![エッゲンベルク城からの眺め](https://ijuusya.com/tyIMG_3590.jpg)
オーストリア第二の都市、グラーツの観光は
今回が初めてだった。
ウィーンにはかつて行ったことがあったし、
今回もインスブルック、ザルツブルク、
バートイシュル、ハルシュタットと国内移動をしてきたが、
人口が国内で二番目な上、
欧州文化首都に指定されているこの街は初。
そんなわけで、楽しみもひとしおだった。
とは言え、順風満帆だったわけではなく、
到着の段階ですでに波乱を含んでいた。
まずバートイシュルで一泊し、
そこからグラーツへの移動だったのだが、
乗る列車を間違えてしまったため
結果的に2時間以上遅れて着くことに。
しかも到着時は雨が降っていた。
予約していたトレンドホテルを探したが、
雨の中歩きまわったのはムダで、
ホテルの名前が変わっていただけで駅のすぐ目の前だった。
そういうことは予約サイトでもしっかり表示してほしい・・・。
ひとまずトレンドホテルにチェックインし、
一休みしてから旧市街へ向かった。
中央駅からは徒歩で20分ほど。
わざわざトラムの乗り場を探したり、
来るのを待つよりも歩いた方が早かった。
ムール川が近づいてくると、
徐々に旧市街の雰囲気が出てくる。
![グラーツの街並み](https://ijuusya.com/tyIMG_3471.jpg)
![HAUS OF HORENS](https://ijuusya.com/tyIMG_3478.jpg)
まず現れたのはクンストハウス。
グラーツのほとんどの観光スポットはムール川の東側だが、
このクンストハウスは川の西に位置している。
個性的な現代建築の建物は、
伝統的な街並みの中でひときわ目立っていた。
![クンストハウス](https://ijuusya.com/tyIMG_3480.jpg)
そこからムール川を渡ると、
橋には多くの鍵が付いていた。
![ムール川の橋](https://ijuusya.com/tyIMG_3487.jpg)
![鍵](https://ijuusya.com/tyIMG_3485.jpg)
この大量の南京錠は時々ヨーロッパで見かけるが、
つい先日ザルツブルクのザルツァッハ川にかかった橋にもあった。
どうも南京錠をはしに固定し、
その鍵をムール川に投げ捨てると永遠に一緒にいられるという
言い伝えというか、噂があるらしい。
環境的にはそれなりに負荷が大きそう。
このあたりにくると、
もはやシュロスベルクは悠々と高台にそびえ、
細かい道順は分からなくても位置は一目瞭然。
この日はすでに夕方だったので、
ひとまずシュロスベルクの時計台は翌日に回し、
旧市街をぶらぶら歩くだけにした。
![グラーツ旧市街](https://ijuusya.com/tyIMG_3483.jpg)
![バシリカ](https://ijuusya.com/tyIMG_3534.jpg)
![mausoleum](https://ijuusya.com/tyIMG_3535.jpg)
![](https://ijuusya.com/tyIMG_3540.jpg)
![](https://ijuusya.com/tyIMG_3546.jpg)
![住宅街](https://ijuusya.com/tyIMG_3555.jpg)
![オーストリアのカフェ](https://ijuusya.com/tyIMG_3556.jpg)
![エッゲンベルク城に続く道](https://ijuusya.com/tyIMG_3559.jpg)
エッゲンベルク城だけは旧市街の反対なので、
こちらは後に回すことにしたが、
それが後に問題に。
グラーツでの2日目。
この日は本格的に観光をしてみようということで、
まずは午前中に再びムール川へ行き、
シュロスベルクの丘を登ることにした。
![シュロスベルクの丘](https://ijuusya.com/tyIMG_3560.jpg)
その坂道が本当に目的地に通じている確証はなかったが、
後になって分かったのは、
道はいくつも出ているため、
ふもとから登ればたいていは大丈夫ということ。
ケーブルカーがあるとも聞いていたが、
乗り場がわからなかったのでパス。
歩いて登ることにした。
自然が豊かで気持ちのいい道で、
少々汗ばんだが不快ではなかった。
そして日曜日であるためか、
他になにかイベントでもあったのか、
頂上のあたりでは風船を配る人が何人もいたり、
鼓笛隊が行進していたりした。
![演奏する鼓笛隊](https://ijuusya.com/tyIMG_3580.jpg)
![バルーン](https://ijuusya.com/tyIMG_3574.jpg)
![彫刻](https://ijuusya.com/tyIMG_3562.jpg)
![風船](https://ijuusya.com/tyIMG_3635.jpg)
![シュロスベルクの丘](https://ijuusya.com/tyIMG_3571.jpg)
![ケーブルカー乗り場](https://ijuusya.com/tyIMG_3600.jpg)
![遺跡](https://ijuusya.com/tyIMG_3601.jpg)
![彫像](https://ijuusya.com/tyIMG_3607.jpg)
ケーブルカーは本日無料と表示され、
チケットの券売機も封鎖されていた。
ひとまずシュロスベルクの鐘楼へ。
![シュロスベルクの鐘楼の外観](https://ijuusya.com/tyIMG_3643.jpg)
![シュロスベルクの鐘楼内部](https://ijuusya.com/tyIMG_3624.jpg)
![シュロスベルクの鐘楼](https://ijuusya.com/tyIMG_3629.jpg)
すぐ近くで鐘を眺めることができた。
そしてグラーツの街を一望。
![グラーツ](https://ijuusya.com/tyIMG_3567.jpg)
![街並み](https://ijuusya.com/tyIMG_3586.jpg)
この景色は素晴らしい。
有名な時計台はなかなか見当たらなかったが、
少し下ったところに発見した。
![時計台](https://ijuusya.com/tyIMG_3648.jpg)
そこからケーブルカーを使うことも考えたが、
やはり自分の足でのんびり降りることにした。
![シュロスベルクの丘](https://ijuusya.com/tyIMG_3660.jpg)
![坂道](https://ijuusya.com/tyIMG_3661.jpg)
![時計台](https://ijuusya.com/tyIMG_3665.jpg)
![オーストリアの街並み](https://ijuusya.com/tyIMG_3652.jpg)
ちょうどケーブルカー乗り場の近くに降りたのだが、
そこでは消防隊員らしき人達が
子供向けにイベントをやっていた。
ケーブルを滑り降りたり、
壁に登ったり、放水作業のようなゲームをしたり。
![](https://ijuusya.com/tyIMG_3682.jpg)
![](https://ijuusya.com/tyIMG_3688.jpg)
それから近くの店でランチ。
![](https://ijuusya.com/tyIMG_3698.jpg)
![シチリアン・ラザニア](https://ijuusya.com/tyIMG_3699.jpg)
![食事をする夫婦](https://ijuusya.com/tyIMG_3701.jpg)
シチリアン・ラザニアとサラダ、ビール。
やはりヨーロッパに来ると、
ランチでビールやワインを頼んでしまう。
オーストリアもビールが美味しい。
街の全貌はシュロスベルクの丘の上からつかめたし、
後は目的地があるわけではなく、
午後はぶらぶら街歩き。
武器博物館が有名らしいが、
特に興味がなかったのでスルーして、
あてもなく街歩き。
![トラム](https://ijuusya.com/tyIMG_3706.jpg)
![グラーツ旧市街](https://ijuusya.com/tyIMG_3708.jpg)
ホテルでもらった地図は手元にあったが、
どこを歩いているのか分からない。
途中でようやく自覚できたのは、
Volkskundemuseumを見つけた時。
これで自分の場所がわかった。
そこから少し東に行き、
門をくぐり抜けると市立公園や王宮庭園のあるエリア。
![市立公園](https://ijuusya.com/tyIMG_3727.jpg)
![緑道](https://ijuusya.com/tyIMG_3731.jpg)
![芝生](https://ijuusya.com/tyIMG_3732.jpg)
![モニュメント](https://ijuusya.com/tyIMG_3733.jpg)
![噴水](https://ijuusya.com/tyIMG_3735.jpg)
![王宮庭園](https://ijuusya.com/tyIMG_3742.jpg)
暖かな気候を楽しむため、
多くの人が芝生の上で本を読んだり、
寝そべったり、語り合ったりしていた。
つい2週間前には
ミュンヘンにいる時に雪まで降ったのだが、
それが嘘のように暖かな気温。
半袖でも若干肌寒い程度になったし、
日向ならそれも平気な暖かさ。
春のオーストリアは周辺国は
気候がなかなか不安定だが、
この日のグラーツは過ごしやすい一日だった。
せっかくなので、私もしばし読書をしてから街へ戻った。
途中でオペラ座を探したのだが、
結局見つけられなかったのは少々残念。
どうもグラーツでは現在地を見失いがち。
その後、ザルツブルクでは混みすぎて入れなかった
カフェ・ザッハーを発見したので、
ここで本場のザッハートルテを食べることにした。
![カフェ・ザッハーの外観](https://ijuusya.com/tyIMG_3828.jpg)
![カフェ・ザッハーの店内](https://ijuusya.com/tyIMG_3830.jpg)
![ザッハートルテ](https://ijuusya.com/tyIMG_3837.jpg)
通りに面した外の席は埋まっていたので店内へ。
他のケーキも美味しそうだったが、
やはりカフェ・ザッハーということでザッハートルテを注文。
杏ジャムがほどよくきいた甘酸っぱいチョコレートケーキに
甘さのないホイップクリーム。
これはオーストリアに来たら食べておきたい味。
至福の時間だった。
カフェ・ザッハーでの休憩後、
再び旧市街を歩きまわって州庁舎の中庭や
ジェネラリホーフ、ドイツ騎士団の中庭、
階段教会等を発見。
宮廷御用達で有名なパン屋、
エーデッガータックスは最後まで見つからなかったが、
案外前を通り過ぎていたりしたかもしれない。
![グラーツ大聖堂の外観](https://ijuusya.com/tyIMG_3776.jpg)
![グラーツ大聖堂の内部](https://ijuusya.com/tyIMG_3779.jpg)
![mausoleum](https://ijuusya.com/tyIMG_3788.jpg)
![武器博物館](https://ijuusya.com/tyIMG_3814.jpg)
![minorite church](https://ijuusya.com/tyIMG_3867.jpg)
![minorite church内部](https://ijuusya.com/tyIMG_3871.jpg)
歩いていると少々暑かったので、
途中でジェラートを補給。
さっぱりした味が良かったので、
ベリーミックスとチェリーとも迷った結果、
レモン味を選択。
暑さを忘れる一時。
そういえば一週間ほど前のインスブルックでは
寒い中で見かけたジェラットリアに
まったく人が入っていないのを見かけたが、
あの店も今日は盛況なのだろうか。
旧市街から川を渡る途中で見えたムーアインゼルに入ってみると、
中にはカフェスペースもあった。
![ムーアインゼル](https://ijuusya.com/tyIMG_3863.jpg)
![カフェ](https://ijuusya.com/tyIMG_3859.jpg)
なんだかざわざわしていて落ち着かない雰囲気なので、
足を止めることなく出ることにした。
旧市街からの帰りに見かけたクンストハウスは、
伝統ある街との対比でなお異質さが強調されていた。
こうしてグラーツでの2日目は旧市街を中心に終わった。
3日目の目的地はエッゲンベルク城。
残った時間は再び旧市街や市立公園で過ごしてもいいし、
とにかく城へ。
ホテルを出て旧市街とは反対方向、西へ歩いて行く。
駅前はさびれていたが、
徐々に住宅街に入っていき、
そして高級戸建てエリアへ。
![](https://ijuusya.com/tyIMG_3906.jpg)
![グラーツの戸建てエリア](https://ijuusya.com/tyIMG_3916.jpg)
駅を離れていくほど雰囲気が良くなっていく。
そして並木道の向こうにエッゲンベルク城の入口を発見。
これでグラーツ観光に心残りはないかと思いきや、
1つ問題が勃発。
というのも、城の庭園には入れたものの、
内部の展示スペースは月曜日と火曜日が休みで、
私が訪れたのは月曜日だった。
エッゲンベルク城内部も階段や廊下は歩けるものの、
残念ながら展示物は見ることができないことに。
大阪屏風図との遭遇はできなかった。
![エッゲンベルク城の外観](https://ijuusya.com/tyIMG_3966.jpg)
![エッゲンベルク城の中庭](https://ijuusya.com/tyIMG_4036.jpg)
![紋章](https://ijuusya.com/tyIMG_4039.jpg)
![エッゲンベルク城](https://ijuusya.com/tyIMG_4041.jpg)
ただし、庭園はのどかな雰囲気で空気も清々しく、
緑のにおいがする。
草を刈る機械の音以外は、
小鳥の鳴き声や庭園にいる孔雀の鳴き声ぐらい。
この環境が気に入ったので、
旧市街に行くのはとりやめて
ベンチや園内のカフェで本を読んで半日を過ごした。
![エッゲンベルク城の庭園](https://ijuusya.com/tyIMG_3939.jpg)
![孔雀](https://ijuusya.com/tyIMG_3957.jpg)
![庭](https://ijuusya.com/tyIMG_4066.jpg)
![庭園](https://ijuusya.com/tyIMG_4082.jpg)
翌日はグラーツからストベニアの首都、リュブリャナに移動のため、
オーストリア最後の晩餐はベタにウィーンシュニッツェルとビール。
添えられていた酢漬けのサラダも美味しかった。
![ウィーンシュニッツェルとサラダ](https://ijuusya.com/tyIMG_4107.jpg)
![レストラン](https://ijuusya.com/tyIMG_4108.jpg)
インスブルックから始まったオーストリアの旅も
ここで一旦終了。
次はスロベニア、そしてクロアチアと続き、
今回のヨーロッパ88日の旅のしめくくり、
ハンガリーへと向かうことになる。
海外に移住するのは本当に難しいのか?
![](https://ijuusya.com/wp-content/uploads/m12_142017.jpg)
日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。
同時に、
「英語が苦手で・・・」
「海外での部屋選びで失敗しないか不安」
「他の国での生活を想像できない」
「下見で何を確認したらいいか分からない」
「移住後の仕事やお金が問題」
等々の様々な不安や悩みも耳にする。
そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼントすることにした。
![](https://ijuusya.com/immigrate-book.jpg)
電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ。
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