生き方を変えたら行きついたのは異常な未来だった

大学を出てから、一度就職をした。

正社員として毎朝決まった時間に出勤し、満員電車に乗る生き方を変えたのが、もうすでに6年前。

それからは、自分でビジネスをやっていたため、誰かに雇われることも、再就職をすることも一切なかった。

最初の3年ほどは、ただひたすら一人で事業を行っているだけで、オフィスを構えることもなかったので、生活圏といえば自宅とその周りの徒歩圏内ぐらいだった。

サラリーマン時代に比べれば収入は増えたものの、ライフスタイルが変わったわけではなく、特別生き方を変えるとか、そういったことを考えていたわけでもない。

ただただサラリーマンという生き方をやめたくて、別の働き方を模索していただけ。

元々組織の中に馴染むタイプでもなかったし、無能な上司の下で一生を終えることも悪夢のように感じていた。

これは就職する前からの話で、一時期はビジネス書を読みあさって、どうにか起業をすることができないかと考えたこともあったが、社会人経験もなく、ビジネスについて何の知識も経験もない私にとっては、さすがにハードルの高い話だった。

結果として、サラリーマン時代に副業を行って、それが今では本業になっているが、会社員としてつまらない人生を歩んで定年を迎える頃にボロボロになるより、成功も失敗も全て自己責任になっても、自らビジネスを行う道の方が私には合っている確信があった。

これはサラリーマンになってから気付いたというよりは、元々自分の性格を分析してみると、他人の下について働くとか、会社に入ってやっていくのが向いているとはとても思えなかった。

そんなわけで、一時的には会社員になったものの、その後に生き方を変えることにした。

そして、ビジネスがすっかり軌道にのって安定してから、物足りなさを覚えるようになり、プライベートの充実についても考えるようになった。

しかしながら、元々物欲もなかったので、収入が増えたからといって、何かを買いたいという欲求もあまりなく、それよりは住む場所を変えてみたいと思った。


日本を離れてマレーシアへ

最初にマレーシアに移住をし、それから2年後にはフィリピンに住むようになった。

そして計3年間の海外生活を終えたあと、もう自宅を持たずにホテル暮らしを続けてもいいのではないかという結論になり、荷物を極限まで減らしてシンプルにし、スーツケースと手持ちのかばん一つに収まるようにした。

しかもスーツケースも巨大なものではなくて、機内に持ち込める大きさのもの。

荷物は全てを合計しても10kg程度に収まるようにしたため、わざわざ預け入れ荷物にしなくても飛行機に乗れるようになった。

少なくともサラリーマンを辞めるときには、ここまで生き方を変えることになるとは全く思っていなかったし、そんなことを望んでいたつもりもなかった。

しかしながら、起業して、時間も場所も自由で、なおかつ人間関係にもとらわれない状況になったら、気軽に海外移住をすることができたし、その延長線上には、コンドミニアムを借りるのではなくて、ホテル暮らしをするという選択肢も出てきた。

結果として、成り行きで世界一周をしてみたり、自分の好きな国にふらりと行って、ビザが切れるまで滞在するとか、そういった生き方になった。

つい先日も、セブからクアラルンプール行きの航空券は取っていたものの、セブ島からフェリーでパングラオ島に行ったところ、とても気に入ってしまった。

パングラオ島での滞在が伸びに伸びて、クアラルンプール行きの航空券を使う期日になっても移動する気が起こらず、そのまま航空券は捨ててパングラオ島に滞在し続けることにした。

こういった形で、どこにいるかすらも自由に決めることができて、自分の住所や居住国すらわからなくなったのは、あきらかに起業当初には想定していなかった未来。


サラリーマンを辞める時に想定していなかった未来へ

私にはいわゆる脱サラという意識はなかったが、サラリーマンを辞める時には、これから一生自力で食っていくところに焦点を当てていた。

しかしながら、今となってはそんなことは当たり前の話になって、ビジネスを大きくしていくのはもちろんのこととして、資産を各国に移して、より安全度の高い状態にしている。

そして、フォーカスしているのは、どこの国でどんな風に生きるかということで、仕事はある意味で安定していても、それが当たり前のことであって、それよりも生き方を考える時間が長くなった。

かつてサラリーマンの時には、仕事や会社のことが頭の中を占めていたし、ストレスが感情の大部分だった。

そんな自分がライフスタイルであるとか、自分の生きる目的とか、そういったものを追及をして生きていくことになるとは、予想だにしなかったこと。

事実は小説より奇なりというが、小さな変化を積み重ねることで、変化が雪だるま式に大きくなっていき、時に当初の予想をはるかに上回っていくことを、私自身が自分の人生で証明した結果となった。

そしてこれは自分の事例のみではなくて、私の周りの友人たちを見ても、起業をしたり、海外生活を始めたことによって、期待以上に人生がどんどん変わっていったケースは多い。

ただし、この場合の変化は、プラスの方向にもマイナスの方向にも行き得るので、華麗な転身と呼ぶべき事例ばかりではなくて、時には転落とも取れるようなケースもある。

もっともそういった事例は、だいたい仕事がうまくいかなくなるとか、もしくは不用意に結婚をしてしまって、そこから泥沼に陥るとか、限られたケースに絞られてくる。

そういった大きな失敗をしなければ、致命的な状況に追い込まれることは少ない。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
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