香港へ行く必要はなくなったのか?

以前なら、HSBC香港での口座開設と
長期積立の契約の両方を、
一度の香港渡航で済ませるのがセオリーだった。

私自身、30歳の時に香港へ行き、
25年の長期積立を年金代わりにスタートし、
その時にHSBC香港の口座開設をして以来、
メインバンクとして活用している。


しかし、香港に行かず、
海外口座も持たずに長期積立ができる以上、
わざわざ香港まで行かなくていいのではないか?

少なくても、条件によっては
必ずしもHSBC香港が必要なわけではないのでは?

そんな疑問も生じる。



日本で発行されたクレジットカードで
長期積立の引き落としができる以上、
HSBC香港と長期積立を結びつける必然性はなくなった。

この状況において、
どんな選択をするのが妥当なのか?

改めて考えてみた。





■HSBCの口座も長期積立もなかったら


投資において重要なのはリスク管理。

リスク管理のためには、分散が基本になる。


現金での保有や預貯金も含め、
絶対的に安全な資産管理の方法は存在しない。

たとえペイオフの範囲内での預貯金であっても
円安になれば実質的な価値は目減りするため、
安全が保証されているとは到底言えない。

大前提として、
資産を保有する以上はリスクが必ず存在する。



そうなると分散が安全のための対策ということになるが、
資金が少ないと多くの案件に分散すること自体が難しい。

たとえば、不動産を考えた場合。

新興国では数百万円のコンドミニアムもあるが、
安いと言ってもそのくらいはする。

しかも、不動産は個別の事情によって
利回りや売却時の価格が大きく変わるため、
目利きが必要。

買おうとしている物件を見るだけではなく、
他にも色々な物件を視察しないと見る目が養われない。

周辺エリアの分析だって、
数時間で簡単に終わるようなものではない。

こうした分析にかかる時間・費用も入れると、
不動産のハードルはそれなりに高い。

入り口としてはなかなか骨の折れる案件となるし、
よほどの資産がないと分散にも不向き。



資産額が大きくないうちは、
手のかからない方法で
速やかに分散して守りの態勢を固めつつ、
その上で可能なら利回りが高いと嬉しい。

この条件に見合うのが長期積立で、
世界の各地域の様々な商品(株式・不動産・現物等)指標に
連動するファンドを組み合わせることで、
世界中の様々な市場に資産を分散したのと
同じ効果を得ることができる。

たとえば、北米の株式連動型、
新興国の株式連動型、
東南アジアの債権連動型、
金(ゴールド)連動型等々。


これらのファンドからどれを組み合わせるかは、
自分で選ぶこともできるし、
プロのファンドマネージャーに任せることも可能(一任勘定)。



もし私が投資をまったくしていないのなら、
まずは長期積立からスタートする。

バランスの良いポートフォリオを組み、
その上で余剰資産を使って特定の国で不動産を買ったり、
事業投資を行ったりすることになるだろう。

長期積立は毎月の積立なので、
まとまった元手が要らない。

不動産のような頭金が要らないため、
安定した収入さえあれば
資産がなくてもスタートできる。



たとえば、月5万円で25年ということは
積立額は1,500万円になるが、
9%の複利で回すと5,539万円になる。

差し引き4,039万円の利益。

これが複利と時間の力を組み合わせた結果。



そして、スタートすれば
毎月の自動引き落としになるため、
わざわざパソコンの画面の前でチャートを見ながら
目を$$にして思い悩む必要がない。

意志の力を使わずに、自動的に資産を築いていける。


資金が限られているのなら、
HSBC香港の口座開設よりも長期積立を優先するが、
主な理由は長期積立が分散に有効なこと、
その上で高い利回りを期待できることの2点。


対して、HSBCの強みは資金移動の容易さ。

私も余剰資金を毎月HSBC香港に送金し、
そこからネットバンキングを使って各国に資金を移動している。

各国のHSBCの中でも、
金融に強い香港のHSBCの使い勝手が良く、
現地に行くまでもなくネット上のみで送金が完結。

他にも両替手数料が安かったり、
最初からマルチカレンシー、
すなわち円やドル、ユーロ、バーツ等の
複数の通貨を口座内で保有できたりと、
便利になっている。


HSBC香港の口座は3種類あり、
プレミアなら100万香港ドル、
アドバンスなら20万香港ドル、
パーソナルインテグレーテッドなら5,000香港ドルが
最低預金額となっている。

私はプレミアを使っているが、
仮にプレミアの最低預金額に必要な資産がなくて
海外に送金する機会があるのなら、
アドバンスやパーソナルインテグレーテッドで
口座を開設するだろう。

※パーソナルインテグレーテッドは
以前はスマートバンテージと呼ばれていたもの。



ただし、優先順位ということで考えると、
やはり長期積立を早い段階でスタートして
資産分散を進めつつ、
金融都市香港の高い利回りを享受することが先。

運用期間が長い方が得られる利益が大きくなる。

長期積立の運用期間は選択できるので、
早くから始めて長く運用してもらった方が有利。

また、満期になっても運用を続けることができるという意味でも、
スタートが早ければ資金を効率的に運用できる。


もはやHSBC香港とセットで考える必要がなくなった以上、
長期積立だけでも先にスタート。

その後、香港入りできるタイミングを見て
HSBCの口座開設という流れが妥当なところだろう。





長期積立の加入条件は頻繁に変わるため、
チャンスがいつまで続くかは不明。

扉が開いているうちに通り抜けた人だけが、
その先にある利益を得ることができるのは投資の常。

これはどんな案件でも同じことが言える。


これまでに新規受付を終えた長期積立の会社を見ても、
既存の申込者はそのまま積立を続けることができている。

募集中に申し込みを行ったこと自体が、
ある意味で価値を生んでいるとも言えるのだ。


事情によっては期間を25年ではなく、
10年や15年に設定した方がいい場合もあれば、
単独名義ではなく夫婦や子供と共同名義の方がいいこともある。

相談は無料なので、
1人で悩むより具体的な話を聞いて検討する方が
あなたの貴重な時間を無駄にせずに済む。



長期積立に関しては
ネット上には古い情報や誤った情報も多いので、
その点はご注意を。

海外の情報はソースが少ないのと、
思い込みで無責任な情報を流す人がいるため、
デマが広まりやすい部分がある。

これはビザについても、
嫌というほど見てきたところ・・・。



信頼できるリソースなのか?

素人やネット上の情報を鵜呑みにしたアマチュアが
適当なことを言っているだけなのか?

この点はよく見て判断することをお勧めする。


海外に移住するのは本当に難しいのか?


日本を出て海外に住むようになってから
「海外に移住したい」という話をよく聞くようになった。

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