どの国に生まれるのが子供にとって幸せなのか?

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生まれた国によって人生は大きく変わるもの。

日本から出てマレーシアやフィリピンに住み、
各国を旅するようになってから、
その思いはますます強くなった。

強烈な貧困の前においては、
情報を得ることすらできない。

ネットにつなぐことも不可能。

そんなレベルの地域もある。

本人の向上心がどうであれ、
圧倒的に高いハードルが課せられている。

それに比べると日本は恵まれている。

そんな風に思っていたら、
イギリスの経済雑誌、エコノミストが
2013年版、子供はどこの国で生まれるのが幸せか?
というランキングを発表していた。

経済や治安、家庭環境、公共施設、気候等をもとに
それぞれの国の幸福度をまとめたらしい。


結果を見てみると、

1位:スイス
2位:オーストラリア
3位:ノルウェー
4位:スウェーデン
5位:デンマーク
6位:シンガポール
7位:ニュージーランド
8位:オランダ
9位:カナダ
10位:香港

となっている。

どうも北欧の福祉国家が多い気が。

生まれた時から保障があるのが幸せなのだろうか?

たしかに決定的に困らないという意味では
無難であることは同意するが。

逆に言えば税負担の重い国でもある。

対照的に、アジアからはシンガポールと香港という
税率の安い国がランクインした。

ちなみに、私の好きなタイは50位。

その上の49位は中国。

正気か!?

なんだかこのランキングの信ぴょう性が一気に揺らぐ。

もっとも、中国が覇権主義を貫いた結果、
将来的に勢力をさらに増したとしたら、
近隣諸国は圧迫されることになる。

その意味では覇権国家の国民の幸福度は上がり、
逆に相対的に地位が下がり、
安全を脅かされる国々の幸福度が下がるのは分かる。

それはそうと、1988年版の資料も出ていた。


当時の1位はアメリカ。

今では16位なので、大きく変動している。

25年で世界情勢が大きく変化するのを見ると、
一国に依存するリスクを感じずにはいられない。

そう考えると、
出生主義の国で子供を生んで
子供だけでも二重国籍にするという方法もある。

あるいは国籍は一つでも、
永住権を取って複数の国に軸足を置いておくことで
特定の国のカントリーリスクを軽くすることも可能。

21世紀が進むにつれて、
こうした個人の施策が重要になってくる予感がしている。


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