個人として変化に強くなるための海外活用

今回は個人としての流動性を高め、
世界の変化にしなやかに対応しながら生きるということについて、
ある提案をしようと思う。


私がフィリピンの永住権や
マレーシアのリタイアメントビザを取得したのも、
資産を8カ国に分散しているのも、
単なる遊びや興味本位の行動ではない。

1つの場所、1つの国に依存することへのリスク回避が
その根底に存在する。

住みたい街を常に探しているのは、
かなり個人的な興味の要素が強いが(笑)。



幸いなことに、私達は江戸時代のように
生まれ育った地域から出てはいけない時代に生まれていない。

中国の一部地域のように、
省から出るのに許可がいるような場所にも生まれていない。

日本から出てはいけない決まりもなければ、
資産を海外に移してはいけない法律もない。

法的にも、その他のルールでも、
リスクの取り方は自分で決められる。



その上で、
わざわざ資産を1つの国に置いておいたり、
1つの通貨で保有するというリスクを取る理由がなかった。

それが生まれ育った日本の円という通貨であっても。

タイ・バーツやフィリピン・ペソに
全資産を投入しないのと同じ理由で、
日本円に資産を集中させるのは避けている。

というより、私の資産の95%以上は
すでに円資産ではなくなっている。


資産を分散して保有しているおかげで、
イギリスのEU離脱決議で大幅に円高ポンド安に振れても、
株式相場が世界的に下がっても、
一喜一憂する必要がない。

チャートを血眼になって凝視して、
心臓をバクバク言わせることがない。

それは今回の件ばかりではなく、
スイスショックの時なども同じだった。

資産が分散されていれば、
局所的に問題が起きたとしても
ダメージは限定される。



これは資産分散の話だけではなく、
居住地を考えても同じこと。

イギリスがEUを脱退すると、
イギリスで働いている外国人の中でも
ビザが必要になるために退去しなくてはいけない人が出てくる。

今後の立法により救済される部分もあるにせよ、
先日の投票結果によって居住国を追われる人が発生するだろう。

そう考えると、
個人の権利がいかに弱いかがよく分かる。

しかもこれは、法律の整備が未発達の国の話ではなく、
イギリスの話。

法律の世界では、
英米法(イギリスとアメリカ)と
大陸法(主にドイツとフランス)が2大勢力で、
多くの国の法体系に影響を与えている。

その英米法のお膝元イギリスで
このようなことが行われるのだから、
何が起こってもおかしくないようにすら思えてくる。


いざという時のためにビザを取得しておくこと、
ビザなしで各国を移動しながら
生活できる身軽さを持つこと。

正反対のような2つの条件を満たすことは、
居住地の自由、場所の自由を大幅に広げてくれる。



ただし、ビザなしで非定住生活を送れれば、
それだけで十分なリスク回避になるのか?

答えはNOだろう。

たとえば首都直下型地震が起きた場合、
日本の信用力が著しく低下する可能性がある。

その結果、現在は優遇されている
日本人のパスポートの信用力が消え、
ビザがないと訪問を認めない国が増えたり、
ビザなしでの滞在期限を大幅に短縮されたり、
といったことは十分想定できる。


身軽さはリスク回避の1つの要素だが、
それだけでは万全とは呼べない。




資産を守るためにも、
自分自身の場所の自由を得るためにも、
視野と選択肢は広いほうがいい。

1つの場所、1つの国への依存度を減らすこと。

それがこの数年のテーマだった。



そして、各国を渡り歩いた結果、
人生の可能性は大きく広がった。

たとえば、私は大切な仕事をする時、
数日単位でこもることがある。

ただし、昔の作家のようにホテルに缶詰になるのではない。

街単位で引きこもる。

ホテルに宿泊し、
気分転換のために食事で外に出るのは自由。

ただし、できるだけ誘惑のない、
集中できる街であることは必須。

つまりホテルという密室ではなく、
もう少し広い範囲で仕事をしやすい空間を作っている。

邪念の入らない場所で、
徹底的に集中力を高めるために。



「お金がないと、そんな生活できるわけないじゃないですか」
という突っ込みもありそうだが、
世界には中級ホテルに3,000円台で泊まれる街もある。

取り立てて豪華なわけではないが、
不自由のないスピードでwifiがつながり、
安宿のような薄汚さや狭苦しさもない。

集中して仕事に打ち込むにはうってつけの環境。


それは東南アジアの新興国ばかりではなく、
たとえばヨーロッパでも一部の街なら
そんな条件を満たしている。

もちろん、快適なホテルに3,000円代で泊まれるとなると、
かなり限られた街になってしまうが。

仮にあなたがビジネスを立ち上げたばかりで
経済的に余裕がなかったとしても、
この金額で仕事の効率が上がるのなら
検討する価値があるのではないだろうか?


ちょっとした知識で、
こんな選択肢が生まれてくる。

自宅で集中できない時には
近くのカフェや図書館に行く手もあるが、
勝負をかける時期には環境を大きく変えるのもありだろう。



ちなみに、私自身は先日、
アドリア海沿岸のポレッチというクロアチアの街で
ブログのリニューアルをしていた。

以前に作ったMTからWordPressに移行し、
そのままデザイン等も変更した。

それなりに重要な作業ではあったが、
わざわざオフィスに戻る必要もなく、
(と言ってもオフィスなどないが)
旅先で仕事を完結させた。

もはや仕事のために、
居場所を制限される必要がない。


こもるほどの作業ではなかったので、
仕事をしたり、カフェでケーキを食べたり、
海に行ったり、森でくつろいだり、
自然にメリハリのついた時間を過ごせ、
結果的に疲れも感じずに仕事がどんどん片付く体験ができた。

一日があっという間に過ぎた感覚なのに、
仕事は普段以上に進んでいる。

時間が凝縮された感じだった。



街によってエネルギーの消耗具合、充填具合は
比べ物にならないほど異なる。

実際、エネルギーを奪われる街もあるし、
そうした場所には近づかないようにしている。

逆にポレッチは新しく発見した、
エネルギーに満たされる街だった。



海外を活用することで、
資産を分散し、
住める国の選択肢を増やし、
より結果を出せる仕事の環境を選んだり、
遊びまわるのに最適な街を見つけたり。

選択肢を増やし、
個人としての流動性を高める。

そうしたテーマで暮らしてきて得られた知識・経験を伝える場として
こんな場を用意している。

※募集終了しました


移住やビザ、投資のことで
質問を受付けている唯一の場でもある。


私の場合、
海外を主に5つの視点から活用してきた。

つまり、移住、資産分散、遊び、避難先(ビザ含む)、旅の5つ。



私のメールを読んでいる人は、
元々自立心が高かったり、
海外に興味を持っている人が多い。

ただ、いざ海外を活用しようと思うと、
最初はハードルが高いのも事実。

人はきっかけがないと、
なかなか大きな環境の変化は起こせず、
なんとなくと現状を維持してしまいがち。


そこで、上記の場を活用することで
変化のきっかけにしてもらえればと思う。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

同時に、

「英語が苦手で・・・」

「海外での部屋選びで失敗しないか不安」

「他の国での生活を想像できない」

「下見で何を確認したらいいか分からない」

「移住後の仕事やお金が問題」

等々の様々な不安や悩みも耳にする。

そこで、10年以上海外で暮らし、
4ヵ国に住んできた経験を凝縮した電子書籍、
『「いつか海外に住みたい」を手の届く現実にするための本』
を無料でプレゼント
することにした。


電子書籍の目次等も掲載しているので、
プレゼントページへどうぞ

電子書籍のプレゼントページへ



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