日本経済の破綻がいつ起きてもいいための備え

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将来的に日本経済がいつ破綻したとしても、
カントリーリスクをそのまま背負わないための準備をしてきた。

どこかのタイミングで
国家として終わりを迎えるわけではないだろうし、
分かりやすい財政破綻や社会の崩壊が起こる可能性は低いと思う。

どうなるか具体的なシナリオは分からない部分があるが、
基本的にはじわじわと低迷していくというのが
実際の線としては濃厚ではないかと。


すでに様々な経済指標を読み解いても、
その兆候は表れている。

徐々に日本経済が地盤沈下しているのは間違いないし、
今後もその傾向は続いていく。

一時的な持ち直し等の好材料はあったとしても、
長期的なトレンドとしては避けられない問題。


では、そのために私は取った対策とは何か?

主に2つに分けられる。


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日本経済から資産を切り離す

日本人の多くのビジネスの、あるいは給与からの収入は
日本円からのものが大部分。

そうなってくると、
資産まで円で持っていると一極集中になってしまう。

しかも、経済破綻が心配される国の中で。


そこまでの問題が顕在化しないとしても、
ゆっくり沈んでいく国の中にすべてを集約するのは
リスク以外の何物でもない。


そのため、海外に資産を移す拠点となる銀行として、
HSBC香港に口座を開設した。

ここに毎月余剰資金を日本から送金し、
各投資案件に参加している。


現段階で3か国の不動産を所有しているし、
他にも事業投資やファンド等にも出資している。

これで日本経済が低迷したり、
万が一破綻しても資産は保全される。


ロシアやアルゼンチンが財政破綻した際、
国内にしか資産を持たなかった人は壊滅的なダメージを追った。

その反面、国外に資産を移していた人の中で、
適切なタイミングで国内に引き戻した人は一気に大富豪に。

経済が崩壊し社会が混乱するタイミングでも、
用意しているシナリオによって極貧生活に落ちる人もいれば、
チャンスを掴んで一気に頭角を現すこともある。

ピンチはチャンスというが、
現実に他国で起こった事象を見る限り
それが単なる精神論ではなく、
正しく対処できるかどうかの違いであることがよく分かる。

同じ国の人間であっても、
備えによって行く末が大きく変わるというのは
歴史がすでに示している通り。


私の現状の方針としては、
極力日本円を現金で持たないようにしている。

毎月ロボットのように機械的に送金をすることで、
為替に一喜一憂しないで資産を外貨に変えている。

正確に言うと、
ただHSBC香港に送金しただけだと日本円のままなので、
その後に口座内で両替の手続きを行っている。

ポートフォリオのバランスは固定せず、
適宜変更しているが、
米ドルや香港ドル、ユーロ等に分散し、
さらにフィリピンの銀行にはペソを、
マレーシアの銀行にはリンギットを保有している。

これで日本崩壊のシナリオだけではなく、
ドルの急落や特定の通貨に大きな変動があっても
資産を守れるようにした。


住める国の確保

資産を海外に移しておくことによって、
経済的な基盤は日本の国外に出すことができた。

しかし、それだけでは甘い。


現状はビザなしで1年から2年程度住める国もあるが、
日本の経済破綻のシナリオが実現したり、
あるいは大規模な天災で国際的な競争力が落ちたりすれば
状況は一変する可能性がある。

今の段階であっても、
ビザなしで住める国なんて例外的な存在。

いざという時に暮らせる国を確保する必要性を感じた。


そのために、まずはマレーシアのMM2Hビザを取った。

こちらはリタイアメントビザなのだが、先行きがあやしい。

これからの人生において、
どれだけの期間をカバーしてくれるかと考えると、
かなり頼りないところがある。

順当にいけば、効力は10年弱ではないかと。

正直、ついでに持っておくというレベルの存在でしかない。



できれば一生持ち続けられるような権利として、
今手続きを行っているのがフィリピンの永住権。

こちらはクオータビザと呼ばれるもので、
すでに手続きも佳境に差し掛かっている。

MM2Hビザと違って、この先数年間だけではなく、
長期的に効力が続くことを期待できるのが強み。

今の段階で取っておけば、
予想の範囲外の事が起こらない限り一生使えるものとなる予定。



この永住権を持っておけば、
仮に日本の経済破綻のシナリオが現実のものとなり、
混乱が起きてもフィリピンでやり過ごすことができる。

一度経済が破綻してしまうと、
流通や治安の上でも大きな混乱が生じるのは
各国の歴史が証明してきた。

日本においては
そこまで分かりやすい経済破綻というよりも、
泥沼にはまってじわじわと体力を消耗させられる流れが
有力だとは思うが、どうなるか分からない。

少なくても、長い期間をかけて
ゆっくりと治安が悪化していくとか、
そういうシナリオは十分に現実味がある。



その時の対策として、
私はMM2Hとクオータビザを取った。

日本に何かあっても生き残れる力として、
居住地の確保は必須条件。



海外への資産の分散とビザの力によって、
カントリーリスクは大きく減らすことができた。

すでに日本を出て海外暮らしが始まって3年になるし、
今後どのような事態が起きても
対処できる状態が作れたのではないかと思う。


正確な予測を手放す

経済学者やエコノミスト、ファンドマネージャー等は
豊富なリソースを使いながら経済を研究している。

当然日本が破綻するとすれば、いつなのか?

どのようなプロセスを経て、経済が崩壊するのか?

これは彼らにとっても大きな関心事。

正確で詳細な未来予測が可能なら
株式の空売り等で巨万の富を得たり、
予言すれば名声を獲得するチャンスなのだから。


日本市場が荒れれば、世界経済だって無傷ではいられない。

当然ながらその影響は波及することになる。

場合によっては世界的な不況の引き金になる可能性も十分にある。



ただし、経済学者等でも日本の今後のシナリオについては意見が分かれるし、
破綻の可能性があると指摘する人達の中でも
時期がいつなのかという問題では意見の一致を見ない。

もうすでに予想した時期が外れ、
著書がその証拠として不名誉な形で残ってしまった著者もいる。

ましてそれらのテーマについて
専門的に研究しているわけでもない立場で
ピンポイントの予想をするというのは無意味。

よほど天才的な頭脳を持っていて、
他の学者が足元にも及ばないレベルだと自負しているのなら話は別だが。


そうなると、日本がいつ破綻するのか、
あるいはそもそも持ち直していくことができるのかを
正確に予想しようとしてもムダということになる。

それでも言えるのは、
変化は意外にも当たり前にやってくるのは歴史が証明しているということ。

我々の感覚では、経済破綻や大恐慌は特別なことだと認識している。

しかし歴史的に見ればどうか?

どの国でもたびたび繰り返されてきたことで、いまだに未解決の問題。


そうなれば、資産の分散であったり、
自らのフットワークを軽くしておくといった対策は
不確実な未来をしなやかに生きていくために
必須の条件と言ってもよいのではないだろうか?

少しの時間と情報を使い、適当に理論化した主張にもとづいて動くより、
どんな状況にも対応できる仕組みを作っておくことの方が
変化がダイナミックになっている現在の、
そしてこれからの世界に適していると私は思っている。

世界はグローバル化で近くなり、荒れやすくもなっている。

そしてシニョリッジを各国の政府が過剰に利用した結果、
経済は過敏な生き物のようになっている。

その中で将来に渡って絶対的に安泰な立場を確立している国など、
事実上ないに等しい。

それを前提にした人生設計が個人に求められているし、
個人的には十分対応可能だと思っている。

そのための備えはしてきたし、
国境を越えた生活拠点の移動、
資産の分散の環境は整う一方。

社会環境の変化に対応できれば、
今ほど日本を含む各国のカントリーリスクを
軽減しやすい時代はない。


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