、
永住権がそれに続く。

リタイアメントビザや就労ビザの扱いは
国によって異なるため、
今後取得を検討しているビザがあるなら、
今回のような有事の際のビザの扱いは観察しておく意味がある。


ビザ取得のチャンスは生まれるか?

かつて欧州危機によって
ポルトガル、スペイン、ギリシャ、ハンガリー等の一部の国が
ハードルの低い投資永住権をの制度を設けた。

経済に問題が起きれば、
海外から資金を呼び込むことが
経済対策の一環として急務になる場合がある。

その結果、不動産や国債の販促のために
上記の国々はビザを付ける方針を採った。

同様のことが
数年以内に起こる可能性は否定できない。

特に今までビザ取得の難易度が高かった国が、
方針転換をする可能性がある。

不確定な可能性の話ではあるが、
いずれチャンスがやってくるのかもしれない。

4月頃には海外のビザエージェントが
なぜかZOOMセミナー等のウェビナーを盛んに行っていたので、
目新しい情報があるのかと思って
複数のエージェントのウェビナーに参加してみた。

対象国はシンガポール、オーストラリア、ニュージーランドで、
ひょっとしたら今後のビザの動向について
新しい兆しや非公式の計画でもあるのかと少し期待したが、
この時は空振りに終わった。

少なくとも、私の英語力で聞き取れる範囲では。

現実的に考えると数年単位で待つことになりそうなので、
このあたりはのんびり様子を観察していくのが妥当なところだろう。


最近のタイ生活と新型コロナの影響

昨年の11月にバンコクのコンドミニアムの賃貸契約が終わり、
それ以降はパタヤのホテルに滞在していた。

当初の予定では
気候の良い乾季の間はタイ各地を周り、
暑期に変わる3月になってから部屋を探すつもりでいた。

しかし新型コロナの雲行きが怪しくなってきたため、
予定を前倒しして2月初旬に
バンコクで再びコンドミニアムを契約。

部屋を借りる時期が少々早まった。


では、それ以外に新型コロナによる影響として
どんなものがあったか?

振り返ってみると、
部屋を借りる時期が早まった以外はほとんど影響を受けなかった。

影響といえば、
1ヶ月半ほどレストラン店内での飲食ができなくなり
食事がデリバリーとテイクアウトのみになったことと、
マッサージを控えたことぐらい。

タイでは3月26日に緊急事態宣言が発令され、
外を出歩く人の数も体感ベースで普段の10%〜15%程度に減った。

とは言え、夜間以外は外出禁止になることもなかったので
家に閉じこもる必要はなく、
むしろ普段より車が減り、
空気も良くなって快適に歩けるぐらいだった。

一時期はアルコールの販売が禁止になったりもしたが、
9月現在では人通りも戻り、
レストランやマッサージ、バー、ショッピングモール等も
通常営業に戻っている。

ただし、タイでもマスクを装着する風習がすっかり根付いた。

新型コロナで生活に大きな影響を受けることはなく、
むしろ個人的には大衆心理の移り変わりを観察する稀有な機会として、
不謹慎な言い方だが興味深く各国の動向に注目していた。

科学的事実と大衆心理の関係をはじめ、
特に3月〜5月頃は各国の行動様式の変化を
マーケティング的な視点で
国レベルから個人のSNSまで眺めていた。

なにしろ世界中の人々が
同じ問題に当事者として直面することなど、
ほとんどないことなので。

文化的な違い等を含めて
どう反応するかで観察できる要素は数多く、
個人的には研究のしがいがある時期だった。


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