マレーシア内での引越しの実態

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マレーシア、ジョホールバルに移住してから1年が過ぎた。

住んでいたコンドミニアムが1年契約のため、他の場所に引越しをすることに。

実はすでに1年は過ぎているのだが、オーナーがマレーシア内にいなかったこと、チャイニーズ・ニューイヤー(中国の旧正月)と重なったこともあり、1ヶ月延期になっていたため、この時期に。

ジョホールバルはマレーシアの中でも中華系の住人が多いため、チャイニーズ・ニューイヤーは多くの店が閉まってしまう。

不動産業者もこの影響を受けるらしい。

今のコンドミニアムに住み続けることも可能なものの、近くにレストランが少なく不便なため、利便性の高いところに引っ越すことにした。

今回は諸事情により、最初から1つのコンドミニアムに絞って部屋を探すことにしたのだが、直前に2週間ほどマレーシアを離れてマカオやバンコクに行っていた上、帰ってきた直後に体調を崩してしまい、最初の部屋の退去日から半月を切った状態になってしまった。


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部屋探しの方法

引越し先の部屋探しのために行ったのは、そのコンドミニアムに行って住民募集の張り紙を見たことと、ネット上で不動産業者を探したこと。

張り紙は5件あり、うち3件はすでに契約済み、女性限定の部屋などの理由で断られ、2件は部屋を見ることになった。

不動産業者はネットで探し、5つの業者にメールを送信。

そのうち、希望のコンドミニアムの部屋があるという業者が1つだけあったので、そことも交渉することになった。

他にも、マレーシアで部屋探しをする場合には、現地のマレーシア人は新聞も活用するらしい。

ネットを使うという話も聞いたが、実際に見てみると情報が古かったりして使い勝手が悪い印象だった。

このへんはマレーシア国内での有名部屋探しサイトのようなものがあるのかもしれない。

とは言え、引越しまでの時間も限られていたため、この点はあきらめた。

というわけで、マレーシア内で初めての引越し候補となったのは3つの物件。

それぞれ、4ベッドルーム(日本で言う4LDK)、3ベッドルーム(3LDK)、2ベッドルーム(2LDK)。

4ベッドルームを見ての感想は「広すぎて迷惑」というものだった。

日本では考えられない感想だが、一人暮らしには無駄に部屋数が多く、掃除が大変になるだけという問題がある。

この部屋は不動産業者経由だが、不動産業者のメールの返信内容が悪い(質問したことに答えない)という問題もあり、断ろうと思っていた所、向こうから当初の予定より入居可能日が送れる旨連絡があり、却下となった。


マレーシアらしい進捗の遅さ

3ベッドルームの部屋は、家具・家電が揃っていることが多いマレーシアのコンドミニアムにしては珍しく、冷蔵庫・洗濯機・掃除機がないという問題があった。

2ベッドルームは一人暮らしをするには広さが適しているが、現在のコンドミニアムの退去日の5日前にならないと部屋が見れないという問題が。

しかも、実際にその日になったら、前の住民の退去が1日遅れてしまうという連絡が。

部屋の下見に行ったものの、ベッドルーム内は確認できずに帰ることになった。

その翌日、改めて部屋に行くことになっていたが、約束の電話がなく、こちらから連絡しても1日中つながらず。

夜になって電話があったものの、携帯を持っていくのを忘れていたらしい。

しかも住民がいまだに出ていっていないらしく、さらに翌日にならないと退去日が分からないことに。

この連絡の段階で退去日(引越し予定日)から4日前の夜。

3ベッドルームの部屋の家主からも、他に連絡を受けているので早く決めてほしいとの連絡を受けていた。

部屋を見て問題なければ2ベッドルームにしたいが、下手をすると2ベッドルームの側に何か問題があり(部屋が汚い、前の住民が出ていかない等)、3ベッドルームの部屋を誰かが契約してしまうと、家がない状態になってしまう。


退去日を間違える不動産会社

退去3日前の夜、前の住人が出ていったかどうかの連絡が来るはずだが、電話は鳴らない。

代わりに、今住んでいる部屋の不動産業者から連絡があった。

内容は次の住人に部屋を見せたいというものだったが、その会話の中で退去日を16日と向こうが発言。

17日で予定を組んでいたこちらとは意見が食い違う。

結局、確認して向こうからメールが来ることに。

しかし、このメールも来ない。

1日たってこちらからメールをしたら、結局17日で間違いなかったことが分かったが、ますます危機的な状況になるところだった。


新居の候補が一つ消滅

退去から3日前の夜には新しい部屋の方へはこちらから連絡。

翌日の3時にベッドルーム内を見せてもらい、問題なければその場で契約という段取りに。

これで無事に引越しの手続きができそうな雰囲気になってきたが、そう簡単にはいかない。

退去日2日前、ようやく部屋を見せてもらったところ、衝撃の事実が。

この部屋、共用だったのだ。

つまりルームシェア。

ベッドルームごとに住人が住むようになっているので、リビングやダイニング、洗濯機等は共用。

これはまったく希望するところではなかったので、急遽3ベッドルームの部屋の家主に連絡。

この段階で、前回の連絡から数日空いているので、すでに入居者が決まっている可能性も。

とりあえず転居先の唯一の候補となった3ベッドルームの部屋の大家にメール。

さらにエージェントに電話連絡したところ、大家から連絡が来ることに。

しかし、この日には連絡が来ることはなく、こちらから大家に電話をしてもつながることはなく、引越し先が決まらないまま、退去日前日に。

マレーシア・ジョホールバルで最初のコンドミニアムの退去日前日、こちらから大家への電話がようやくつながった。

オーナーは同じマレーシアでもクアラルンプール在住のため、手続きはエージェント(先日部屋を案内してもらったのとは別のエージェント)に任せているとのこと。

そのエージェントの連絡先を聞き、電話してみるも英語が通じない相手。

しかもエージェントの名前はミスターで始まるが、電話に出たのは女性。

大家にもう一度確認を入れたところ、最初に送ってきた電話番号が間違っていたので、再度連絡。

つながらない。

台湾から帰ってくるという話だったので、まだマレーシアには入っていないらしい。

夜10時を回ったところで、電話が鳴った。

話の内容によると、明日にエージェントが部屋を確認し、連絡をもらうことになった。

基本的には翌日に引越しができるということだったが、一抹の不安が。

これまでの流れからして、本当に引越しが完了するのか不安が募る。


新居の契約手続きと引っ越し

翌日、午前中にエージェントと会い、デポジット(敷金)2ヶ月分、水道光熱費のデポジット、前払家賃1か月分、印紙税、仲介料を現金で払い、その後クリーニングに入ってもらうことに。

午後4時には終了し、迎えに来てくれるということだった。

マレーシアでは家具が備え付けなので、わざわざ引越し業者を呼んで大げさな引越しをする必要がない。

ということで、クリーニング終了後、エージェントが車で迎えに来て、服などの荷物を載せてくれることに。どうにか退去日に引っ越せることが決まった。

ジョホールバルに移住してきて1年1ヶ月。

思いの外荷物は増えていた。マレーシアで買ったもの以外にも、タイや中国で買ってきた服や靴もある。

何だかんだで、最初に予想した荷造に必要な1時間はすぐに過ぎ、実際の荷造りには2時間ほどかかってしまった。

荷物を運ぶのはエージェントが手伝ってくれたので、車まで男2人で3往復で済んだ。

家具・家電が備え付けであることを考えると、かなり荷物が増えたものだ。

最初はカバン1つで移住してきたのだから。

そんなわけで、マレーシア国内、というジョホールバルの中での引越しはギリギリまで危ぶまれたものの、どうにか無事に完了した。

引越しをするなら余裕を持って事前に準備するべきなのだろうが、これはマレーシアに限った話じゃなく、単純に世界共通だと思うので、今回はかなり反省点が多い引越しになってしまった。

とは言え、住む家がない状況を回避できたのは、とりあえず満足。


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