マニラのニノイ・アキノ国際空港のイミグレで止められ、
フィリピンから出ることができないと知った時、
驚きよりは案の定という思いがあった。
嫌な予感はしていた。
ひょっとして世界一周を始めた途端に
問題が起こるような予感は。
フィリピンに6ヶ月以上滞在すると、
出国証明書(ECC)が必要になるという話がある。
これは人によって言うことが違い、
なくても問題ないという人もいる。
一昨日に永住権の手続きで
イミグレーションオフィスに行ってきたので、
その時に出国証明書の手続きもしてきた。
しかし、それを受け取れるのは翌週になってから。
すでに航空券は取っているし、
それには間に合わない。
とにかく空港に行って挑戦してみることにした。
セブパシフィックのカウンターでは何も言われず、無事通過。
続いては出国税の支払い。
ここも問題ない。
最後の関門はイミグレ。
パスポートを渡し、相手の反応を待つ。
「ECCは持ってる?」
スルーはしてくれなかった。
前回の観光ビザの更新の際、
パスポートにECCが必要な旨のスタンプまで押されているので、
やはりどうにもならなかった。
頼んでもどうにもならず、
他のブースにも行ってみた。
計3つのブースに足を運んだものの、
どこも一貫して通してはくれなかった。
意外にもしっかりしているフィリピンの出国管理体制。
もはやあきらめる以外の選択肢はなくなってしまった。
出国にこれほど厳しい国は初めてだ・・・。
こうして、世界一周の第一歩となる
マニラからクアラルンプールへの移動は
いきなり挫折した。
歩き出そうとしたら、いきなり膝カックンをされた気分。
仕方ないので出国税を払い戻し、
ムダと思いつつもセブパシフィックのスタッフに
払い戻しができるか聞いてみた。
ちょうどカウンターの脇にいたので。
意外にもチケット代の一部は返ってくるらしく、
空港内のチケットオフィスに行ったら
2,116ペソは返ってくることになった。
こちらはクレジットカードに戻される。
約5,000円が戻ってきたことになる。
出発2時間前でチェックインも済ませていたのに、
一部とは言え戻ってくるとは驚いた。
なお、5100ペソは当日キャンセルのペナルティーとして
そのまま没収になる。
出国できない可能性はあったので、
不動産業者には戻ってくるかもしれないと伝えておいた。
鍵はコンドミニアムの受付に預けておいて
出国できたかどうかを連絡するということにしていたので、
結局数時間後に荷物をすべて持って戻ることに。
せっかく空にした部屋に戻り、
出国証明書が取れるまで数日間は元の部屋で過ごすことになった。
最初の一歩からグダグダ過ぎる(苦笑)。
ひとまずスタートの時期が遅れたものの、
どうにか来週には今度こそクアラルンプールへ。
先ほど航空券も取れたし、
後は出国証明書さえ手元に届けば問題はなくなる、はず。
仕方ないので引き払ったコンドミニアムのオーナーに
電話を入れて退去の日が伸びたことを伝え、
久しぶりにフィリピン料理のシニガンとルンピアを
サンミゲル・ピルセンと共に食べ、
締めはハロハロで。
当面フィリピンを離れると思うと、
急にこうした料理が恋しくなった。
ちょっとしたホームシックのようなものだろうか。
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