就職しても未来がないのでは?

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大学を出れば就職というのが
ベルトコンベアに乗せられた大量生産の仕組みが
行き着くところなわけだが、
どうも違和感があった。

当時は就職難と言われていた時期でもあったし、
終身雇用もすでに崩壊が指摘されていた。

サラリーマンになったところで、
安定が手に入らないのは冷静に外から見れば明らかだった。



高校時代に社会不適合者ぶりを発揮し、
大学ではナマケモノとしての素質を
華々しく開花させていた私としては、
苦労して就職するメリットは感じられない。

しかし、元より持っていた優等生的な事なかれ主義が
就職活動を純粋に放棄することは許さない。



そんなこんなで着地点として落ち着いたのは、
会社に頼らずに生きていける
スペシャリストになるのがいいのではないか、ということだった。

定年までどこかの会社で働くことを前提とせず、
専門性を活かして転職するなり、
独立するなりの選択肢を持てるのがいいのではないかと。


何の運命か法学部にいたこともあり、
法律系の資格を取るのが手っ取り早いだろうと思った。

手っ取り早さで一生の職業を選ぼうというあたりに、
効率を求める素質が見て取れる。

その素質の13倍、適当な人間であることがにじみ出ていることは、
「突っつく側が悪い」といわんばかりに重箱の隅に置いておく。

自然に突っつきたくなる事柄を、
突っついてはいけない場所に置くとは罪な男だ。


さすがに司法試験は無理だろうと思い、
その次に難易度が高い司法書士の試験を受けることにした。

この資格を取れば独立もできるし、
司法書士事務所に勤めることもできる。

この資格を取れば何ができるのかも分からず、
手頃感だけで勉強を始めた。


ちなみに、当時の司法書士の合格率は毎年2%台。

合格率だけ見れば、日本最難関の資格の1つに数えられる。

これのどこに手頃感があるのかは分からない。

が、司法試験よりは下なのだし、
どうにかなりそうな気がした。

そして、2年連続でどうにもならなかった。


結局、大学4年の時に受験した1回目は惨敗。

その後、卒業となった。

卒業式の日、周囲の多くは
大量生産システムの生産物として
ドナドナと出荷されていくあてがあるのだろうが、
友人のいない私にはそのあたりの実感がなく、
特に焦りはなかった。

そして、唯一4年間コンスタントに言葉を交わした
友人か知人か分からない男は、
どうやら卒業しなかったらしい。

連絡がつかなくなっていたので、理由はわからない。



卒業してから3ヶ月後に受験した2回目の司法書士試験も、
結果を待つまでもなく不合格。

しかも勉強しているのに入ってくる知識と
忘れていく知識が拮抗し、
美しく調和する有様で
シンメトリーの意味を悟ってしまった。

司法書士という何の仕事をするか
分からない資格を取ることをあきらめた。


プロフィール第4話:派遣は不安


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