メガファウナの絶滅に見る人間と生物の共存

オーストラリアやニューギニアには、かつてメガファウナという大型の動物がいたと言われている。

他にも体重が200㎏近くにもなる飛ぶことが出来ないダチョウに似た鳥がいたり、重さが1tにも及ぶ巨大なトカゲ、巨大なニシキヘビ、陸に住んでいるワニなど、様々な大型の爬虫類や肉食性の有袋類が生息していたとされる。

日本で古来から伝わる鵺(ぬえ)のようだが、メガファウナは科学的にも実在したとされている動物であって、冗談や民話上の生き物ではない。


いま現在では絶滅してしまって、オーストラリアにはもちろん、地球上に存在しなくなってしまったが、同様の道を現在もリアルタイムで様々な生物がたどっている。

文化人類学や考古学等の様々な研究から、メガファウナの絶滅は、人類がオーストラリアに移住した時期と重なっているとされている。

現在、大型動物が生息している場所といえば何といってもアフリカが有名だが、かつてオーストラリアにもメガファウナと呼ばれている大型動物がいた。

アジアにはサイやゾウ、あるいはトラといった動物がいま現在、個体数は少ないながらも存在しているし、ヨーロッパにもヘラジカやクマなどが希少種にはなりながらも若干数、生息はしている。

種が途切れてしまったメガファウナに限らず、大型動物は元々世界各地にいたものの、人間が住んでいる地域に関して言えば数が激減したり、もしくは絶滅したりしてしまっている。

こういった自然界への影響を危惧する声は、最近になって生じ始めたわけではなくて、かつてから各地で起こっていることではあるし、いわゆる知識人の層の間では定説となっている。



ドッグショーが犬の健康を損ねる!?


動物の絶滅や迫害は、いまだ有効な対策が見出されていない。

イギリスのドキュメンタリー番組によると、ドッグショーによって犬の品種改良がどんどん進み、それによって犬の脊椎の彎曲や、心臓病の罹患率の高まりといった健康上の問題が生じている。

それに対して科学的なエビデンスが出ているが、イギリスの有力団体であるケンネルハウスはそういったデータに対して否定的な声明を出しており、動物の保護はなかなか進んでいない現状が報告されている。

品種改良によって犬や猫の健康が損なわれているというのは、もはや公然の秘密とでもいうべきこと。

しかしながら、ケンネル協会のような社会的に影響があり、ブリーダーやペットの飼い主に対して強い影響を及ぼすことが出来る団体も、自分たちの利権にとって不利なことを認めようとはしないという人類がこれまで散々行ってきた過ちを繰り返している。

細菌や虫であれば、人間の影響をそこまで直接的には受けずに生息していくことが出来るが、ある程度の大きさの動物であればそういったことは出来ないし、メガファウナのような大型動物であれば人間にとっても遭遇すると危険ということで、狩猟や駆除の対象にされてしまいかねない。

その一方で、アメリカやオーストラリアの一部の地域は野生公園になっていて、人間よりも動物や植物の保護を優先されている。

そういった場所に、今後の自然との共生というテーマにおけるヒントの一端が見いだせるのかもしれない。

もっとも、そうした人間にとって大規模な環境を提供しても、種の保存の観点から見れば小さな箱庭でしかないという事実もあるが。

最近は居住環境という部分で世界の様々なところに興味を持っているが、結局のところ自然との調和というテーマがクリアできていない街は、やはり魅力に限界がある。

そこを突き抜けるためには、いかに動植物と上手く共存していくかを考えていくことが必須となっているのかもしれない。


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