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派遣は不安


高校や大学時代にもいくつかのバイトは経験していた。

吉野家やマクドナルドでもバイトをしたし、
前述の白木屋や個別指導の塾の講師、
弁当工場、司法書士の模擬試験の企画もやった。

高い時給に目がくらんで
パチンコ屋でバイトをしたこともある。

タバコ臭さと柄の悪さにうんざりして、すぐに辞めたが。



その延長線で、次の職を考えた。

司法書士試験が7月に終わり、コールセンターで働き始めた。

バイトのつもりで応募したら派遣社員だった。

KDDIの子会社に派遣され、新宿のKDDIビルで働いた。

ワンフロアぶち抜きになっていて、
他の子会社も含めて1,000名以上が常時働いていたと思う。



そんな中で、私も仕事をすることになった。

私が派遣された子会社の部署だけでも、
200名以上が在籍している。

そして、驚くべき速さで人が入れ替わっている。



同期として13人か14人いたが、
1週間後には3人がいなくなり
1ヶ月すれば半数に減った。

1200円という時給が設定されているのは、
とにかく人を次々に集めないと回らなくなるということと、
ストレスの多い仕事だけに
離職率を少しでも下げたいという目論見があったのだろう。


この当時の私には、将来のビジョンがなかった。

司法書士の試験は断念した。

大学は卒業しているので新卒として入社する道はない。

ただ、日々の食料や家賃を調達するための手段として
働いているだけだった。



それでも、ここがKDDIの子会社だということを考えれば、
頑張れば希望があるかもしれないとは思った。

根拠はなかったし、それを狙ったわけでもないが、
仕事を始めてからぼんやりとそう考えることはあった。

世間には派遣から正社員への登用があるという都市伝説も流れている。


しかし、200名を擁する部署を束ねるトップが
実は子会社の契約社員であることを知った時、
この希望は潰えた。

トップまで上り詰めても本社には行けず、
子会社の正社員にすらなれない。

これでは上を目指す意味もない。



まさに日々の糧を得るためだけに
クレームに対応する日々が始まった。

クレームが続く日には、
「あなたの不満より私の不満の方が確実に大きい!

 しかし私にはクレームを付ける相手が
 いないのはどういうことだ!」

と逆切れしそうになったこともあるが、
そんな気持ちは抑えて耐え忍んだ。


そんなある日、
2度目の司法書士試験の結果が郵送されてきた。

結果を見るまでもなく
不合格を確信したあの2度目の試験だ。

開けてみて、驚いた。

不合格は間違いないだろうと確信していたが、
実際の通知を見てみたら、まさにその通りだった。

予言者として目覚めたのかと思った。

というか、ここまで不合格を確信している者の元へも
合否の通知を郵送してくる律儀さに敬意を表したい。

この公正さが法律にたずさわる者の気概だろうか?

ただの事務処理だろう。



惰性でコールセンターの仕事を続ける私にやり甲斐はなかった。

ただ、引越し先の立川の街が気に入ったのは
せめてもの救いだっただろう。

仕事帰りに異常にごった返した立川駅で何事かと思い、
当日に花火大会の開催を知って
地元民の利点を活かして
自転車で穴場スポットを急遽探しまわったりしていた。



そうこうしている間に10ヶ月が過ぎ、私は退職した。

この時、すでに私含めて2人きりとなっていた同期を残し、
私は会社を後にした。

いい加減、
派遣社員でいても仕方ないので正社員になろうと決めたのだ。

ただ、その前に、1つだけやっておくことが残っていた。




プロフィール第5話:初めての海外


大切なことを

どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、
現実の世界ではそれが許されない。

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執筆者、伊田武蔵
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