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直近でのフィリピン移住は推奨できない理由




来年(2021年)の5月〜6月に
ダバオに移住しようと計画をしている方から相談を受けた。

私もマニラやセブに住んでいたので、
フィリピン生活は経験済み。

過ごしやすい国であることも、
日本人にとって移住のハードルが低いことも実感している。


しかし、相談に対して直近でのフィリピン移住は
慎重に熟考するようにお伝えした。

主な理由は新型コロナの影響で、
3つに分けられる。



多数の感染が収まらない状況


2020年12月の段階において、
フィリピンの1日毎の感染者数は
周辺諸国よりも多い傾向にある。

フィリピン人のいい加減な国民性が災いしているのかと思いきや、
現地からの情報ではマニラではマスクが当たり前になり、
フェイスシールドをする人も多数いると聞く。

どうやら感染を避けるための努力は根付いていて、
それでも感染が止まらないということ。

マレーシアやタイと比べてフィリピンの感染者が多いのは、
欧米とアジアの比較のように
人種による体質的な違いが要因とは考えづらい。

スラム等の環境要因が少なからず影響していると思われ、
早晩解決できる問題ではない。

相談者は40代の男性で
子供を含めてダバオに移住を考えているということだったが、
新型コロナの性質が今後変わるリスクもある。

強毒化だけではなく、
中年や子供へのリスクが高まることもありえる。

そうなった時、
フィリピンにいるのは周辺諸国より感染リスクが高まる。



医療リソースの問題


マニラ在住時、
マカティメディカルという病院にお世話になった。

フィリピンは多くの看護師がアメリカ等の
国外でOFW(Overseas Filipino Workers)として働いた経験を持ち、
医療水準は意外に低くない。

マカティメディカルのような外国人向けの病院なら
清潔で衛生面も十全な環境が整っている。

ただし、新型コロナによって病床が過剰に埋まってしまい、
医療崩壊を起こしているイタリアのような国もある。

もしも新型コロナに感染したとして、
普段のように外国人向けの病院で診てもらえる保証はない。

現地人向けの病院に回され、
衛生面や医療水準の不安を抱えながら治療を受けるとなれば、
精神的にも消耗するのは間違いない。

平時なら外国人移住者にとって優しいフィリピンの医療環境も、
患者数が医療リソースを越えかねない環境下においては
安心とは程遠い。

むしろ外国人向けの病院はごく一部なので、
この点は大いに懸念材料となる。



命の扱いの軽さ


新興国にはありがちなことだが、
人命は日本ほど重大なものとして扱われない。

これは車での死亡事故における
慰謝料の金額にも見て取れること。

フィリピン人同士だと10万ペソ程度が
死亡時の慰謝料の相場という話もあるほど。

医療関係者がそれと同等の価値基準で働いているとは思わないが、
それにしても日本人の感覚とは大きくずれている。

フィリピンに移住して病気にかかり、
その時に是が非でも命を救おうとしてくれるか、
医療リソースが圧迫されている状況下において
早めに妥協してしまうか。

これは重要な問題と言わざるを得ない。


こうした事情を勘案すると、
新型コロナによる入国制限が解除されたとしても、
すぐに飛びついて移住することはおすすめできないと
前述の相談者にお伝えした。

人生を前に進めたいのは分かるし、
焦れる気持ちは共感できる。

それでも慎重に石橋を叩いて渡るべき時期だろう。

ちなみに、クオータビザ保有者は
現在でもフィリピンに入国できるが、
私も当面はタイでおとなしく過ごす予定でいる。


どんな仕事をするか、どこに住むか、誰と付き合うか?

本当はすべてあなた自身が決めることなのに、

現実の世界ではそれが許されない。

このブログを通して私が伝えたかったのは、

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執筆者、伊田武蔵

下見なしでの海外移住後、
フィリピンとマレーシアで
コンドミニアムを借りて生活。

その後、各国を周りながら
1年半のホテル暮らしを経験。

フィリピン永住権と
マレーシアのリタイアメントビザを取得済み。

8カ国に資産分散。

海外を活用しながら
住みたい街に住む生活を実践中。

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