物価の安い国に移住するメリットを打ち砕くただ1つの事情



生活コストがあまりかからない、
物価の安くて住みやすい国に移住する人が
最近では増えていると聞く。

実際、私自身マレーシアやフィリピンに住んでみて、
会社に派遣された駐在員やその家族だけではなく、
私と同様に自分の意思で来ている人と出会ってきた。


たしかに新興国は基本的に物価が安い。

年中温暖なので夏用の服しか要らず、
服に使うお金もかからない。

しかもクローゼットの場所も取らない。

収納の場所に困らないのは、
地味ながらも南国生活のメリットと感じる。

日本で暮らしていた時と同じ程度のスペースでも、
服をクローゼットにかけた時のゆとりが違う。



そうしたメリットはあるものの、
単純に節約を主眼において移住するのであれば、
必ずチェックしておきたいポイントがある。

そこを外すと生活コストが下がるというメリットは
効果半減になってしまうので。



物価の安い国のメリットを十分に享受するには、
家賃が重要になる。

というのも、それ以外のコストは低いので、
この部分をどれだけ下げられるかによって
毎月の支出額は大きく変わる。

しかも1年単位の固定費になるため、
後から変えることが難しい部分でもある。



一言で東南アジアの新興国と言っても、立地によって地価は様々。

マレーシアの片田舎では3LDKのコンドミニアムを
月に3万円代で借りることもできる。


これがフィリピン・マニラのオフィス街マカティの中心部になれば、
1DKで10万円弱になる。



別にフィリピンがマレーシアよりも高いわけではなく、
場所によって違うということ。

クアラルンプールの一等地であれば、
当然スタジオタイプで家賃が12万円を越えることもある。

いくら物価が安くても、
家賃によって大きく相殺されてしまうこともあれば、
さらに安さが加速することもある。

コスト面での住みやすさは
それだけ大きく変わってくる。


この点はしっかり押さえておきたい。

毎日の食費等は切り詰めたところで
意外に大きな金額にならなかったりするし、
やはり大きな出費になる項目に注意したいところ。




ちなみに、物価の安い国であっても、
付加価値の高いものは日本と大差ない金額で売っている。

たとえばiPhone。

国によって多少の価格差はあるものの、
日本の半額になったりすることはない。

せいぜい1万円程度の違いにすぎないし、
家電は全般的に安くなりづらい傾向にある。


マレーシアやフィリピンで購入しても、
日本とほとんど変わりのない金額で売っている。

というより、むしろ日本よりも割高感さえある。

特にフィリピンの電化製品は、
物価の安い国のイメージをくつがえすほど。

電気シェーバーをマニラやセブで購入すると、
東京や香港の倍の価格になってしまう。

もっとも、家電はコンドミニアムに備え付けのことがほとんどのため、
基本的に自腹で購入する必要はない。



そのため、家電の物価が安くないと言っても、
それが家賃に含まれているという意味では
利益を受けることができる。

引っ越しもスムーズにできるため、
1年間の賃貸契約が切れたら次の部屋に移るということも気楽にできる。


荷物を減らせば近場ならタクシーで移動ということも可能なので、
海外移住後の引っ越しはその点でもかなり楽。

5年も10年も同じ物件に住む理由もないので、
私自身1つのコンドミニアムには1年だけ住み、
同じ街にいる場合も別の物件に引っ越すことにしている。

そのほうが様々な住環境を体験できるので。



物価の安い国の1つ、マレーシアに2年以上住み、
その後下見もなしでフィリピンに来てしまった。

こうした国での生活を通じて、
お金に対する感覚が変わってきたのを感じている。

いざという時は月に10万円もあれば
それなりの生活ができると思うと、
将来への不安も消える。



別に節約目的で移住してきたわけではなかったが、
結果として精神的な安心を得ることができるようになった。

10万円あれば毎日外食をしても
暮らしていくことができるわけなので、
そう考えれば必要な最低限の金額は大幅に下がる。


これから一生物価の安い国で暮らすわけでもないとは言え、
最低限のラインが下がったことによる安心感は大きい。

いくつものパターンをシミュレーションした時に、
簡単に手に入る生活として考慮することができるから。

必ずしも上を目指す必要がないことを、
この2つの国で生活し、様々な商品の物価を見ていて感じた。



デフレが続いたことによって、日本も物価は下がった。

ただ、インフレが始まっているので今後の見通しとしては
物価は上昇傾向になっていく。

そして、物の価格は下がったとはいえ、
人件費は依然として高い国なので、
その点は新興国に分がある。



たとえばタクシーの初乗り料金は、
フィリピンやマレーシアなら100円もしない。

マッサージや美容院等、人が関わる業種においては、
新興国の物価は安い。

フィリピンならマッサージがマカティで1時間800円、
セブならタイ古式マッサージが500円、
美容院も120円程度からなので。


その意味では、どのようなライフスタイルであるかによって、
その国の物価を安いと感じるかどうかは違ってくる。

フィリピンやタイ、マレーシアのように
日本人を含む外国人に人気の国は、
外国人向けレストランの価格はそれなりにする。

飲み物代別で1,000円ぐらいすることは普通。

一食100円や200円で食べられるのはローカルフードだけで、
ちゃんとしたレストランならそこまで安くない。



一方で、マッサージ等の人件費が大きい業種は
日本とは驚くほどの価格差がある。

たとえば、セブでタイマッサージを受ける場合、
1時間あたりの料金が200ペソと
為替レートによっては500円を切る。

セブに海外移住した日本人が
いかに気軽にマッサージに行けるか想像していただけると思う。


本場タイのバンコクなら、
タイマッサージやフットマッサージが
1時間1,000円(300バーツ)前後。



このあたりは日本とまだまだ差が大きなところだし、
新興国の中でも安さに差がある。

一方、ベトナムのホイアンのような観光地だと
中心部から外れてもマッサージは1時間2,000円程度。

必ずしもその国の経済力に比例しているわけでもない。

フィリピンは物流等を考えると、
新興国だから思い切り物価が安いわけではないが、
人件費については先進国とは大きな違いが存在する。

その恩恵を受けながら暮らすような場合なら、
日本で暮らす場合との差は大きくなる。



一部のバックパッカーであれば、
タイに年間30万円程度の出費で暮らせるらしいが、
標準的な日本人にできることではない。

駐在員等を見ていると、
バンコク在住なら家賃は10万円程度かけることもあるし、
和食レストランならランチでも一食500円はする。

長期滞在ということになれば、
年間30万円よりは、こちらの方が一般的だろう。


とは言え、
それでも物価の安い国に住むことはメリットを感じる。

同じ金額を使うにしても、
生活の質を上げることができるので。

その点については、
一度経験すると辞められないという感覚は納得。




ヨーロッパにも物価の安い国はある


どうしても旅費や生活費が安い国となると、
東南アジアの新興国を思い浮かべがち。

一方、欧米圏は物価が高いイメージがある。

たしかにヨーロッパでもイギリスやスウェーデン、
スイスのようにホテル代も食費も高騰している国もある。

オセアニアに目を転じても、
オーストラリアは昔と違ってインフレが進み、
現在ではロンドンとシドニーの物価水準は同等か、
シドニーの方が高い感じすら受けた。

ニュージーランドの方が2割から3割物価が安いが、
ヨーロッパのそれなりの国のレベルになっている。


とは言え、ヨーロッパは広い。

中には物価が安い国もある。

有名なのはブルガリアだが、
実は東欧は旅費として考えた時に
ブルガリアと大差ない国が多い。

ルーマニア、ハンガリー、
チェコ、ポーランド、スをバキア辺り。

この中で治安が悪いのはブルガリアとルーマニアなので、
残りの国の方が物価の恩恵を受けつつ、
安全に旅行ができることになる。

ワインなら一本1ユーロ台から、
330ミリリットルのビールが1ユーロ前後、
500グラムのイチゴが3ユーロ、
400グラムのチェリーが2.5ユーロ、
1.5リットルのミネラルウォーターが0.75ユーロで
スーパーで売られている。

ハンガリーのブダペストでは
本格的なジェラットリアのジェラートが
250フォリント(約105円)で買えることも。



レストランでの価格を見ても、
もはや東南アジアと変わらない水準。

そう考えると、
ヨーロッパは意外に穴場。

この数年は毎年3ヶ月を
東欧を中心にヨーロッパで過ごしているが、
質の高い暮らしを低いコストで送れる。


東欧以外だと、ポルトガルやイタリアも
ヨーロッパの中では物価が安く、
さらに冬でも比較的温暖なので気候面で有利。

ポルトガルの首都・リスボン


どうしても東欧の冬は寒く、
東京よりも冷え込むので。


ただし、日本から旅行で安く行ける国と考えると、
往復の航空券が安いアジア圏が優勢。

ヨーロッパは安めの航空券でも
往復で8万円程度はする。

対して、アジアだとLCCのキャンペーンを利用すれば
往復3万円程度でバンコクやクアラルンプールまで行けるため、
航空券代で差がつくのは否めない。




日本の物価は世界的に安い?


1ドル80円前後の円高の頃に比べると、
物価面での海外生活のメリットは大きく薄れた。

あの頃の為替レートを知っているだけに、
東南アジアでもあまり安さを感じなくなった。


一方で、かつては生活費の安い国だったオーストラリアが
日本よりもずっとコスト高になっている。

ちょっとバーでピザを食べるだけで3,000円。

州によって最低時給が1,700円を越える国なので、
もはや日本よりも生活費が高くなっている。

コスト面では日本よりもずっと住みづらい国になった。


他にもスイスや北米、イギリス等、
一部のヨーロッパの国は日本に比べて
旅行者として感じる物価がずっと高い。

もっとも生鮮食品は驚くほど安い場合もあるので、
移住すれば少々事情が変わってくるが、
住宅費が高いので根本的な解決にはならないだろう。


こうして考えてみると、
新興国も外国人らしい暮らしをするためのコストは上がり、
日本との差は縮まっている。

一方で本当に物価が高い国は
日本よりも圧倒的にお金が出ていく勢いが早い。

そう考えると、
相対的に日本は物価が安い国になってきているのはうなづける。

東京の一部地域のような都市部を除けば家賃も抑えられるし、
郊外や地方都市でのコストは
東南アジアと大差ない。

ただ、マッサージやタクシーのような
一部のサービス業の差はまだまだ健在。

このあたりをどう捉えるかで、
海外移住のメリットの有無が変わってくるだろう。



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