ニンフェンブルク城の簡単な行き方と感想、思った以上に・・・

スポンサーリンク
ニンフェンブルク城
ミュンヘンに来て訪れたかった場所の1つが、ニンフェンブルク城。

行き方を調べてみると中央駅からそう離れておらず、街の中心部からのアクセスが悪くない。

城や宮殿は都心部から離れていることも多く、バスやレンタカーでしか周れないこともあるが、ニンフェンブルク城についてはミュンヘン市内にあり、アクセスの良好さは相当なもの。

さすがにマリエン広場やフラウエン教会、ピナコテーク・デア・モデルネ等の近くとはいかないが、気楽に足を伸ばせる範囲。


スポンサーリンク

まずはトラム

ミュンヘン中央駅からは17番トラムに乗るのがもっとも簡単な行き方となる。

電車で行く方法もあるものの、Laim(ライム)駅から徒歩20分近くかかることを考えると、トラムの利用の方が手軽。

トラムは乗り方がややこしそうなイメージがあるかもしれないが、駅でチケットを購入して、トラム乗車後に設置されている機械で打刻するだけ。

トラムのチケット打刻機

チケットを運転手に渡したりはせず、チェックが入らない限りはトラムを降りるまで持っているだけでいい。

ということで、中央駅近くのシラー通りにあるホテルを出て、午前9時半頃にトラム乗り場に到着。

いくつかの路線のトラムが乗り入れているが、何分後にどの線が来るかが電光掲示板に表示されていて親切な設計。

ただし、屋外で待つことになるため、季節によっては暑さや寒さは厳しい。

前日は雪が降るほどだったので、4月下旬になってもかなり寒かった。

幸いなことに2分ほどで17番線トラムはやってきて、あとはこのトラムに乗っていれば自動でニンフェンブルク城へアクセスできる、はずだった。


あっさり乗り過ごした

地図で見る限り、ニンフェンブルク城は17番線トラムのすぐ近く。

城という名前なぐらいだし、実際は宮殿とは言え目立つと思っていた。

敷地も大きく、気づかないで通り過ぎるわけはないと。

しかし、実際にはニンフェンブルク城を通りすぎてから気付き、トラムのドアの開閉ボタンを押したが手遅れだった。

結果、ひと駅先で降りて徒歩で引き返すことに。

大した距離ではなかったのがせめてもの幸いだが、ミュンヘンに夜中に到着して中央駅に移動した際も2駅乗り過ごした記憶がよみがえる。

この街の交通網とは相性が悪いのだろうか?

何にしても、ニンフェンブルク城を当初のトラムの進行方向の左側に見つけ、そちらに近づいていくことに。


ニンフェンブルク城観光はしっかり時間を取りたい

白鳥と池

往復のアクセスの時間は別として、城を見るのにはそれほど時間がかからないと当初はたかをくくっていた。

別に急ぐ旅でもないし、元々一日の計画を厳密に立てていたわけではない。

午前中にニンフェンブルク城観光が早々に終わったら、白ソーセージや白インゲンが食べられる店を探してランチを済ませ、ホテルに戻って昼寝をしようと思っていた。

マリエン広場や新市庁舎、フラウエン教会、ペータース教会等は行ったし、午後はノイエ・ピナコテークやアルテ・ピナコテークにでも行くか、ホテルで読書でもしていようかと。

どちらにしても、早々にニンフェンブルク城の観光は終わる予定だった。

しかし、実際はそうではなかった。


まず、広大な敷地には入り口等の目印がはっきりなく、とりあえずウロウロしていると宮殿をすり抜ける形で見事な庭園に出た。

しばらくブラブラしてみたが、寒さと前日の雨および雪のぬかるみもあり、早々に退散することにした。

建物の方に戻ってチケット売り場が見つかったので、そこで購入。

チケットはいくつか種類があり、Schlosses Nymphenburg(ニンフェンブルク宮殿)のみ、Marstallmuseums(馬車博物館)とNymphenburger Porzellan(陶磁器博物館)のみ、Parkburgen(庭の小さな建物)のみというコースと、その3つのすべてに入れるコース。

今回はすべてに入れるチケットを選んだ。

金額は11.5ユーロ。


併設の博物館も充実

まずは馬車博物館と陶磁器博物館を見てきたが、華美な馬車が立ち並ぶ様は見事で、各国の博物館で馬車は見てきたし、動いている馬車もポーランドのクラクフやベルギーのブルージュ等各地で見てきたが、一線を画すものだった。

馬車
豪華な馬車
彫刻

実はこの馬車博物館と陶磁器博物館が全てだと思って、当初は帰ろうとしたのだが、実は違った。


ニンフェンブルク宮殿内部へ

建物の正面にはニンフェンブルク宮殿があり、こちらは1階でチケットを提示して階段で昇る仕組みになっている。

外階段からは中に入れなかった。

この宮殿内部は豪華な造りになっていて、先日同じくミュンヘンで見てきたレジデンツよりは若干劣るものの、センスの良さは光っていた。

特に最初の広間は素晴らしい空間。

広間
ニンフェンブルク宮殿の廊下
ニンフェンブルク宮殿の絵画
絵画

あとは美人画ギャラリーも有名らしい。

たしかに現代でも通じるような美人の絵だった。

美人画ギャラリー
ニンフェンブルク宮殿の美人画ギャラリー

それらを見た後、庭にAmalienburg,Badenburg,Pagodenburg,Magdalenenklauseという4つの建物があるというので、改めて庭園を周ることに。


丁寧に周ると数時間かかる広大な庭園

目標物があると歩きやすく、先程は早々に引き上げた場所をずんずん進んでいった。

なお、庭の正面から見てほぼ左右対称に2箇所ずつ建物が配置されているが、厳密に覚えなくても途中で標識が出て迷わないようになっている。

まずはMagdalenenklauseだったが、いきなり朽ち果てた雰囲気。

Magdalenenklause

中に入ると石造りの教会が出てきて、ただごとならぬ空気感をかもし出している。

Magdalenenklause内部
教会
天井画
十字架

続いてはPagodenburgだが、そこに至る道ものどかで癒される時間だった。

庭園
鴨と花

空気も澄んでいるし、白鳥をはじめとして鳥も多く、ゆっくり時間が流れている。

Pagodenburgは外観だと小さな建物で、いまいちぱっとしない。

Pagodenburgの外観

そう思いながらも中に入ると、洗練されたあたたかみのある部屋が並ぶのと、ポルトガルのアズレージョのようなタイルが特徴的だった。

Pagodenburg内部
カーテン
椅子と机
Pagodenburg

そこから反対サイドのBadenburgへ。

まだ前日の雪が一部には残っていて、4月のミュンヘンの寒さを雄弁に物語っていた。

どうもこの数日は特に気温が下がっていたようで、年間の平均気温の推移で予想していた以上に寒い。

Badenburgは中国系の壁紙が目立つ建物だった。

Badenburgの外観
Badenburg内部
絵

最後にAmalienburgへ。

途中でiPhoneのバッテリーが切れて写真は撮れなかったが、庭園の4つの建物の中ではもっとも美しかった。

こちらは豪華な装飾が施されており、宮殿に通じる価値観が色濃く流れている。


こうして馬車博物館、陶磁器博物館宮殿、宮殿、Amalienburg,Badenburg,Pagodenburg,Magdalenenklauseと周ってきたが、ニンフェンブルク城に来てから3時間近くが過ぎていた。

途中からやや急ぎ目で周ったので、ゆっくり歩いたら半日ぐらいはゆうにかかる。

しかも今回は寒さのために屋外でのんびりくつろぐことはできなかったが、もう少し暖かい時期なら庭園でゆっくり過ごすのもよいだろう。

自然歩道のような道も広がっているので、ゆっくり散策してもいい。

そう考えると、丸一日をニンフェンブルク城で過ごすこともできる。


興味の程度にもよるが、ニンフェンブルク城はしっかり時間を取って観光するだけの価値が十分にあった。

なお、帰り道は行きと同じく17番トラムで。

先に何か食べてから帰ろうかと思ったが、近くには飲食店が少なく、パン屋のサンドイッチは寒い中食べる気にならなかったし、うさんくさいアジア料理(露骨に偽物な感じの和食やベトナム料理がメニューに並んでいた)、ジェラットリアぐらいしかなく、中央駅付近で食べることにした。

Augustiner Braustubenというレストランでソーセージの盛り合わせやビールを楽しみ、その後Hotel Excelsiorに戻って昼寝をしてから出かけようか迷っていると、窓の外で何かがぶつかるような音が。

見てみると、雪が激しく降り出していた。

午前中は晴れ間がのぞている時間帯もあったのに、ミュンヘンの気候の変化の激しさを感じる1日だった。


■ニンフェンブルク城の基本情報
住所:Schloß Nymphenburg 1, 80638 München
電話番号:+4989179080


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

電子書籍のプレゼントページへ



よく読まれている記事