先日、クアラルンプールでタクシーに乗ったら、行きも帰りも問題が起きた。
まず行きは、Quivoというレストランからクアラルンプール駅に向かってもらうように言ったものの、到着したのはKLセントラル駅。
この2つは日本人から見ると名前は似ているものの、全く別の駅ということになる。
幸いなことに、一駅なので近いと言えば近いものの、この2つを結んでいる路線の運行の頻度が低く、場合によっては30分以上電車が来ないこともある。
そういったこともあって、それだけでも不便な思いをしていた。
この日はイスラム美術博物館と、クアラルンプールの国立モスクに行くということで、クアラルンプール駅へ行こうとしていたが、結局最終的には電車で行くことになってしまった。
そして、それらを見てからいざ帰ろうという前に、一度レイクガーデンという大きな公園にも立ち寄ってみようかと思うものの、タクシーの運転手が10リンギットと言ってくる。
レイクガーデンまでの距離がいまいちよくわからないので、どのくらいの感覚でふっかけてきているのかわからないが、運転手がメーターを使わずに料金を言ってくる時には、基本的に過剰な請求をしていると考えて間違いない。
そういった煩わしさもあったので、それは無視して、クアラルンプール駅まで歩いて戻った。
しかしながら、次の電車が来るのが35分後ということだったので、そこまで待ってるのも面倒だったので、もう一度駅から道に出て、大通りでタクシーを拾うことにした。
料金に謎の上乗せ
そこから今度はKLセントラル駅を指定して走ってもらったが、本来の料金が約3.5リンギット、そしてどういうわけなのか、停車してからなぞの2リンギットを加算した。それを見ていたので、その2リンギットは何なのかということを聞いてみたら、50セントの部分はサービスしておくというようなことを言っている。
私は3.5リンギットを見ていたので、財布から5リンギット札を出して、それを渡す準備をしていたので、50セントの部分はまけておくということで、恩を着せたいらしかった。
ただし、この2リンギットという謎の金額を追及していったところ、どうも電話で呼んだ場合の代金で、道端で拾った場合には本来支払う必要がないもの。
この料金体系は運転手も十分に理解した上で、外国人観光客相手にわざとだましとろうという意図があったことは、長々とやりとりしていく中で明らかになった。
私もジョホールバルに住んでいたので、電話をした場合に料金が追加される仕組みや、深夜料金のことを知っている。
しかしながら、クアラルンプールの場合はタクシー会社が違うし、その時に乗った車が通常の乗用車ではなくてミニバンタイプだったので、もしかしたその部分の料金だったのかもしれないという考えが頭をよぎった。
そのため、最初から文句を言うのではなくて、あくまで質問としてその2リンギットは何かと聞いてみたら、案の定関係のない料金だった。
2リンギットであれば60円ぐらいなので、金額的にはどうでもいいとはいえ、こういったうさんくさく、世の中に何の価値も提供しない商売をして、むしろ害をまき散らしている相手に利益をもたらすことは社会正義にかなわないし、不愉快なので避けたいところ。
逆に、日本人はそういったところでトラブルを避けるためにも支払ってしまうことがあるが、それによって彼らが図に乗る側面もあるので、公共のことを考えるのであれば、そういった行動は慎むべき。
宿泊先のKLCCハウスに戻ってくるまでに、久しぶりのマレーシアらしいうんざりするやり取りに、すっかりぐったりしてしまった。