フィリピン航空とLCCのセブパシフィックが大差ない件

上空から見るセブ
通常であればナショナルフラッグである航空会社と、格安航空会社であるLCCでは料金面やサービスの面で大きな違いがあるのが一般的。

イメージとして言えば、JALやANAとピーチ航空・バニラエアのようなもの。

こういったところでは、当然価格がナショナルフラッグのほうがはるかに高く、そしてサービスの品質も優れているのが一般的な認識。

しかしながら、フィリピンにおいては事情が少し違い、ナショナルフラッグであるフィリピン航空とLCCであるセブパシフィックの間には価格面で大差がなく、サービスの品質においても大きな違いはないとされている。

確かに細かな違いはあって、フィリピン航空であればちょっとした間食というか、ドライフルーツとか、その程度は配られたりするものの、それ以上の違いがほとんどないというのがマニラに住んでいる人たちの一致する見解。

もちろん長期便になれば、フィリピン航空は食事を提供してくれる。

バンクーバーからマニラへの便に乗ったこともあるが、お世辞にも美味しいとは言えなかったが・・・。

あのフィリピン特有の米のまずさが、機内食ではいっそう際立っていた。


価格がほぼ同じになるタイミングも

マニラとセブを結ぶ航空便の金額を調べていると、時期によってはフィリピン航空とセブパシフィックで、ほぼ同じ金額になる。

つまりそれだけフィリピン航空が安いとも言えるし、逆に言えばセブパシフィックがいまいちな営業努力しかしていないとも言える。

さらに言うと、セブパシフィックはフィリピン国外に向けての航空便が少なく、しかもインターネットでの予約が画面の操作性が低いために、なかなか利用しづらいという現実がある。

そのため、私もあまりセブパシフィックは活用したことがない。

例を挙げると、セブとバンコクの間には直行便がありそうなものだが、残念ながら就航していない。


東南アジアのLCCといえば、エアアジアやscootが一般的で、私もこの2つの会社には頻繁にお世話になっている。

それに対して、セブパシフィックは金額が安そうな便があったとしても、具体的な日付けで見てみると、ほとんど空いている便がなかったり、あるいは空いている便も高額になっていたりすることが多い。

競合するLCCと比べても、なかなか使い勝手が悪いというのがこれまでの印象だった。

一方で、フィリピン航空がこれだけ価格を下げて努力しているのであれば、あえてセブパシフィックを無理に使う必要もないというのが最近思っているところ。

特にマニラからセブに行くような場合であれば、フィリピン航空を使って行ったほうが良いのではないかという気さえしている。


競争の激しい航空業界

航空便は各国の思惑が入り乱れるところで、利益も大きな業界だけにそれぞれの国が主導権を握らんとして激しい競争を繰り広げている。

たとえばscootはシンガポールの資本だし、エアアジアはマレーシアの資本。

それ以外に海外の中でもアジア圏内と言えば、ジェットスターも大きな勢力として君臨している。

ジェットスターは元々はオーストラリアの資本であるものの、東南アジアにおいてもさまざまな国で航空便を用意している。

それに比べると、フィリピンのセブパシフィックはすでに激しく出遅れた感があって、今後も競争においては不利な状況で戦わざるを得ない。

こうなってくると、もしかしたら数年以内に淘汰されてなくなってしまうのではないかという気さえする。

現に国内であってもナショナルフラッグと差別化ができない状態ということを考えると、その状態でどれだけの収益をあげられるのかはかなり謎。

もしかしたら過去の航空会社としてセブパシフィックを懐かしく思う時代が、そう遠くない未来にやってくるのかもしれない。


ワンランク下の航空会社

フィリピン航空の価格はナショナルフラッグにしては安いが、 使っている機材はJALやANAに比べると明らかに見劣りする。

シートのリクライニングの幅を体感すると
それがよく分かる。

つまり、ナショナルフラッグの中でも
LCC寄りの立ち位置とも言える。


一方、セブパシフィックはLCCの中でも
信じられないような対応をすることがある。

マクタン国際空港から
成田へ出発する便に乗ろうとした時のこと。

セブパシフィックのカウンターに
チケットの発券を受けるために並んでいた。

まだ時間に余裕はあったし、
並んでいたのは8人か9人。

まったく問題なく間に合うはずだった。

しかし、カウンターの仕事が遅い上、
荷物の重量チェックに引っかかって
何度も再挑戦する人が最前列に割り込んでくるので
一向に列が進まない。

結局ここで30分以上時間を取られ、
イミグレの列の順番が来たところで
時間が迫った成田行きの搭乗者を探しに
スタッフが探しに来ていた。

ベトナムのベトジェットとセブパシフィックは
体験上要注意なLCCだと感じているので、
通常のLCCよりも
ワンランク下に見ておいた方がいいのかもしれない。


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