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ライフログがもたらす弊害


家電の進化によって、ライフログを気軽につけることができるようになってきている。

例えば、ソニーのウエラブル端末によって健康管理でできることが増えてきているし、そういった身体にかかわるものだけではなくて、記憶とか、過去に訪れた場所とか、そういった様々なことを記録する試みを行っている企業もある。

それによって思い出にいつでもアクセスできたり、あいまいな記憶を呼び起こすことができたりといったメリットがあるのは、確かな事実。

一方、そんな記録には意味がないという声もある。


ある意味でいうと、これまでの人生をそのまま歩んでいこうという人にとっては、ライフログはそれなりに面白いものかもしれない。

しかしながら、人生の質を変えようとか、方向転換を大きくしようと思っている人に対しては、ライフログは非常に大きな問題をはらんでいる。

というのは、ライフログが明確になることによって、これまでの規定路線、言い換えればこれまで歩んできたレールが明確になってくる。

そして、そこには延長線も透けて見えるわけで、結果的に自分の目標と現在地点が意識の中で近づいてしまう。

つまり、新しい場所に跳躍して移動することが難しくなって、無意識の中で現状の生活の延長線の範囲内にとどまろうという方向に圧力が働きかねない。

このライフログという分野に関しては、マイクロソフトの研究員でもあるゴードンベルシュが「ライフログのすすめ―人生の「すべて」をデジタルに記録する!」(早川新書)という著作を出していて、かなり世間にも広まっている。

確かに医療の分野において言えば、これまでの記録をしっかりと残しておくことは、治療の際に役に立つし、正確な診断のためにもプラスに働くことは間違いない。

しかしながら、人には思い出したくない思い出もあるし、さっさと忘れてしまったほうがいい過去もある。

そういったものを選択できないライフログの場合、結果的に人生の質を下げてしまうリスクがある。

では、そういった過去の思い出や出来事を取捨選択できるようにすればいいのではないかという考え方もあるが、実際のところ空白の期間があるのは不自然なことだし、現在のフェイスブックやツイッターのように様々な情報発信を人がしている状況においては、ライフログをさらしておくのが通常になることもありえる。

企業としても、採用の際にこれまでのライフログを参考にして確認することによって、ただ単に就活のときの面接だけで人柄を判断するよりも、多面的な情報を得ることができる。

会社に害をもたらすような危険人物であるかどうか、過去に問題行動を起こしていないかチェックするだけではなく、より積極的にプラスの材料を多く残している人を採用するのは自然な行動だろう。

その際に空白の期間があることがマイナスに判断されることもあるし、そうなると人生をやり直す機会が結果的に減る可能性がある。

こういったことも考えてみると、過去に縛られるという意味で、一部のライフログは大きな危険をはらんでいるのではないだろうか。

重要なのは常に未来であって、過去は乗り越えていくものという考えに基づくのであれば、ライフログをいちいち残して、意識の上でそこに立ち返る必要はない。

むしろ積極的に過去と決別して、新しい未来を気づいていくことのほうが重要だと思っている。


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執筆者、伊田武蔵
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