フィリピン人の性格について、マニラで現地スタッフを雇用し
仕事をしている日本人と話す機会があった。
その会社では現地スタッフの方が多い状態。
フィリピンと言えばアメリカを中心に各国へ出稼ぎに出て、
外貨を稼ぐのが盛んなことで知られている。
さらに英語力がアジアの中では高いことも有名だし、
宗教的にはカトリックが最多の国。
では欧米型の合理的で討論好きな性格なのかというと、
むしろそのイメージとは正反対に近い。
ある意味、日本人以上にウェットなところがある。
その会社の人の話では、
フィリピン人スタッフ同士の結束が強く、
日本人には踏み込めない領域を作って仕事をする上、
外から袖の下をもらったりしている。
それを自分達では共有しているので
一丸になって利権を守ろうとする。
とにかく踏み込まれることを嫌がる上、
その範囲を奪おうとしても反発されて仕事にならないため、
適当に割り切って行くしかない。
とても不透明なやり方でビジネスを進めることになる。
マニラで暮らしていてフィリピン人の性格を見ていても、
彼らは感情を隠す必要を感じていない。
勤務中でも鼻歌ではないレベルで歌っていたり、
だらけたり笑ったり好き放題。
そして、相手が顧客でも自分の感情を出すことに
問題がないという文化がある。
日本人なら遠慮してしまう場面でも、
困惑や怒り等を必要以上にあらわにする。
その割に表情を作ったりはしないので、
ミスをしても平然としているし、謝ることもそうそうない。
「そんなことは知らない」と言わんばかりだったりする。
フィリピン人を雇用してビジネスをするのは大変だと思う。
日本人を雇う時以上に相手の感情に注意しなくてはいけないし、
文化的にこうした違いがあると消耗する。
スタッフを雇わなくていい仕事でよかったとつくづく感じる。
フィリピン人に向いている仕事、不向きな仕事
あくまで一般論ではあるが、
フィリピン人の性格は人を楽しませるのに向いている。
ウェイターやウェイトレス、販売員等。
ただし、細かな配慮は足りないので、
ノリだけでどうにかできる場合向き。
露天で物を売るとか、そういうことには向いている。
その反面、彼らの性格はずさんなので、
事務作業には向いていない。
銀行ですらいい加減なのがフィリピンだし、
それで何度か痛い目にあった。
永住権の手続きのために銀行に書類を要求しても、
期日までに出てこないとか、
条件を満たしていないということが1度や2度ではなかった。
銀行といえば、
最高レベルに正確な手続きが求められる職業なのに・・・。
コンドミニアムの管理室を見ていても、
やはりフィリピン人の適当な性格が仕事ににじみ出ていた。
住民が手続きのために目の前に座っているのに、
大あくびをしながら、わざわざ口に出して「眠い」と言いながら
モタモタ作業をしているとか。
何度も間違った案内を繰り返すとか。
フィリピン人は時給が安いとは言え、
彼らを仮に雇うのであればマネジメントの苦労が発生する。
この部分は決して小さくはない。
もちろん優秀なフィリピン人もいるし、
何人かは心当たりもある。
しかし、一般論としては正確な作業は要求できないし、
きめ細やかな対応も求められない。
そのへんは覚悟した上で雇用する必要がある。
個人的には、ただ住む場所として考えるのが
気楽でいいのではないかと思う。
レストランに行ってミスがあったとしても、
それで大きな被害を受けることはない。
むしろ人件費の安さを考えれば費用対効果はいい。
そういった精神的に楽な立場でフィリピン人と接してきたが、
住んでいてもそれ以上に踏み込もうとは思わなかった。
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