バンコクとマニラ、クアラルンプールの日本人街を比較してみた

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東南アジアや北米、ドイツ等には日本人街があるが、今回はバンコク、マニラ、クアラルンプールに焦点を絞って比較してみることにした。

ジャカルタにもブロックMがあるが、衛生面で不安が残る店があったり、いまいちな印象が強いので割愛する。



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バンコクの日本人街


まず、バンコクには日本街と呼ばれる日本人街がある。



ここには二回ほどしかいったことがないのでそこまでよく知っているわけではないものの、本格的な日本料理屋とか、小物屋あるいは雑貨屋が入っていた。

ここの居酒屋なぎ屋には一度足を運んで食事をしてみたが、二階は非常に天井が低く狭い作りになっている。

にもかかわらずお客さんはほぼ満員に近いくらい入っていて、料金も一人当たり四、五千円はしていたので、タイの物価からすると決して顧客単価は安くはない。

むしろバンコクにおいては高級な部類に入って、なおかつ場所によっては立ち上がることができないほどの天井の低さという悪条件になっている。

こういった状況においても、ある程度の味の日本食を出すことができれば十分に集客できる状況が、バンコクにおいてはすでに熟成されている。

何しろ多くの日本人が住んでいる町なので、やはり日本食の需要というのは大きいし、タイ人にとっても日本食は憧れの的。

現地の駐在員の中でもそういったところに足を伸ばす人は見かけた。

ただし、バンコクの日本人街が日本街かと言われると疑問も残り、タニヤ通りやトンロー・プロンポンが和食レストランが多いエリア。

このあたりに分散されていると見るのが妥当だろう。



マニラの日本人街


バンコクに対してマニラにもリトル東京があって、二箇所ある入口には鳥居が設置されている。



マニラのリトル東京のランチタイムであれば700円とかそのくらいで食事をすることができるようになっている。

夜にお酒を飲んで食事をするということであれば、やはり3千円から4千円くらいの顧客単価にはなるのではないかと思う。

ちなみにこの中にある里雄禅という店の生ビールはおいしくて、てっきり日本のアサヒとか麒麟とかサッポロとか、そういった会社のものかと聞いてみたところ、サンミゲルというフィリピンの会社のものという話だった。

サンミゲルであっても生ビールであればこれだけのクオリティになるというのは驚きで、普段ビンで飲むサンミゲルライト等のクオリティとだいぶ差があった。

このリトル東京は、マニラに住んでいた時に足しげく通っていた場所。



クアラルンプールの日本人街


クアラルンプールの場合は、パビリオンというショッピングモールの中に東京ストリートいうエリアが設置されている。



これはパビリオンの六階にある場所で、位置的には角に面している。

この東京ストリートに限らず、パビリオンの六階にはとんかつ屋やラーメンの山頭火、和食レストランのICHI ZEN、北海道ミルクレープ、雑貨のOH JAPAN、さらにはDAISOも並んでいるので、海外在住の日本人にとってはかなり重宝する場所となっている。


それぞれを比較すると

三つのエリアを比べて見ると、個人的には質と量を考えた時にマニラのリトル東京が一番ではないかと思っている。

バンコクの場合は、そもそも店の数が少ないので、その点において残念なところがある。

もっともバンコクの場合、日本街だけではなくて、各地に日本料理屋があるので、街全体の和食のレベルでいえばナンバーワンだろう。

日本人街にどこまでのエリアが含まれているかによって違いが出るが、バンコクとマニラを比較すれば、やはりバンコクに軍配が上がる。


これに対してクアラルンプールの日本料理は、どうもいまいちなところが多い。

マニラからやってきた身としては、若干満足ができないところがある。

今日食べたうなぎ定食も、電子レンジで温めた感じが強く出ていて、うなぎの蒲焼という食感ではまったくなかった。

昨日食べた鶏の照り焼きやカルフォルニアロールも、正直日本ならコンビニの食事レベルだったので、レストランで食べる食事としてはがっかり。

もちろんクアラルンプールにもレベルの高い日本料理屋はあるが、どうも質の面ではいまいちな店も少なくない。


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